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公開番号
2025027250
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-27
出願番号
2023131895
出願日
2023-08-14
発明の名称
除湿器、除湿器用の専用容器及び除湿用錠剤
出願人
オカモト株式会社
代理人
弁理士法人英知国際特許商標事務所
主分類
B01D
53/26 20060101AFI20250219BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】環境に配慮し、プラスチック等の使用量を大幅に削減し、輸送や保管コストを抑えることが可能な除湿器、除湿器用容器及び除湿用錠剤を提供する。
【解決手段】潮解性物質が加圧され圧縮された状態の潮解性吸湿剤としての錠剤Tと、専用容器と、を組み合わせて用いる除湿器であって、前記専用容器は、潮解液貯留容器1と、蓋2と、を備え、前記潮解液貯留容器は、前記錠剤の潮解液を貯留可能であり、前記蓋は、前記潮解液貯留容器との堅牢な接続を確保するものであり、上面に開口部を有し、かつ、当該開口部は透湿フィルムで密封されており、前記潮解液貯留容器は、上部入口近傍における内周の内接円半径が前記錠剤外周の外接円半径よりも大きいのに対して、前記上部入口より所定高さだけ低い位置における内周の内接円半径が前記錠剤外周の外接円半径よりも小さいものとされていることを特徴とする除湿器により、課題を解決した。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
潮解性物質が加圧され圧縮された状態の潮解性吸湿剤としての錠剤と、専用容器と、を組み合わせて用いる除湿器であって、
前記専用容器は、潮解液貯留容器と、蓋と、を備えるものであり、
前記潮解液貯留容器は、前記錠剤の潮解液を貯留可能であり、
前記蓋は、前記潮解液貯留容器との堅牢な接続を確保するものであり、上面に開口部を有し、かつ、当該開口部は透湿フィルムで密封されており、
前記潮解液貯留容器は、上部入口近傍における内周の内接円半径が前記錠剤外周の外接円半径よりも大きいのに対して、前記上部入口より所定高さだけ低い位置における内周の内接円半径が前記錠剤外周の外接円半径よりも小さいものとされている
ことを特徴とする除湿器。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記上部入口より所定高さだけ低い位置において、周方向に離間した複数の位置にリブが設けられており、
このことによって、当該位置での内接円半径が前記錠剤外周の外接円半径よりも小さくなっている
ことを特徴とする請求項1に記載の除湿器。
【請求項3】
前記リブは、前記上部入口より所定高さだけ低い位置より上方の特定の位置から該低い位置に亘って内接円半径が徐々に小さくなるように構成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の除湿器。
【請求項4】
前記リブは、前記上部入口より所定高さだけ低い位置から前記潮解液貯留容器の底面に亘って連続して形成されている
ことを特徴とする請求項3に記載の除湿器。
【請求項5】
前記潮解液貯留容器は、開口部内側上方部分が円錐台状に窄めた形状とされていることにより、前記上部入口より所定高さだけ低い位置における内周の内接円半径が前記上部入口近傍における内周の内接円半径よりも小さくなっている
ことを特徴とする請求項1に記載の除湿器。
【請求項6】
潮解性物質が加圧され圧縮された状態の潮解性吸湿剤としての錠剤を収納して除湿器として用いることが可能な除湿器用の専用容器であって、
前記専用容器は、潮解液貯留容器と、蓋と、を備えるものであり、
前記潮解液貯留容器は、前記錠剤の潮解液を貯留可能であり、
前記蓋は、前記潮解液貯留容器との堅牢な接続を確保するものであり、上面に開口部を有し、かつ、当該開口部は透湿フィルムで密封されており、
前記潮解液貯留容器は、上部入口近傍における内周の内接円半径が前記錠剤外周の外接円半径よりも大きいのに対して、前記上部入口より所定高さだけ低い位置における内周の内接円半径が前記錠剤外周の外接円半径よりも小さいものとされている
ことを特徴とする除湿器用の専用容器。
【請求項7】
上部入口近傍における内周の内接円半径に比べ、上部入口より所定高さだけ低い位置における内周の内接円半径が小さく形成されている専用容器と組み合わせて除湿器として用いることが可能な円柱形状の除湿用錠剤であって、
前記除湿用錠剤は、潮解性物質が加圧され圧縮された状態の潮解性吸湿剤であり、その高さが前記専用容器に設定された前記所定高さよりも小さく、その高さの2倍が前記専用容器の前記所定高さよりも大きく設定されており、かつ、外周の外接円半径が前記専用容器の上部入口近傍における内周の内接円半径よりも小さく、かつ、上部入口より所定高さだけ低い位置における内周の内接円半径より大きく設定されている
ことを特徴とする除湿用錠剤。
【請求項8】
上部入口近傍における内周の内接円半径に比べ、上部入口より所定高さだけ低い位置における内周の内接円半径が小さく形成されている専用容器と組み合わせて除湿器として用いることが可能な円柱形状の除湿用錠剤であって、
前記除湿用錠剤は、潮解性物質が加圧され圧縮された状態の潮解性吸湿剤であり、その高さが前記専用容器に設定された前記所定高さよりも大きいものの、蓋の厚みにより、閉蓋することは可能なサイズとされており、かつ、その高さの2倍が閉蓋が不可能なサイズに設定されており、かつ、外周の外接円半径が前記専用容器の上部入口近傍における内周の内接円半径よりも小さく、かつ、上部入口より所定高さだけ低い位置における内周の内接円半径より大きく設定されている
ことを特徴とする除湿用錠剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気中の湿気を潮解性吸湿剤で吸湿して空間の湿度を下げ、湿度を低く保って、押入れ、タンス、下駄箱、その他の収納空間などにおいて使用される除湿器、除湿器用の専用容器及び除湿用錠剤に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、除湿器は、上面開口部を有する容器内の中高部位に受け皿を介在させて、上部空間と下部空間に区画し、上部空間に顆粒状の潮解性吸湿剤を収容し、下部空間に潮解性吸湿剤の潮解液が受け皿の滴下孔から滴下して貯溜されるように形成された所謂タンク式と呼ばれるものが主流となっている。タンク式除湿器は、誤って転倒させた際に、潮解液が零れ落ちることがないように、液体は通過しないが気体が通過する透湿フィルムを上面開口部に接着ないし溶着して開口を密封するように構成されている。また、除湿器の吸湿性能を高めるため、潮解性吸湿剤と空気との接触面積を大きく確保することが重要であるところ、受け皿を多段階の突起部が配設された形状とし、このように形成された上部空間に顆粒状の潮解性吸湿剤が収納されるという形態が一般的である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-78865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のタンク式除湿器は、図4に示すように、上面開口部を有する容器本体4と、この容器本体4内の中高部位に内在されて容器本体4内を上部空間Nと下部空間Mに区画する簀の子状の受け皿5と、上面開口部を塞ぐ透湿性かつ非透水性の透湿フィルム6および密封シート7とを備えて構成されている。このタンク式除湿器は、透湿フィルム6および密封シート7を保護する蓋体8を容器本体4の上面開口部に着脱自在に備えている。このように構成されているタンク式除湿器は、容器本体4内の上部空間Nに顆粒状の潮解性吸湿剤Cが収容され、消費者(使用者)が使用するときに、密封シート7を透湿フィルム6の上から剥がすことで、空気中の湿気が透湿フィルム6を通過して容器本体4内に流入し、潮解性吸湿剤に吸湿されるようになっている。潮解性吸湿剤の潮解が進み、全て無くなった際には、上面開口部に接着された透湿フィルム6を剥がす等して溜まった潮解液を流して、容器は廃棄されることになる。
このため、使用済みのタンク式除湿器は、容器ごと新たなものと交換する必要があるため、コスト高であり、資源の浪費にも繋がる。また、このことは、単に、コストや資源浪費の問題だけに止まるものではなく、消費者にとって、大きく嵩張る商品を購入し、運搬しなければならない労苦であるとか、ストック品の保管場所にスペースを必要とするという問題にも繋がる。先述したように、潮解性吸湿剤と空気との接触面積の確保という要求仕様から、容器は当然大きなものとなる。上部空間及び下部空間の容積に加え、多段階の突起部が配設された空間分の空気を搬送や保管するようなものである。さらに、このことは、消費者だけでなく、製造業者、卸売業者、小売業者にとっては、より深刻な問題となる。商品の運搬や倉庫等に、大きな輸送力やスペース確保を余儀なくさせ、大幅な輸送・保管コストを企業に強いることになるからである。
一方、企業によるサステナビリティへの取り組みという声が聴かれるようになって久しいところ、サステナブル素材の開発や、如何にして資源の無駄使いをさせない仕組みを構築するかという点に関して、企業は、その動向が常に注目されている。
【0005】
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものであり、環境に配慮し、プラスチック等の使用量を大幅に削減し、輸送や保管コストを抑えることが可能な除湿器、除湿器用容器及び除湿用錠剤を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、潮解性物質が加圧され圧縮された状態の潮解性吸湿剤としての錠剤と、専用容器と、を組み合わせて用いる除湿器であって、前記専用容器は、潮解液貯留容器と、蓋と、を備えるものであり、前記潮解液貯留容器は、前記錠剤の潮解液を貯留可能であり、前記蓋は、前記潮解液貯留容器との堅牢な接続を確保するものであり、上面に開口部を有し、かつ、当該開口部は透湿フィルムで密封されており、前記潮解液貯留容器は、上部入口近傍における内周の内接円半径が前記錠剤外周の外接円半径よりも大きいのに対して、前記上部入口より所定高さだけ低い位置における内周の内接円半径が前記錠剤外周の外接円半径よりも小さいものとされていることを特徴とする除湿器によって、前述の課題を解決した。
【0007】
また、本発明は、潮解性物質が加圧され圧縮された状態の潮解性吸湿剤としての錠剤を収納して除湿器として用いることが可能な除湿器用の専用容器であって、前記専用容器は、潮解液貯留容器と、蓋と、を備えるものであり、前記潮解液貯留容器は、前記錠剤の潮解液を貯留可能であり、前記蓋は、前記潮解液貯留容器との堅牢な接続を確保するものであり、上面に開口部を有し、かつ、当該開口部は透湿フィルムで密封されており、前記潮解液貯留容器は、上部入口近傍における内周の内接円半径が前記錠剤外周の外接円半径よりも大きいのに対して、前記上部入口より所定高さだけ低い位置における内周の内接円半径が前記錠剤外周の外接円半径よりも小さいものとされていることを特徴とする除湿器用の専用容器によっても、前述の課題を解決した。
【0008】
さらに、本発明は、上部入口近傍における内周の内接円半径に比べ、上部入口より所定高さだけ低い位置における内周の内接円半径が小さく形成されている専用容器と組み合わせて除湿器として用いることが可能な円柱形状の除湿用錠剤であって、前記除湿用錠剤は、潮解性物質が加圧され圧縮された状態の潮解性吸湿剤であり、その高さが前記専用容器に設定された前記所定高さよりも小さく、その高さの2倍が前記専用容器の前記所定高さよりも大きく設定されており、かつ、外周の外接円半径が前記専用容器の上部入口近傍における内周の内接円半径よりも小さく、かつ、上部入口より所定高さだけ低い位置における内周の内接円半径より大きく設定されていることを特徴とする除湿用錠剤によっても、前述の課題を解決した。
【発明の効果】
【0009】
前述した特徴を有する本発明によれば、容器を再利用することが可能であり、さらには、容器自体のプラスチック使用量を抑えることも可能であるため、プラスチック等の使用量を大幅に削減し、輸送や保管コストを抑えることが可能な除湿器、除湿器用の専用容器及び除湿用錠剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第一実施形態に係る除湿器の全体構成を示す説明図であり、図1(a)が蓋を取り外し、潮解液貯留容器に除湿用錠剤を載置させた状態での断面図、図1(b)が蓋を取り外した状態での潮解液貯留容器の上面図、図1(c)が蓋の断面図、図1(d)が気密性のある袋に収容された除湿用錠剤の写真である。
本発明の第二実施形態に係る除湿器の全体構成を示す説明図であり、図2(a)が蓋を取り外し、潮解液貯留容器に除湿用錠剤を載置させた状態での断面図、図2(b)が蓋を取り外した状態での潮解液貯留容器の上面図、図2(c)が蓋の断面図、図2(d)が気密性のある袋に収容された除湿用錠剤の写真である。
本発明の第三実施形態を示す説明図である。
従来のタンク式除湿器を説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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