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公開番号
2025019616
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-07
出願番号
2023123310
出願日
2023-07-28
発明の名称
有機物含有水の処理方法および有機物含有水処理装置
出願人
栗田工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C02F
1/44 20230101AFI20250131BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】生物処理または凝集処理によって生成する汚泥を減らし、汚泥の減容化に係る費用を低減できる、有機物含有水の処理方法および有機物含有水処理装置を提供する。
【解決手段】有機物含有水の一部に生物処理を施して生物処理水を得、生物処理水に凝集処理および固形物除去処理を施して凝集処理水と汚泥とを得、凝集処理水に湿式ろ過処理を施してろ過処理水を得、ろ過処理水に逆浸透膜処理を施して濃縮水と透過水とを得、有機物含有水の残部で汚泥を希釈して希釈汚泥を得る、ことを含む、有機物含有水の処理方法、ならびにこの処理方法を行うことができるように構成された有機物含有水処理装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
有機物含有水の一部に生物処理を施して生物処理水を得、
生物処理水に凝集処理および固形物除去処理を施して凝集処理水と汚泥とを得、
凝集処理水に湿式ろ過処理を施してろ過処理水を得、
ろ過処理水に逆浸透膜処理を施して濃縮水と透過水とを得、
有機物含有水の全部で汚泥を希釈して希釈汚泥を得る、
ことを含む、
有機物含有水の処理方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
濃縮水で汚泥を希釈することをさらに含む、請求項1に記載の有機物含有水の処理方法。
【請求項3】
希釈汚泥の浮遊物質量を測定し、
測定された浮遊物質量に基づいて汚泥の希釈倍率を調節することをさらに含む、請求項1に記載の有機物含有水の処理方法。
【請求項4】
希釈汚泥を下水道、河川、海、湖、沼若しくは池に放流することをさらに含む、請求項1に記載の有機物含有水の処理方法。
【請求項5】
透過水を設備用水、農業用水、工業用水もしくは都市用水に利用することをさらに含む、請求項1に記載の有機物含有水の処理方法。
【請求項6】
生物処理を施すことができるように構成された生物処理装置、
凝集処理および固形物除去処理を施すことができるように構成された凝集処理装置、
湿式ろ過処理を施すことができるように構成された湿式ろ過処理装置、
逆浸透膜処理を施すことができるように構成された逆浸透膜処理装置、
汚泥を希釈して希釈汚泥を得ることができるように構成された汚泥希釈処理装置、
有機物含有水源から生物処理装置に、生物処理装置から凝集処理装置に、凝集処理装置から湿式ろ過処理装置に、および湿式ろ過処理装置から逆浸透膜処理装置に、液を順次に流すことができるように構成された主流路、
凝集処理装置から汚泥希釈処理装置に、汚泥を流すことができるように構成された汚泥輸送流路、ならびに
有機物含有水源から汚泥希釈処理装置に、生物処理装置、凝集処理装置、湿式ろ過処理装置および逆浸透膜処理装置を通らずに、液を流すことができるように構成された副流路
を含む、
有機物含有水処理装置。
【請求項7】
汚泥希釈処理装置は希釈処理槽を有し、
副流路の下流端が希釈処理槽若しくは汚泥輸送流路に連通するように繋がっている、請求項6に記載の有機物含有水処理装置。
【請求項8】
浮遊物質量を測定することができるように構成されたSS測定装置と、
副流路に流れる液の量を調節することができるように構成された流量調節装置と、
SS測定装置で測定された浮遊物質量に基づいて流量調節装置を制御することができるように構成された制御装置と
をさらに含む、請求項6に記載の有機物含有水処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機物含有水の処理方法および有機物含有水処理装置に関する。より詳細に、本発明は、生物処理または凝集処理によって生成する汚泥を減らし、汚泥の減容化に係る費用を低減できる、有機物含有水の処理方法および有機物含有水処理装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
有機物含有水(有機性排水)を生物処理することがしばしば行われている。有機物含有水(有機性排水)の生物処理によって得られる水には、生物代謝によって生成する溶解性物質や懸濁性物質が多く含まれている。生物処理によって得られる水に凝集処理などを施して溶解性物質や懸濁性物質を固形物にし、次いで固液分離処理によって固形物(浮上スラッジ(スカム)若しくは沈殿スラッジ)を除去して、放流水質基準に適合した水を得たり、再利用可能な水を得たりする。凝集処理の施された水には凝集剤に由来する固形物も含まれている。除去された固形物は、汚泥として回収される。汚泥は多量の水を含んでいるので、汚泥に濃縮処理、脱水処理、乾燥・焼却処理などの減容化処理を施し、その後、埋め立て処分したり、セメント原料などに利用したりする。
【0003】
生物処理、凝集処理、固液分離処理などの効率を高めるために、種々の有機物含有水の処理方法が提案されている。
例えば、特許文献1は、有機性排水を生物処理反応槽に導入して好気的に生物処理し、該生物処理反応槽出口から流出した生物処理水に無機凝集剤を添加して凝集処理する有機性排水の処理方法において、該生物処理反応槽内の出口領域の生物処理水のpHを7.3以下とすることを特徴とする有機性排水の処理方法を開示している。
【0004】
特許文献2は、有機物及びカルシウム含有水を、脱炭酸装置及び軟化器で処理した後、アルカリ条件下で逆浸透膜処理することを特徴とする有機物及びカルシウム含有水の処理方法を開示している。
【0005】
特許文献3は、有機物含有水の処理方法であって、限外ろ過膜による膜処理のような有機物含有水分離手段により有機物含有水を濃縮水と処理水に分離し、前記濃縮水を微生物燃料電池で生物処理する有機物含有水の処理方法を開示している。
【0006】
特許文献4は、微生物を保持した担体が充填された反応槽を2段以上に直列配置して、有機物含有水を好気条件で生物処理する生物処理工程と、前記有機物含有水の一部を前段の反応槽を介さずに後段の反応槽にバイパス流入させる流入工程と、を有し、前記流入工程では、前記反応槽それぞれのBOD容積負荷が0.5kg/(m
3
・d)以上となるように、前記バイパス流入させる前記有機物含有水の水量を制御することを特徴とする水処理方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007-38107号公報
特開2020-157223号公報
WO 2016/136957 A1
特開2022-122572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
有機物含有水から、放流水質基準に適合した水を得たり、再利用可能な水を得てリサイクルしたりすることは、地球環境保全などの観点から、推奨される。有機物含有水から再利用可能な水を得るための生物処理または凝集処理によって汚泥が生成する。汚泥の減容化は、多額の費用を要する。そこで、本発明の目的は、生物処理または凝集処理によって生成する汚泥を減らし、汚泥の減容化に係る費用を低減できる、有機物含有水の処理方法および有機物含有水処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために検討した結果、以下の実施形態を包含する本発明を完成するに至った。
〔1〕 有機物含有水の一部に生物処理を施して生物処理水を得、
生物処理水に凝集処理および固形物除去処理を施して凝集処理水と汚泥とを得、
凝集処理水に湿式ろ過処理を施してろ過処理水を得、
ろ過処理水に逆浸透膜処理を施して濃縮水と透過水とを得、
有機物含有水の残部で汚泥を希釈して希釈汚泥を得る、
ことを含む、
有機物含有水の処理方法。
【0010】
〔2〕 濃縮水で汚泥を希釈することをさらに含む、〔1〕に記載の有機物含有水の処理方法。
(【0011】以降は省略されています)
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