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公開番号2025021364
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023132719
出願日2023-07-31
発明の名称二重構造ゲルろ過フィルター
出願人株式会社エフテック
代理人
主分類B01D 39/16 20060101AFI20250205BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】フィルターカートリッジの捕捉対象がゲル状物である場合、一旦捕捉したゲル状物がろ過材中を移動して二次側に流出する場合がある。
【解決手段】外周側から内周側に流体を流通させる円筒状に形成されたフィルターカートリッジであって、最外周に配置される外筒と、外筒の内周側に配置され、プリーツ状に形成されたプリーツろ過材と、プリーツろ過材の内周側に配置される中筒と、中筒の内周側に配置されるネット材と、ネット材の内周側に配置され、不織布を巻回して形成された巻回ろ過材と、巻回ろ過材の内周側に配置される内筒と、外筒から内筒までの両端部を覆い、外筒および内筒の上下に配置されるエンドプレートと、を有するフィルターカートリッジを用いることにより捕捉したゲル状物の再流出を抑制する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外周側から内周側に流体を流通させる円筒状に形成されたフィルターカートリッジであって、
最外周に配置される外筒と、
前記外筒の内周側に配置され、プリーツ状に形成されたプリーツろ過材と、
前記プリーツろ過材の内周側に配置される内筒と、
前記内筒の内周側に配置されるネット材と、
前記ネット材の内周側に配置され、不織布を巻回して形成された巻回ろ過材と、
前記巻回ろ過材の内周側に配置される最内筒と、
前記外筒から前記最内筒までの両端部を覆い、前記外筒および前記最内筒の上下に配置されるエンドプレートと、
を有するフィルターカートリッジ。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記巻回ろ過材が、平均繊維径の異なる不織布を積層した積層不織布である、請求項1のフィルターカートリッジ。
【請求項3】
前記積層不織布が、平均繊維径が0.6~1.0μmの不織布Aと、平均繊維径0.1~0.5μmの不織布Bを、不織布A-不織布B-不織布Aの順に積層した積層不織布である、請求項2のカートリッジフィルター。
【請求項4】
前記巻回ろ過材が、空隙率が60~75%の不織布である、請求項1のフィルターカートリッジ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲル状物の捕捉に適したフィルターカートリッジに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
気体中のダストやミスト、液体中に浮遊する固形物等を除去するため、ろ過材を円筒形に成形し、円筒の外周側(一次側)から内周側(二次側)に流体を通過させるフィルターカートリッジが用いられる。このようなフィルターカートリッジには、熱可塑性樹脂やガラス繊維で構成される不織布を巻回して円筒を形成したいわゆるデプスフィルターや、ろ過材をプリーツ状にひだ折りしてろ過材のろ過面積を大きくすることにより、流体の通過により生じる初期圧力損失を低下させたプリーツフィルターなどがある(例えば、特許文献1、特許文献2)。
【0003】
デプスフィルターは流体中の捕捉対象物を円筒の表面だけでなく半径方向の厚みの内部で保持することにより全体的な目詰まりを抑制し、フィルター寿命を延長しようとするものである。これに対しプリーツフィルターは、主にろ過材の表面でろ過対象物を捕捉する。プリーツフィルターはろ過材の表面積を増加させることにより単位面積当たりの流速を低下させて初期のろ過差圧を低下させることができる。
【0004】
デプスフィルターはろ過材中での捕捉対象物の保持量を多くすることができる反面、ろ過差圧が高く、又、プリーツフィルターはろ過材の表面にろ過対象物が蓄積すると比較的急激にろ過材が閉塞するためフィルター寿命が短いという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平2020-049413号
特開平7-213814号
実開平7-9414号
特開2010-137121号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、このようなフィルターカートリッジのろ過対象物は、特許文献1や特許文献3の実施例に記載されているJIS試験ダストや、特許文献2の例に記載されているACファインダスト等の固形物ばかりでなく、未溶解高分子やエマルジョンの様なゲル状物(凝膠体)を捕捉対象とする場合もあり、ゲル状物を捕捉対象とするフィルターカートリッジとして例えば特許文献4がある。
【0006】
フィルターカートリッジの捕捉対象がゲル状物である場合、ゲル状物は一定の流動性を有するため、ろ過材の一次側と二次側の圧力差の上昇や、ろ過対象流体の通過抵抗の脈動などにより、一旦捕捉したゲル状物がろ過材中を移動して二次側に流出する場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を解決するため、本発明は、外周側から内周側に流体を流通させる円筒状に形成されたフィルターカートリッジであって、最外周に配置される外筒と、外筒の内周側に配置され、プリーツ状に形成されたプリーツろ過材と、プリーツろ過材の内周側に配置される中筒と、中筒の内周側に配置されるネット材と、ネット材の内周側に配置され、不織布を巻回して形成された巻回ろ過材と、巻回ろ過材の内周側に配置される内筒と、外筒から内筒までの両端部を覆い、外筒および内筒の上下に配置されるエンドプレートと、を有するフィルターカートリッジを提供する。
【0008】
この構成のフィルターカートリッジを用いることにより、フィルターカートリッジ内にゲル状物を捕捉し、捕捉したゲル状物の二次側への流出を防止することができる。
【0009】
巻回ろ過材は、平均繊維径の異なる不織布を積層した積層不織布であることが好ましい。この構成の不織布を用いることにより、巻回ろ過材での捕捉対象物の保持量を増加させ、フィルター寿命を延長することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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