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公開番号
2025019568
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-07
出願番号
2023123239
出願日
2023-07-28
発明の名称
気液分離器
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人R&C
主分類
B01D
45/12 20060101AFI20250131BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】気液分離部での圧力損失を低減しつつ含水ガスから水の分離を行い得る気液分離器を提供する。
【解決手段】下側に貯水空間Tを有するハウジング10と、ハウジング10に接続され、含水ガスが導入される導入口1と、導入口1からハウジング10の内部に供給された含水ガスを貯水空間Tよりも上側に案内する傾斜ガイド部13と、傾斜ガイド部13で案内された含水ガスが接触することにより含水ガスに含まれる水を分離する櫛歯状の接触面を有する分離板Pと、を備えた。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
下側に貯水空間を有するハウジングと、
前記ハウジングの下部に接続され、含水ガスが導入される導入口と、
前記導入口から前記ハウジングの内部に供給された前記含水ガスを前記貯水空間よりも上側に案内する傾斜ガイド部と、
前記傾斜ガイド部で案内された前記含水ガスが衝突することにより前記含水ガスに含まれる水を分離する櫛歯状の鉛直方向に延び、衝突時に前記含水ガスが接触する接触面を有する分離板と、を備えている気液分離器。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
前記分離板に接触した前記含水ガスが流れ出る排出空間が、前記分離板の両側方に形成されている請求項1に記載の気液分離器。
【請求項3】
前記分離板が、前記傾斜ガイド部を取り囲むように前記ハウジングの上内面から前記貯水空間に向けて突出した本体部と、当該本体部から前記傾斜ガイド部に向けて延出し上下方向に沿う複数の凸状部とを有し、
前記ハウジングの前記上内面には、前記排出空間へ流れ出る前記含水ガスに衝突する衝突板が前記分離板から延在している請求項2に記載の気液分離器。
【請求項4】
前記導入口が形成された前記ハウジングの内面と前記傾斜ガイド部との間に間隙が形成されており、前記間隙の内部の水を前記貯水空間に流す傾斜姿勢の回収流路を備えている請求項1~3の何れか一項に記載の気液分離器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、気液分離器に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
気液分離器として、例えば、燃料電池のアノードから排出されるアノードオフガスに含まれる水を分離するものが特許文献1に記載されている。
【0003】
特許文献1は、気液分離器はハウジング下部に形成された導入口から供給される含水ガスをハウジングの内部で流路部材を使用して鉛直方向に送り、ハウジングの上部に配置された気液分離部において複数の分離羽根に接触させることによりスワール流を作り、水を分離する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-112483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載される気液分離器は、気液分離部での圧力損失を低減しつつ含水ガスを旋回させるスワール流を作り出し、含水ガスを複数の分離羽根に接触させることにより分離性能を高めている。
【0006】
しかしながら、ハウジング下部に導入口が配置される場合、ハウジングの上部に含水ガスの旋回が可能な空間を形成し、複数の分離羽根を備える構成は、ガスを縦方向に流通させる流路(流路部材)が必要となる。このため、気液分離部での圧力損失に繋がることが懸念される。
【0007】
このような理由から、気液分離部での圧力損失を低減しつつ含水ガスから水の分離を行い得る気液分離器が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る気液分離器の特徴構成は、下側に貯水空間を有するハウジングと、前記ハウジングの下部に接続され、含水ガスが導入される導入口と、前記導入口から前記ハウジングの内部に供給された前記含水ガスを前記貯水空間よりも上側に案内する傾斜ガイド部と、前記傾斜ガイド部で案内された前記含水ガスが衝突することにより前記含水ガスに含まれる水を分離する櫛歯状の鉛直方向に延び、衝突時に前記含水ガスが接触する接触面を有する分離板と、を備えている点にある。
【0009】
本構成によると、導入口に導入された含水ガスは、傾斜ガイド部によって貯水空間より上側に案内され、分離板の櫛歯状の接触面に衝突することにより水が分離する。また、この分離構成は、例えば、含水ガスをスワール流として旋回させる空間、スワール流が接触する複数の羽根状の部材およびガスを縦方向に流通させる流路(別途設けられる流路部材)を必要とせず、良好な水の分離を可能にする。従って、気液分離部内での圧力損失を低減しつつ含水ガスから水の分離を行い得る気液分離器が構成された。
【図面の簡単な説明】
【0010】
気液分離器の全体の斜視図である。
気液分離器の縦断正面図である。
気液分離器の縦断背面図である。
上部ハウジングの内部構造を示す斜視図である。
下部ハウジングの内部構造を示す斜視図である。
図2のVI-VI線断面図である。
別実施形態(a)の気液分離器の全体の斜視図である。
別実施形態(a)の気液分離器の縦断正面図である。
別実施形態(a)のハウジングの横断平面図である。
別実施形態(a)の上部ハウジングの内部構造を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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