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公開番号2025032424
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-12
出願番号2023137678
出願日2023-08-28
発明の名称撹拌方法
出願人みづほ工業株式会社
代理人個人
主分類B01F 23/41 20220101AFI20250305BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】タンク下部におけるタービンケースとタービン羽根の回転方向や回転数などの撹拌方法の最適化により、エマルションのさらなる微細化、均質化を実現することを課題とする。
【解決手段】液体を含む原料を撹拌してエマルション又はサスペンションを形成する撹拌装置を用いた撹拌方法であって、撹拌装置100は、原料を格納するタンク1と、タンク内の底部に設けられて、時計方向又は反時計方向に回転可能なローティングケース8と、前記ローティングケース内に収納され独立して時計方向又は反時計方向に回転可能なタービン羽根とを有し、タンクに原料を格納する原料格納工程と、ローティングケースの回転数をタービン羽根の回転数よりも大きくして、ローティングケースとタービン羽根とを同じ方向に回転させて、原料における固体を剪断する剪断工程と、を備えたことを特徴とする撹拌方法とした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体と液体、液体と固体を含む液体、又は固体を含む液体と固体を含む液体を原料として撹拌してエマルション又はサスペンションを形成する撹拌装置を用いた撹拌方法であって、
前記撹拌装置は、当該原料を格納するタンクと、前記タンク内の底部に設けられて、時計方向又は反時計方向に回転可能なローティングケースと、前記ローティングケース内に収納され独立して時計方向又は反時計方向に回転可能なタービン羽根とを有し、
前記タンクに原料を格納する原料格納工程と、
前記ローティングケースの回転数を前記タービン羽根の回転数よりも大きくして、前記ローティングケースと前記タービン羽根とを同じ方向に回転させて、前記原料における固体を剪断する剪断工程と、を備えたことを特徴とする撹拌方法。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記剪断工程では、前記ローティングケースと前記タービン羽根とを共に同じ方向に回転させるとともに、前記ローティングケースの回転数を前記タービン羽根の回転数よりも大きくして、前記ローティングケースの回転数と前記タービン羽根の回転数との差を最大とすることを特徴とする請求項1に記載の撹拌方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エマルション又はサスペンションに対する剪断力を改善した撹拌方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
化粧品、食品、化学品、又は医薬品における液体や液体と固形物とを微細化、微粒化し撹拌するために撹拌装置が用いられている。撹拌装置は、回転軸に設けられた回転羽根が回転して原料を撹拌する略円筒状のタンクと当該回転軸を回転させるための駆動部等からなっている。
【0003】
従来の撹拌機におけるタンク内の撹拌液流は水平方向(撹拌羽根の旋回方向)が中心で、上下方向への液流不足による撹拌が不足し、固体粒子の微細化が十分ではなく、さらなる固体粒子の微細化が望まれている。
【0004】
特許文献1には、タンク底部にケースディスパーを備えて、タンク内における上下水流による撹拌により剪断することで乳化、溶解、分散を行い、固体粒子の均一化及び均質で微細な液滴を生成する撹拌装置の構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許文献1:特許第7025591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の撹拌装置は、タンク底部から上部へと液流を導いて上下方向の液流を改善可能ではあるものの、ケースディスパーにおけるタービンケースとタービン羽根の回転方向や回転数の最適値が掴めていないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決して、タンク下部におけるタービンケースとタービン羽根の回転方向や回転数の最適化により、エマルション又はサスペンションのさらなる微細化、均質化を実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明は、液体と液体、液体と固体を含む液体、又は固体を含む液体と固体を含む液体を原料として撹拌してエマルション又はサスペンションを形成する撹拌装置を用いた撹拌方法であって、
前記撹拌装置は、当該原料を格納するタンクと、前記タンク内の底部に設けられて、時計方向又は反時計方向に回転可能なローティングケースと、前記ローティングケース内に収納され独立して時計方向又は反時計方向に回転可能なタービン羽根とを有し、
前記タンクに原料を格納する原料格納工程と、
前記ローティングケースの回転数を前記タービン羽根の回転数よりも大きくして、前記ローティングケースと前記タービン羽根とを同じ方向に回転させて、前記原料における固体を剪断する剪断工程と、を備えたことを特徴とする撹拌方法を提供するものである。
【0009】
この構成により、前記ローティングケースの回転数を前記タービン羽根の回転数よりも大きくして、前記ローティングケースと前記タービン羽根とを同じ方向に回転させる剪断工程により、前記ローティングケース内壁と前記タービン羽根との隙間を前記原料がより多く通過するようにして、エマルションのさらなる微細化、均質化を実現することができる。 ここで、液体とは油や水を指し、固体を含む液体とは粉体と油を分散させた溶液等を指している。 また、エマルションとは、お互いに混ざり合わない液体と液体の組合せから構成されるものをいい、サスペンションとは、液体と固体の組合せから構成されるものをいう。
【0010】
撹拌方法であって、前記剪断工程では、前記ローティングケースと前記タービン羽根とを共に同じ方向に回転させるとともに、前記ローティングケースの回転数を前記タービン羽根の回転数よりも大きくして、前記ローティングケースの回転数と前記タービン羽根の回転数との差を最大とする構成にしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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