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公開番号2025133522
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031528
出願日2024-03-01
発明の名称クリック反応素子AOCN誘導体又はその塩
出願人国立大学法人 熊本大学,国立大学法人九州大学
代理人個人,個人,個人
主分類C07D 267/00 20060101AFI20250904BHJP(有機化学)
要約【課題】新規な環状アルキン化合物を提供すること
【解決手段】下記式(I)で表される化合物又はその塩。

<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025133522000025.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">34</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">149</com:WidthMeasure> </com:Image>
[式(I)中、nは1~10の整数を示し、Xはアミノ基、又はヒドロキシ基を示す。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(I)で表される化合物又はその塩。
TIFF
2025133522000019.tif
34
149
[式(I)中、nは1~10の整数を示し、Xはアミノ基、又はヒドロキシ基を示す。]
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
nが1である、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項3】
Xが-NH

である、請求項1又は2に記載の化合物又はその塩。
【請求項4】
下記式(IIa)で表される化合物。
TIFF
2025133522000020.tif
44
149
[式(II)中、nは1~10の整数を示す。]
【請求項5】
nが1である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
下記式(I):
TIFF
2025133522000021.tif
34
149
[式(I)中、nは1~10の整数を示し、Xはアミノ基、又はヒドロキシ基を示す。]
で表される化合物又はその塩を製造する方法であって、
下記式(II):
TIFF
2025133522000022.tif
34
149
[式(II)中、nは1~10の整数を示し、Yは保護基により保護されているアミノ基、又は保護基により保護されているヒドロキシ基を示す。]
で表される化合物中の保護基を脱保護する脱保護工程を含む、方法。
【請求項7】
前記Yがフタロイル基により保護されているアミノ基であり、
前記脱保護工程が、前記式(II)で表される化合物と、1,3-プロパンジアミンとを反応させて前記フタロイル基を脱保護する工程である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
下記式(II):
TIFF
2025133522000023.tif
34
149
[式(II)中、nは1~10の整数を示し、Yは保護基により保護されているアミノ基、又は保護基により保護されているヒドロキシ基を示す。]
で表される化合物を製造する方法であって、
1,4-ブチンジオールとオクタカルボニル二コバルトとを反応させて反応物(a-1)を得る工程、
フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体の存在下で反応物(a-1)と、式(1):
TIFF
2025133522000024.tif
21
149
[式(1)中、n及びYは式(II)におけるn及びYと同義である。]
で表される化合物と、を反応させて反応物(a-2)を得る工程、及び、
反応物(a-2)と、硝酸アンモニウムセリウム(IV)とを反応させて前記式(II)で表される化合物を得る工程を含む、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クリック反応素子AOCN誘導体又はその塩に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
クリック反応は、分子を簡便かつ迅速に連結し得ることから、医薬品開発研究、機能性材料開発研究及び生化学研究等に広く利用されている。アジド基を有する化合物と末端アルキン基を有する化合物との間で進行する付加環化反応は、クリック反応の代表的な反応である。銅触媒を使用せずに、付加環化反応を行うことができる反応基質として、4,8-ジアザシクロノニン等の環状アルキンの研究が行われている(例えば、特許文献1~2及び非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-39773号公報
特許7320821号
【非特許文献】
【0004】
Runyan Ni, etal.,“Heteroatom-embedded Medium-Sized Cycloalkynes:Concise Synthesis,Structural Analysis, and Reactions”,Angewandte Chemie International Edition, 2015,54, p.1190-1194
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、新規な環状アルキン化合物及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下の各発明に関する。
[1] 下記式(I)で表される化合物又はその塩。
TIFF
2025133522000001.tif
34
149
[式(I)中、nは1~10の整数を示し、Xはアミノ基、又はヒドロキシ基を示す。]
[2] nが1である、[1]に記載の化合物又はその塩。
[3] Xが-NH

である、[1]又は[2]に記載の化合物又はその塩。
[4] 下記式(IIa)で表される化合物。
TIFF
2025133522000002.tif
44
149
[式(II)中、nは1~10の整数を示す。]
[5] nが1である、[4]に記載の化合物。
[6] 下記式(I):
TIFF
2025133522000003.tif
34
149
[式(I)中、nは1~10の整数を示し、Xはアミノ基、又はヒドロキシ基を示す。]
で表される化合物又はその塩を製造する方法であって、
下記式(II):
TIFF
2025133522000004.tif
34
149
[式(II)中、nは1~10の整数を示し、Yは保護基により保護されているアミノ基、又は保護基により保護されているヒドロキシ基を示す。]
で表される化合物中の保護基を脱保護する脱保護工程を含む、方法。
[7] 前記Yがフタロイル基により保護されているアミノ基であり、
前記脱保護工程が、前記式(II)で表される化合物と、1,3-プロパンジアミンとを反応させて前記フタロイル基を脱保護する工程である、[6]に記載の方法。
[8] 下記式(II):
TIFF
2025133522000005.tif
34
149
[式(II)中、nは1~10の整数を示し、Yは保護基により保護されているアミノ基、又は保護基により保護されているヒドロキシ基を示す。]
で表される化合物を製造する方法であって、
1,4-ブチンジオールとオクタカルボニル二コバルトとを反応させて反応物(a-1)を得る工程、フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体の存在下で反応物(a-1)と、式(1):
TIFF
2025133522000006.tif
21
149
[式(1)中、n及びYは式(II)におけるn及びYと同義である。]
で表される化合物と、を反応させて反応物(a-2)を得る工程、及び、
反応物(a-2)と、硝酸アンモニウムセリウム(IV)とを反応させて前記式(II)で表される化合物を得る工程を含む、方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、新規な環状アルキン化合物及びその製造方法を提供することができる。本発明の化合物は、水及び有機溶媒に対する高い溶解性並びに高いクリック反応性を有するとともに、多分子との連結が可能である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について説明する。ただし、以下の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。
【0009】
<化合物又はその塩>
本実施形態の化合物は、下記式(I)で表される化合物(以下、「化合物(I)」ともいう。)である。化合物(I)は、4-アザ-8-オキサシクロノニン(AOCN)骨格を有する化合物であり、三重結合を介してアジド基を含む分子と連結可能であり、かつ、Xを介して、Xと反応可能な官能基を含む分子と連結可能であるため、多分子連結型AOCNとも称する。
TIFF
2025133522000007.tif
34
149
【0010】
式(I)中、nは1~10の整数を示す。nの下限値としては、9以下、8以下、7以下、6以下、5以下、4以下、3以下、又は2以下が挙げられる。nは、合成が容易であること、及び低分子量であることから、1であることが好ましい。Xはアミノ基(-NH

)、又はヒドロキシ基(-OH)を示す。
(【0011】以降は省略されています)

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