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公開番号
2025129979
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024027007
出願日
2024-02-26
発明の名称
液晶化合物、並びにこれを含む液晶組成物および素子
出願人
国立大学法人九州大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07C
69/90 20060101AFI20250829BHJP(有機化学)
要約
【課題】新規構造の強誘電性を示す液晶化合物等を提供する。
【解決手段】下記式(1-1)または式(1-2):
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025129979000057.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">58</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">145</com:WidthMeasure> </com:Image>
で表される液晶化合物。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1-1)または式(1-2):
TIFF
2025129979000053.tif
58
146
(上記式中、
R
1
は、水素、重合性基、炭素数1~20のアルキルであり、この際、アルキル中の任意の-CH
2
-は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、または-C≡C-で置き換えられてもよく、アルキル中の任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく、
Xは、水素、重合性基、ハロゲン、-CN、-NO
2
、-NCO、-NCS、-CH
2
F、-CHF
2
、-CF
3
、-OCH
2
F、-OCHF
2
、-OCF
3
、炭素数1~3のアルキルであり、この際、アルキル中の任意の-CH
2
-は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、または-C≡C-で置き換えられてもよく、アルキル中の任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく、アルキル中の-CH
3
は-CNで置き換えられてもよく、
Ar
1
、Ar
2
、Ar
3
、Ar
4
、およびAr
5
は、それぞれ独立して、置換または非置換のアリーレン、置換または非置換のヘテロアリーレンであり、
A
1
、A
2
、およびA
3
は、それぞれ独立して、単結合、炭素数1~8のアルキレンであり、アルキレン中の任意の-CH
2
-は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-CSO-、-OCS-、-N=N-、-CH=N-、-N=CH-、-N(O)=N-、-N=N(O)-、-CH=CH-、-CF=CF-、-C≡C-で置き換えられてもよく、アルキレン中の任意の水素は、ハロゲンで置き換えられてもよく、
nおよびmは、それぞれ独立して、0または1である)
で表される液晶化合物。
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
下記式(1-2)または式(2-2):
TIFF
2025129979000054.tif
72
168
(上記式中、
R
1
は、水素、重合性基、炭素数1~20のアルキルであり、この際、アルキル中の任意の-CH
2
-は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、または-C≡C-で置き換えられてもよく、アルキル中の任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく、
R
2
は、それぞれ独立して、重合性基、ハロゲン、-CN、-NO
2
、-NCO、-NCS、-CH
2
F、-CHF
2
、-CF
3
、-OCH
2
F、-OCHF
2
、-OCF
3
、炭素数1~3のアルキルであり、この際、アルキル中の任意の-CH
2
-は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、または-C≡C-で置き換えられてもよく、アルキル中の任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく、アルキル中の-CH
3
は-CNで置き換えられてもよく、
Xは、水素、重合性基、ハロゲン、-CN、-NO
2
、-NCO、-NCS、-CH
2
F、-CHF
2
、-CF
3
、-OCH
2
F、-OCHF
2
、-OCF
3
、炭素数1~3のアルキルであり、この際、アルキル中の任意の-CH
2
-は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、または-C≡C-で置き換えられてもよく、アルキル中の任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく、アルキル中の-CH
3
は-CNで置き換えられてもよく、
A
3
は、単結合、炭素数1~8のアルキレンであり、アルキレン中の任意の-CH
2
-は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-CSO-、-OCS-、-N=N-、-CH=N-、-N=CH-、-N(O)=N-、-N=N(O)-、-CH=CH-、-CF=CF-、-C≡C-で置き換えられてもよく、アルキレン中の任意の水素は、ハロゲンで置き換えられてもよく、
pは、それぞれ独立して、0~4の整数である)
で表される、請求項1に記載の液晶化合物。
【請求項3】
下記式(1-3)~式(2-4):
TIFF
2025129979000055.tif
185
146
(上記式中、
R
1
は、水素、重合性基、炭素数1~20のアルキルであり、この際、アルキル中の任意の-CH
2
-は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、または-C≡C-で置き換えられてもよく、アルキル中の任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく、
R
3
は、それぞれ独立して、水素、重合性基、ハロゲン、-CN、-NO
2
、-NCO、-NCS、-CH
2
F、-CHF
2
、-CF
3
、-OCH
2
F、-OCHF
2
、-OCF
3
、炭素数1~3のアルキルであり、この際、アルキル中の任意の-CH
2
-は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、または-C≡C-で置き換えられてもよく、アルキル中の任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく、アルキル中の-CH
3
は-CNで置き換えられてもよく、
Xは、水素、重合性基、ハロゲン、-CN、-NO
2
、-NCO、-NCS、-CH
2
F、-CHF
2
、-CF
3
、-OCH
2
F、-OCHF
2
、-OCF
3
、炭素数1~3のアルキルであり、この際、アルキル中の任意の-CH
2
-は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、または-C≡C-で置き換えられてもよく、アルキル中の任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく、アルキル中の-CH
3
は-CNで置き換えられてもよい)
で表される、請求項1に記載の液晶化合物。
【請求項4】
下記式(1)~式(13):
TIFF
2025129979000056.tif
153
131
で表される、請求項1に記載の液晶化合物。
【請求項5】
比誘電率が1000以上である、請求項1に記載の液晶化合物。
【請求項6】
双極子モーメントが、8.5D以下である、請求項1に記載の液晶化合物。
【請求項7】
請求項1に記載の液晶化合物を含む、液晶組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の液晶化合物を2種以上含む、液晶組成物。
【請求項9】
比誘電率が1000未満の液晶化合物をさらに含む、請求項7に記載の液晶組成物。
【請求項10】
比誘電率が1000未満の液晶化合物をさらに含む、請求項8に記載の液晶組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶化合物、並びにこれを含む液晶組成物および素子等に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、液晶化合物は電場の存在下で特定の方向に配向する、すなわち誘電率異方性を示すという特性により、液晶ディスプレイ等の用途に使用されている。
【0003】
近年、特定の方向に一定の大きさ以上の永久双極子モーメントを有する液晶化合物において、外部電場がない状態であっても分極する強誘電性を示すことが報告されている。このような強誘電性を示す液晶化合物は、高い比誘電率や誘電率異方性を示す、電場と分極の関係にヒステリシス現象を示す、外部電場の方向を変えることで分極が可逆的に反転する等の性質を有する。このため、強誘電性を示す液晶化合物は、液晶ディスプレイの他、光学デバイス、記憶メディア、センサー等の用途に好適に使用されうる。
【0004】
このような強誘電性を示す液晶化合物として、例えば、特許文献1には以下の構造で表される化合物DIO-3が記載されている。
TIFF
2025129979000002.tif
46
141
【0005】
特許文献1によれば、上記化合物DIO-3は、例えば、48~66℃の温度範囲で1Hz~1KHzにおいて10000程度の非常に大きな比誘電率を示すこと等が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-145298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の化合物は、非常に大きな誘電率を示すものの、必ずしも合成が容易であるとはいえない。例えば、特許文献1に記載の化合物が有する1,3-ジオキサン環は、対応するアルデヒドおよび1,3-ジオールを反応させることで形成されるが(アセタール化反応)、これらのアルデヒドおよび1,3-ジオールは安価とはいえず、類縁体の合成に制限が生じうる。また、アセタール化反応により得られる幾何異性体(シス体およびトランス体)のうち、より高い強誘電性を示すトランス体を精製する(シス体を分離除去する)必要があり、製造コストが高くなりうる。このため新規構造の強誘電性を示す液晶化合物が求められている。
【0008】
そこで、本発明は、新規構造の強誘電性を示す液晶化合物等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、例えば以下のとおりである。
【0010】
[1]下記式(1-1)または式(1-2):
TIFF
2025129979000003.tif
55
143
(上記式中、
R
1
は、水素、重合性基、炭素数1~20のアルキルであり、この際、アルキル中の任意の-CH
2
-は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、または-C≡C-で置き換えられてもよく、アルキル中の任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく、
Xは、水素、重合性基、ハロゲン、-CN、-NO
2
、-NCO、-NCS、-CH
2
F、-CHF
2
、-CF
3
、-OCH
2
F、-OCHF
2
、-OCF
3
、炭素数1~3のアルキルであり、この際、アルキル中の任意の-CH
2
-は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、または-C≡C-で置き換えられてもよく、アルキル中の任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく、アルキル中の-CH
3
は-CNで置き換えられてもよく、
Ar
1
、Ar
2
、Ar
3
、Ar
4
、およびAr
5
は、それぞれ独立して、置換または非置換のアリーレン、置換または非置換のヘテロアリーレンであり、
A
1
、A
2
、およびA
3
は、それぞれ独立して、単結合、炭素数1~8のアルキレンであり、アルキレン中の任意の-CH
2
-は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-CSO-、-OCS-、-N=N-、-CH=N-、-N=CH-、-N(O)=N-、-N=N(O)-、-CH=CH-、-CF=CF-、-C≡C-で置き換えられてもよく、アルキレン中の任意の水素は、ハロゲンで置き換えられてもよく、
nおよびmは、それぞれ独立して、0または1である)
で表される液晶化合物。
[2]下記式(1-2)または式(2-2):
TIFF
2025129979000004.tif
60
134
(上記式中、
R
1
は、水素、重合性基、炭素数1~20のアルキルであり、この際、アルキル中の任意の-CH
2
-は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、または-C≡C-で置き換えられてもよく、アルキル中の任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく、
R
2
は、それぞれ独立して、重合性基、ハロゲン、-CN、-NO
2
、-NCO、-NCS、-CH
2
F、-CHF
2
、-CF
3
、-OCH
2
F、-OCHF
2
、-OCF
3
、炭素数1~3のアルキルであり、この際、アルキル中の任意の-CH
2
-は、-O-、-S-、-COO-、-OCO-、-CH=CH-、-CF=CF-、または-C≡C-で置き換えられてもよく、アルキル中の任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく、アルキル中の-CH
3
は-CNで置き換えられてもよく、
Xは、水素、重合性基、ハロゲン、-CN、-NO
2
、-NCO、-NCS、-CH
2
F、-CHF
2
、-CF
3
、-OCH
2
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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