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公開番号2024155377
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023070041
出願日2023-04-21
発明の名称汚泥コンポスト化システム
出願人株式会社石垣
代理人
主分類C02F 11/02 20060101AFI20241024BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】凝集汚泥を固液分離装置で固液分離して脱水汚泥を生成し、固液分離装置内で脱水汚泥に菌体を添加した後、脱水汚泥を発酵して発酵汚泥を生成する汚泥コンポスト化システムを提供する。
【解決手段】
凝集汚泥を固液分離して得られる脱水汚泥を発酵し、発酵汚泥を生成する汚泥コンポスト化システムにおいて、汚泥及び凝集剤を混合撹拌して凝集汚泥を生成する凝集混和槽3と、凝集汚泥を固液分離して脱水汚泥を生成する固液分離装置7と、固液分離装置7内で脱水汚泥に菌体を添加する菌体噴出部37と、脱水汚泥を発酵して発酵汚泥を生成する堆肥化設備16を備えることで、堆肥化設備16内での発酵効率を高めることができる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
凝集汚泥を固液分離して得られる脱水汚泥を発酵し、発酵汚泥を生成する汚泥コンポスト化システムにおいて、
汚泥及び凝集剤を混合撹拌して凝集汚泥を生成する凝集混和槽(3)と、
凝集汚泥を固液分離して脱水汚泥を生成する固液分離装置(7)と、
固液分離装置(7)内で脱水汚泥に菌体を添加する菌体噴出部(37)と、
脱水汚泥を発酵して発酵汚泥を生成する堆肥化設備(16)と、
を備える
ことを特徴とする汚泥コンポスト化システム。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記固液分離装置(7)は、スクリーン(23)を張設した外筒(24)とスクリュー羽根(31)を巻き掛けたスクリュー軸(25)でろ過室(26)を形成するスクリュープレス(22)であり、
スクリュー軸(25)内にスクリュー軸(25)外部より菌体が供給される菌体供給路(34)
を設け、ろ過室(26)後段に位置するスクリュー羽根(31)のピッチ間に配置された少なくとも1つ以上の噴出孔(38)を有する菌体噴出部(37)から菌体を供給する構成とした
ことを特徴とする請求項1に記載の汚泥コンポスト化システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、菌体を用いた汚泥コンポスト化システムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、下水、し尿、あるいは食品生産加工排水等の有機性汚泥と高分子凝集剤を凝集混和槽内で混合撹拌した後、スクリュープレスや遠心脱水機、ベルトプレス等の固液分離装置で固液分離し、生成された脱水汚泥を発酵して堆肥を生成するコンポスト化技術は知られている。従来の方法で生成した脱水汚泥は含水量が多く、空隙を保つことが困難であり、そのままコンポスト化することが難しかった。そこで、発酵効率を高めるために、発酵工程の前段でおが屑やわら、もみ殻等の脱水助材(バイオマス)を添加して汚泥の水分量を調整するとともに空隙率を高めていた。
【0003】
特許文献1には、下水汚泥及び上水汚泥を剪定枝、バーク、大鋸屑等の木材廃棄物(バイオマス)と微生物(種菌)とともに混合した後、発酵して堆肥化するコンポスト化技術が開示してあり、脱水汚泥にバイオマス及び菌体を供給して発酵効率を高める技術は知られている。
【0004】
特許文献2には、家畜排泄物、し尿、生ゴミ、食品加工残渣等の繊維質を含む有機性残留物(バイオマス)と乳酸菌、酢酸菌、クエン酸菌等の微生物(菌体)をメタン発酵消化液と混合した後、凝集、脱水する技術が開示してあり、凝集前の汚泥にバイオマス及び菌体を供給する技術も公知である。
【0005】
また、特許文献3には、スクリュー軸内に凝集剤供給路を設けるとともにスクリュー軸に巻き掛けたスクリュー羽根にノズル孔を形成し、凝集剤供給路より供給された凝集剤をノズル孔からろ過室内の汚泥に添加するスクリュープレスが開示してある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第4947673号公報
特許第5112793号公報
特開2006-55819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来、汚泥の発酵を促進させるために木質バイオマス等の副資材を脱水汚泥に供給して汚泥の水分量や空隙率を調整しているが、発酵工程直前で供給された副資材が汚泥に均一に混合されないまま発酵が行われるため、発酵効率が悪かった。
【0008】
特許文献1は、発効促進用の助材として、木材廃棄物(バイオマス)のみならず、微生物(種菌)も添加しているため、種菌用ホッパやコンベアに加え、汚泥と混合するための大型の混合機を設置する必要があった。また、バイオマス及び種菌は発酵槽前段の混合機内で汚泥と混合されるのみであり、汚泥との混練性を十分に高めることができなかった。加えて、汚泥及びバイオマスを混合することで固形物量が多い状態となるため、汚泥中に微生物(菌体)を拡散させることが難しかった。そして、汚泥はバイオマス及び種菌が均一に混合されていない状態で発酵槽に移送されるため発酵速度にばらつきが生じるとともに、発酵槽内での切り返し頻度が増加し、悪臭の発生や発酵時間が長期化するといった課題があった
【0009】
特許文献2は、凝集工程前段でメタン発酵消化液に対して、有機性残留物(バイオマス)及び微生物(菌体)を添加する技術であり、脱水工程時に菌体を供給する技術ではない。
【0010】
特許文献3は、スクリュープレスを構成するスクリュー羽根に形成したノズルから凝集剤を噴射する技術であり、ノズルから菌体を噴射する等の記載や示唆はない。
(【0011】以降は省略されています)

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