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公開番号
2025020946
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2023124591
出願日
2023-07-31
発明の名称
気体分離装置
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01D
53/22 20060101AFI20250205BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】気体分離膜の表面上における所定の気体成分の濃度が高く維持され、分離効率の低下を抑えられる気体分離装置を提供すること。
【解決手段】第1空間を画定している第1壁部、前記第1壁部に設けられ、前記第1空間の内部に混合ガスを供給する混合ガス供給口、および、前記第1空間の内部から外部に前記混合ガスを排出する混合ガス排出口、を有する第1気体室と、第2空間を画定している第2壁部、および、前記第2壁部に設けられ、前記第2空間の内部から外部に前記混合ガスに含まれる所定の気体成分を排出する気体成分排出口、を有する第2気体室と、回転軸まわりに回転し、内部が前記第2空間と連通している中空の基部、前記第1空間に配置され、内部が前記第2空間と連通している中空の羽部、および、前記羽部の内部と外部とを隔て、前記所定の気体成分を透過させる第1気体分離膜、を有する回転ファンと、を備えることを特徴とする気体分離装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1空間を画定している第1壁部、前記第1壁部に設けられ、前記第1空間の内部に混合ガスを供給する混合ガス供給口、および、前記第1空間の内部から外部に前記混合ガスを排出する混合ガス排出口、を有する第1気体室と、
第2空間を画定している第2壁部、および、前記第2壁部に設けられ、前記第2空間の内部から外部に、前記混合ガスから抽出された所定の気体成分を含むガスを排出する気体成分排出口、を有する第2気体室と、
回転軸まわりに回転し、内部が前記第2空間と連通している中空の基部、前記第1空間に配置され、内部が前記第2空間と連通している中空の羽部、および、前記羽部の内部と外部とを隔て、前記混合ガスよりも前記所定の気体成分の濃度が高いガスを透過させる第1気体分離膜、を有する回転ファンと、
を備えることを特徴とする気体分離装置。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記回転ファンを回転させる駆動部を備える請求項1に記載の気体分離装置。
【請求項3】
前記羽部は、第1面および第2面を有する板状をなしており、
前記第1面および前記第2面に、それぞれ、前記第1気体分離膜が設けられている請求項1または2に記載の気体分離装置。
【請求項4】
前記回転ファンは、前記基部に支持されている複数の前記羽部を有する請求項1に記載の気体分離装置。
【請求項5】
前記回転ファンは、前記回転軸の延在方向に沿って気流を発生させる軸流ファンである請求項4に記載の気体分離装置。
【請求項6】
前記回転軸上から見たとき、前記羽部同士がずれている請求項5に記載の気体分離装置。
【請求項7】
前記回転軸を含む平面で前記第1気体分離膜を切断したとき、前記回転軸と前記第1気体分離膜の切断面とのなす角度は、0°超90°未満である請求項5に記載の気体分離装置。
【請求項8】
前記回転ファンは、前記回転軸の半径方向に沿って気流を発生させる遠心ファンである請求項4に記載の気体分離装置。
【請求項9】
前記回転ファンによる気流の風下に設けられ、前記第1空間と前記第2空間とを隔て、前記混合ガスから抽出された前記所定の気体成分を含むガスを透過させる第2気体分離膜を備える請求項5または8に記載の気体分離装置。
【請求項10】
前記気体成分排出口に接続されている排気ポンプを備える請求項1または2に記載の気体分離装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、気体分離装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
カーボンニュートラルやカーボンマイナスの実現に向けて、火力発電所やボイラー設備等から排出される二酸化炭素や大気中の二酸化炭素を取り込んで回収する技術が検討されている。この技術として、気体分離膜を用いて二酸化炭素を分離する膜分離法が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、第1供給空間と第1処理空間とを隔てるように配置され、第1供給空間に供給される原料ガスに含まれる二酸化炭素を透過によって原料ガスのうちの二酸化炭素以外の成分を含む夾雑ガスから分離する第1分離部を有する二酸化炭素の回収装置が開示されている。また、第1分離部は、原料ガスに含まれる二酸化炭素を選択的に透過する分離膜を含むことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-133354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
膜分離法では、所定の気体成分の分離効率を高めることが課題となっている。気体分離膜の分離効率を高めるためには、気体分離膜の上流側で所定の気体成分の濃度を高く維持する必要がある。しかしながら、所定の気体成分が気体分離膜を透過すると、それに伴って上流側の濃度が低下し、分離効率の低下を招いている。
【0006】
そこで、所定の気体成分が気体分離膜を透過しても濃度が低下しにくく、分離効率の低下を抑えられる気体分離装置を実現することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の適用例に係る気体分離装置は、
第1空間を画定している第1壁部、前記第1壁部に設けられ、前記第1空間の内部に混合ガスを供給する混合ガス供給口、および、前記第1空間の内部から外部に前記混合ガスを排出する混合ガス排出口、を有する第1気体室と、
第2空間を画定している第2壁部、および、前記第2壁部に設けられ、前記第2空間の内部から外部に、前記混合ガスから抽出された所定の気体成分を含むガスを排出する気体成分排出口、を有する第2気体室と、
回転軸まわりに回転し、内部が前記第2空間と連通している中空の基部、前記第1空間に配置され、内部が前記第2空間と連通している中空の羽部、および、前記羽部の内部と外部とを隔て、前記混合ガスよりも前記所定の気体成分の濃度が高いガスを透過させる第1気体分離膜、を有する回転ファンと、
を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る気体分離装置の構成を示す断面図である。
図1の気体分離装置が備える回転ファンを示す平面図である。
第1気体分離膜の二酸化炭素の気体透過度と第1気体分離膜の第1空間側の表面における二酸化炭素の濃度との関係を示したグラフである。
第2実施形態に係る気体分離装置の構成を示す断面図である。
図4の気体分離装置が備える回転ファンを示す断面図である。
第3実施形態に係る気体分離装置の構成を示す断面図である。
図6の気体分離装置が備える回転ファンを示す平面図である。
第4実施形態に係る気体分離装置が備える回転ファンを示す平面図である。
図8に示す羽部の断面図に混合ガスの流れの一例を追記した模式図である。
図9に示す凸状構造体が省略されたモデル(従来例のモデル)の断面図に混合ガスの流れの一例を追記した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の気体分離装置を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.第1実施形態
まず、第1実施形態に係る気体分離装置について説明する。
【0010】
図1は、第1実施形態に係る気体分離装置1の構成を示す断面図である。図2は、図1の気体分離装置1が備える回転ファン4を示す平面図である。
(【0011】以降は省略されています)
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