TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025029782
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023134605
出願日2023-08-22
発明の名称化学反応装置および化学反応方法
出願人国立大学法人九州大学,国立大学法人豊橋技術科学大学
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B01J 19/12 20060101AFI20250228BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】従来の化学反応装置および化学反応方法に比べて、化学反応をより効率的に促進できる化学反応装置および化学反応方法を提供する。
【解決手段】化学反応装置は、20GHz以上40GHz以下のミリ波を発振するミリ波発振器と、内部にミリ波吸収性を有する固体触媒を含みかつ内部に原料を収容する反応器と、ミリ波発振器から反応器へ一方向にミリ波を増幅して伝送する伝送構造と、を含む。化学反応方法は、上記化学反応装置を用いて、ミリ波発振器によりミリ波を発生し、ミリ波を伝送構造を経由して、反応器の内部の固体触媒に供給するステップと、反応器の内部に原料を収容して、固体触媒と原料とを接触させるステップと、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
20GHz以上40GHz以下のミリ波を発振するミリ波発振器と、内部にミリ波吸収性を有する固体触媒を含みかつ前記内部に原料を収容する反応器と、前記ミリ波発振器から前記反応器へ一方向に前記ミリ波を増幅して伝送する伝送構造と、を含む化学反応装置。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記反応器は空洞共振器である請求項1に記載の化学反応装置。
【請求項3】
前記伝送構造は、前記ミリ波発振器に接続されているサーキュレータと、前記サーキュレータに接続されている双方向性結合器と、前記双方向性結合器と前記反応器との間に接続されているEHチューナと、前記双方向性結合器に接続されている反射波パワーセンサおよび進行波パワーセンサと、を含む、請求項1または請求項2に記載の化学反応装置。
【請求項4】
前記伝送構造は、前記双方向性結合器と前記EHチューナとの間に接続されているフレキシブル導波管をさらに含む、請求項3に記載の化学反応装置。
【請求項5】
前記反応器の内部温度を測定する温度測定器をさらに含む、請求項1または請求項2に記載の化学反応装置。
【請求項6】
前記反応器の前記原料の化学反応生成物を検出する検出器をさらに含む、請求項1または請求項2に記載の化学反応装置。
【請求項7】
前記固体触媒は担体と前記担体に担持されている金属微粒子とを含む、請求項1または請求項2に記載の化学反応装置。
【請求項8】
前記担体は前記金属微粒子に比べてミリ波吸収性が低い、請求項7に記載の化学反応装置。
【請求項9】
前記金属微粒子は1nm以上100nm以下の粒径を有する、請求項7に記載の化学反応装置。
【請求項10】
請求項1または請求項2に記載の化学反応装置を用いる化学反応方法であって、
前記ミリ波発振器により前記ミリ波を発生し、前記ミリ波を前記伝送構造を経由して、前記反応器の前記内部の前記固体触媒に供給するステップと、
前記反応器の前記内部に前記原料を収容して、前記固体触媒と前記原料とを接触させるステップと、を含む、化学反応方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、化学反応装置および化学反応方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
国際公開第2015/105080号(特許文献1)は、ガスが流通するマイクロ波透過性の反応管と、上記反応管の内部に配置されたマイクロ波吸収性を有する固定床の触媒層と、上記触媒層に応じた上記反応管の外周面を取り囲み、マイクロ波を一部吸収し一部透過するジャケットと、上記ジャケットにマイクロ波を照射するマイクロ波発生器と、を備えた化学反応装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2015/105080号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
国際公開2015/105080号(特許文献1)が開示する化学反応装置は、触媒にマイクロ波を照射して触媒活性を高めることにより化学反応を促進するものである。しかしながら、化学反応をさらに促進できる化学反応装置および化学反応方法の開発が望まれていた。
【0005】
そこで、本開示は、従来の化学反応装置および化学反応方法に比べて、化学反応をより効率的に促進できる化学反応装置および化学反応方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本開示のある態様にかかる化学反応装置は、20GHz以上40GHz以下のミリ波を発振するミリ波発振器と、内部にミリ波吸収性を有する固体触媒を含みかつ内部に原料を収容する反応器と、ミリ波発振器から反応器へ一方向にミリ波を増幅して伝送する伝送構造と、を含む。
【0007】
[2]上記[1]の化学反応装置において、上記反応器は空洞共振器とすることができる。
【0008】
[3]上記[1]または[2]の化学反応装置において、上記伝送構造は、上記ミリ波発振器に接続されているサーキュレータと、サーキュレータに接続されている双方向性結合器と、双方向性結合器と上記反応器との間に接続されているEHチューナと、双方向性結合器に接続されている反射波パワーセンサおよび進行波パワーセンサと、を含むことができる。
【0009】
[4]上記[3]にかかる化学反応装置において、上記伝送構造は、上記双方向性結合器と上記EHチューナとの間に接続されているフレキシブル導波管をさらに含むことができる。
【0010】
[5」上記[1]または[2]にかかる化学反応装置は、上記反応器の内部温度を測定する温度測定器をさらに含むことができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

国立大学法人九州大学
医薬
10か月前
国立大学法人九州大学
創傷被覆材
11か月前
国立大学法人九州大学
炎症改善剤
11か月前
国立大学法人九州大学
核酸増幅方法
今日
国立大学法人九州大学
センサー装置
2か月前
国立大学法人九州大学
糖尿病の治療薬
8か月前
国立大学法人九州大学
遺伝子発現抑制剤
10か月前
国立大学法人九州大学
遺伝子発現増強剤
2か月前
国立大学法人九州大学
冷却器及び冷却装置
10か月前
国立大学法人九州大学
土質材料の固化方法
8か月前
国立大学法人九州大学
電極材料の製造方法
11か月前
国立大学法人九州大学
牛の放牧飼養管理方法
4か月前
国立大学法人九州大学
ヒアルロン酸産生促進剤
10か月前
国立大学法人九州大学
重水素化化合物の製造方法
6か月前
国立大学法人九州大学
金及び/又は銀の回収方法
6か月前
株式会社リコー
高分子材料
9か月前
国立大学法人九州大学
硬化性組成物、硬化物および物品
10か月前
リンナイ株式会社
調理システム
5か月前
国立大学法人九州大学
化学反応装置および化学反応方法
6か月前
株式会社王樹製薬
抗ウィルス液
1か月前
株式会社明治
脳機能改善用組成物
1か月前
国立大学法人九州大学
液滴の製造装置及び液滴の製造方法
9か月前
国立大学法人九州大学
磁気センサの製造方法及び磁気センサ
6日前
株式会社豊田自動織機
電力変換装置
11か月前
株式会社安藤・間
焼却残渣処分方法
6か月前
株式会社安藤・間
廃棄物埋立て方法
6か月前
国立大学法人九州大学
固体電解質、積層体、及び、燃料電池
6か月前
リンナイ株式会社
深部体温推定装置
1か月前
国立大学法人九州大学
コバルト及びニッケルの分離回収方法
4か月前
株式会社タクマ
二酸化炭素回収装置
4か月前
国立大学法人九州大学
水蒸気電解装置および水蒸気電解方法
11か月前
リンナイ株式会社
深部体温推定装置
1か月前
日本電信電話株式会社
高周波発生装置
11か月前
日本電信電話株式会社
高周波発生装置
3か月前
国立大学法人東北大学
認知機能改善剤
5か月前
鹿島建設株式会社
遮水工、温度監視方法
5か月前
続きを見る