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公開番号
2025080432
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-26
出願番号
2023193567
出願日
2023-11-14
発明の名称
牛の放牧飼養管理方法
出願人
国立大学法人九州大学
代理人
個人
主分類
A01K
67/00 20060101AFI20250519BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】本発明の課題は、濃厚飼料に頼らない牛の放牧飼養管理方法を提供することにある。
【解決手段】親子周年放牧により生草を給飼すると共に、1日のうち所定の時間は母牛と離隔して粗飼料を給飼して飼養を30日齢以内に開始して所定の期間行うことを特徴とする、牛の放牧飼養管理方法を行う。1日のうち母牛と離隔して粗飼料を給飼する時間が3時間以上であることことが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
親子周年放牧により生草を給飼すると共に、1日のうち所定の時間は母牛と離隔して粗飼料を給飼する飼養を出生から30日齢以内に開始して所定の期間行うことを特徴とする、牛の放牧飼養管理方法。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
1日のうち母牛と離隔して粗飼料を給飼する時間が3時間以上であることを特徴とする、請求項1に記載の牛の放牧飼養管理方法。
【請求項3】
母牛と離隔している時間は、粗飼料を飽食となるように給飼することを特徴とする、請求項1又は2に記載の牛の放牧飼養管理方法。
【請求項4】
離乳後に母牛との離隔を行わずに粗飼料を給飼し、牧草で放牧肥育することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
粗飼料が乾草であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の牛の放牧飼養管理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、牛の放牧飼養管理方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、牛の生産には輸入穀物の飼料に頼っていたが、近年の輸入飼料の高騰が畜産農家の経営を圧迫している(非特許文献1参照)。また、耕作放棄地も増加していることや牛の糞尿が牧草の肥料となることから放牧が注目されており、放牧を取り入れている畜産農家も増えてきている。しかしながら、いまだ日本での牧草牛の流通は少ない状況である。特にいわゆるサシが好まれる黒毛和牛等の和牛は、一般的に牧草のみで肥育して高品質な牛とするのは難しいといわれている。そのため、穀類を含む濃厚飼料とあわせて飼育するのが一般的であった。
【0003】
近年、新たな和牛の肥育方法も開発されている。たとえば、仔牛の内に濃厚飼料を与えて太る体質にし、その後牧草を与えることで、草中心の飼料でも良質な黒毛和牛に肥育する方法が開示されている(非特許文献1参照)。
【0004】
ところで、豚や牛の飼育においてはクリープフィーディングという飼育方法が知られている。このクリープフィーディングはミルクのみからは得ることができない栄養素を補うために固形飼料を与えることを目的としている。また、成長速度の促進、体重の増加を目的として、クリープフィーディングの際に香味組成物をクリープフィードに添加する手法が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2018-513689号公報
【非特許文献】
【0006】
KER経済情報 2019.11 26-27ページ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の「放牧牛」を謳っている場合であっても、実際は栄養価を補充して高品質の肉となるように濃厚飼料や代用乳を与えているのが現状であった。そこで本発明の課題は、濃厚飼料に頼らない牛の放牧飼養管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
牛の飼養管理において、通常は、春から秋にかけの時期は放牧によって生草を十分に食べており、牧草は放牧でまかなうという考えであった。したがって、その時期にさらに乾草を与える意味があるとは考えられず、クリープフィーディングでは濃厚飼料を与えるのが一般的だった。こうしたなか、本発明者らは、上記課題を解決すべく飼養管理方法について鋭意検討した結果、生涯を通して放牧させると共に、仔牛を出生後早い段階から、1日のうち所定の時間は母牛と離隔して乾草を給飼することによって積極的に仔牛に乾草を食べさせることにより、濃厚飼料を与えなくても牛の生産性を向上させることができることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
[1]親子周年放牧により生草を給飼すると共に、1日のうち所定の時間は母牛と離隔して粗飼料を給飼する飼養を出生から30日齢以内に開始して所定の期間行うことを特徴とする、牛の放牧飼養管理方法。
[2]1日のうち母牛と離隔して粗飼料を給飼する時間が3時間以上であることを特徴とする、上記[1]に記載の牛の放牧飼養管理方法。
[3]母牛と離隔している時間は、粗飼料を飽食となるように給飼することを特徴とする、上記[1]又は[2]に記載の牛の放牧飼養管理方法。
[4]離乳後に母牛との離隔を行わずに粗飼料を給飼し、放牧肥育することを特徴とする、上記[1]又は[2]に記載の方法。
[5]粗飼料が乾草であることを特徴とする、上記[1]又は[2]に記載の牛の放牧飼養管理方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の牛の放牧飼養管理方法により、飼育コストを削減することができると共に、格付けの高い牛を肥育することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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