TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025004371
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023104020
出願日2023-06-26
発明の名称スクリュープレスの排出部止水機構及びそれを用いた洗浄方法
出願人株式会社石垣
代理人
主分類B01D 29/17 20060101AFI20250107BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】ろ過室の排出部に対向配置した押圧板を軸方向に沿って移動させて排出部を閉止した状態で外筒スクリーンの洗浄を行うことで、排出部からの洗浄液の漏出を防ぎ、ケーキシュート内に排出された脱水ケーキに洗浄液が流入することを防止するスクリュープレスの排出部止水機構を提供する。
【解決手段】
脱水ケーキの排出部12に軸方向に移動可能で排出方向に向かってテーパ状に拡径した押圧板13を設けたスクリュープレスにおいて、押圧板13のテーパ面に外筒スクリーン5の排出側端面22と平行な押着面24を有する基部21を備えることで、ろ過室16の排出部12を水密に閉止可能となり、排出部12からの洗浄液の漏出を防止できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
脱水ケーキの排出部(12)に軸方向に移動可能で排出方向に向かってテーパ状に拡径した押圧板(13)を設けたスクリュープレスにおいて、
押圧板(13)のテーパ面に外筒スクリーン(5)の排出側端面(22)と平行な押着面(24)を有する基部(21)を備える
ことを特徴とするスクリュープレスの排出部止水機構。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
脱水ケーキの排出部(12)に軸方向に移動可能で排出方向に向かってテーパ状に拡径した押圧板(13)を設けたスクリュープレスにおいて、
押圧板(13)のテーパ面に外筒スクリーン(5)の内周面(19)に嵌合可能な挿通部(25)を備える
ことを特徴とするスクリュープレスの排出部止水機構。
【請求項3】
前記押着面(24)と外筒スクリーン(5)の排出側端面(22)の接触面にシール部材(20A)を設けてろ過室(16)の排出部(12)を閉止する構成とした
ことを特徴とする請求項1に記載のスクリュープレスの排出部止水機構。
【請求項4】
前記挿通部(25)と外筒スクリーン(5)の内周面(19)の接触面にシール部材(20B)を設けてろ過室(16)の排出部(12)を閉止する構成とした
ことを特徴とする請求項2に記載のスクリュープレスの排出部止水機構。
【請求項5】
円筒状の外筒スクリーン(5)の外方から洗浄液を噴射してろ過面を再生するスクリュープレスにおいて、
押圧板(13)のテーパ面に外筒スクリーン(5)の排出側端面(22)と平行な押着面(24)を有する基部(21)、あるいは、押圧板(13)のテーパ面に外筒スクリーン(5)の内周面(19)に嵌合可能な挿通部(25)を有し、
押圧板(13)を軸方向に沿って移動させてろ過室(16)の排出部(12)を閉止した状態で外筒スクリーン(5)の外周面を洗浄する
ことを特徴とするスクリュープレスの排出部止水機構を用いた洗浄方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スクリュープレスの外筒スクリーン洗浄時に洗浄液がろ過室の排出部から漏出することを防止するスクリュープレスの排出部止水機構及びそれを用いた洗浄方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、スクリュープレスの脱水運転終了後、汚泥による外筒スクリーンの目詰まりを解消するために、外筒スクリーンの外周面に向けて洗浄液を噴射する外筒スクリーン洗浄が行われている。特許文献1の図2に示すように、スクリュープレスにはろ過室の排出部に対向する位置に、軸方向に摺動自在な背圧調整用の押圧板を設けてあり、排出部から排出されるケーキは押圧板による背圧を受けながら排出される。そして、外筒スクリーン洗浄時には、排出部下方に設けたケーキシュート内に洗浄液が流入しないように、押圧板を排出部に向けて摺動させ、排出部を閉止した状態で外筒スクリーンの洗浄を行っていた。
【0003】
特許文献2には、回転可能なスクリューコンベアを内包するバレルに連通したテーパ管端部の材料供給口を、前後進可能な円錐状プラグにて密閉可能な技術が開示されている。
【0004】
特許文献3には、回転可能なスクリュー軸を内設したスクリーンケーシングの開口端部に対向するように、背圧板を配置したスクリュープレスが開示されており、背圧板の周囲に背圧板の外径と略同径の内径を有するプラグケースを設けたことが記載してある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6555478号公報
実公平07-045599号公報
特許第5548007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来、スクリュープレスの外筒スクリーン洗浄時において、軸方向に摺動自在な押圧板をろ過室の排出部に向けて移動させて、排出部を閉塞した状態で洗浄を行っていた。しかし、特許文献1の図2に示すように、従来の押圧板は排出部に向けて拡径するテーパーコーン状となっており、押圧板でろ過室の排出部を閉止する際、押圧板のテーパ面が外筒スクリーン終端の角部(図示する直角部)に線接触するため、押圧板のテーパ面が損傷する可能性があった。十分な押圧力で部材を押圧できないため、排出部を完全に止水できず、外筒スクリーン洗浄時にスクリーンの外方から洗浄液を噴射すると洗浄液が排出部から漏出していた。そして、漏出した洗浄液が排出部下方に設置したケーキシュート内に流入し、シュート内の脱水ケーキ含水率を上昇させていた。これに伴い、脱水機後段設備の処理効率が低下するといった課題があった。
【0007】
特許文献2は、円錐状プラグを用いてテーパ管端部の材料供給口を閉止することで、装置内部を完全に密閉した状態でホッパー内部に材料を供給できる技術であるが、円錐状プラグはテーパ管内に充満した材料によって入口チャンバーに向かって押し戻される。そのため、仮にバレル及びテーパ管内に洗浄液を供給した場合、円錐状プラグは洗浄液によって入口チャンバーに向かって押し戻されて洗浄液が材料供給口から入口チャンバーに流出する。つまり、円錐状プラグは水密機構としての作用を有さない。また、テーパ状の材料供給口をテーパ状(円錐状)のプラグにて密閉する構成としたことで、テーパ面同士を密着させる必要があるため、高い部品精度を必要とする。なお、装置の洗浄に関する記載及び示唆はない。
【0008】
特許文献3は、背圧板を囲むプラグケースをスクリーンケーシング端部から延設するように設けたことで、ケーキからなるプラグを効率的に形成できるものであるが、プラグケースを設けたことで、ろ過室の排出部を開放状態または閉止状態とする際、背圧板の移動幅が大きくなるため背圧板を所定位置に戻すのに時間を要するとともに、装置全長が長くなる。また、プラグケースを設けたことで、生成されたケーキがプラグケース内面を通って排出されるため、プラグケース内面にケーキが付着し、付着したケーキが堆積することで、後から排出されるケーキの排出を妨げていた。さらに、背圧板の外径をプラグケースの内径と同様に設計しているため、プラグケース内に嵌め合わせるための加工精度も必要となる。なお、装置の洗浄に関する記載及び示唆はない。
【0009】
本発明は、回動自在なスクリュー軸を内設した外筒スクリーンを有するスクリュープレスにおいて、ろ過室の排出部に対設した押圧板を軸方向に沿って排出部に向けて移動させて、排出部を水密に閉止した状態で外筒スクリーンの洗浄を行うスクリュープレスの排出部止水機構及びそれを用いた洗浄方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、脱水ケーキの排出部に軸方向に移動可能で排出方向に向かってテーパ状に拡径した押圧板を設けたスクリュープレスにおいて、押圧板のテーパ面に外筒スクリーンの排出側端面と平行な押着面を有する基部を備えることで、押圧板をろ過室の排出部に向けて移動させた際に押着面と排出側端面が面接触するため、排出部を水密に閉止できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社石垣
汚泥コンポスト化システム
3か月前
株式会社石垣
横軸水中ポンプ及び低水位起動型吸込カバー
1か月前
株式会社石垣
スクリュープレスの排出部止水機構及びそれを用いた洗浄方法
18日前
個人
液体酸素溶解装置
3日前
東レ株式会社
気体分離膜モジュール
10日前
株式会社フクハラ
圧縮空気圧回路構造
9日前
株式会社ナノバブル研究所
微細気泡発生板
16日前
大陽日酸株式会社
排ガス処理システム
17日前
旭化成株式会社
多孔性中空糸膜
16日前
みづほ工業株式会社
撹拌装置、及び撹拌方法
13日前
株式会社クラレ
ろ過膜及びその製造方法
16日前
大成技研株式会社
フィルター装置
10日前
リンナイ株式会社
フィルタ付きタンク
9日前
リンナイ株式会社
フィルタ付きタンク
9日前
オリオン機械株式会社
圧縮空気除湿装置システム
16日前
オリオン機械株式会社
圧縮空気除湿装置システム
16日前
オリオン機械株式会社
圧縮空気除湿装置システム
16日前
株式会社西部技研
ガス濃縮装置
16日前
セイコーエプソン株式会社
流体デバイス
16日前
新明和工業株式会社
気泡生成装置
16日前
株式会社AZUMA
湿式空気清浄機
16日前
オリオン機械株式会社
吸着剤再生装置および除去システム
16日前
株式会社アーステクニカ
流動層装置
16日前
三菱重工業株式会社
集塵システム及び集塵方法
10日前
株式会社IHI
炭素剥離システム
10日前
株式会社ROKI
生成装置及び生成方法
9日前
株式会社ROKI
生成装置及び生成方法
9日前
ウシオ電機株式会社
処理装置
16日前
東洋紡エムシー株式会社
吸着剤
16日前
株式会社クラレ
窒素ガス分離方法及び窒素ガス分離装置
16日前
シスメックス株式会社
粒子分離チップおよび粒子分離装置
24日前
シャープ株式会社
空気清浄機及びフィルター収納袋
2日前
株式会社ミダック
CO2固定システム
9日前
トヨタ自動車株式会社
排ガス浄化装置
9日前
株式会社デンソー
二酸化炭素回収装置
13日前
千代田化工建設株式会社
排水処理システム
3日前
続きを見る