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公開番号
2025147187
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-06
出願番号
2025131524,2024020478
出願日
2025-08-06,2018-12-28
発明の名称
アルツハイマー病予防剤又は治療剤、アルツハイマー病予防用又は治療用組成物、及び方法
出願人
国立大学法人 熊本大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
31/5415 20060101AFI20250926BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】新たな作用機序に基づく、アルツハイマー病予防剤又は治療剤、そのスクリーニング方法、及びアルツハイマー病予防用又は治療用組成物を提供する。
【解決手段】GM1ガングリオシドーシス予防剤又は治療剤を有効成分として含有することを特徴とするアルツハイマー病予防剤又は治療剤。GM1ガングリオシドーシス予防剤又は治療剤のスクリーニング方法を用いることを特徴とするアルツハイマー病予防剤又は治療剤のスクリーニング方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
GM1ガングリオシドの細胞内蓄積を有する患者に投与されるアルツハイマー病予防剤又は治療剤であって、
Perphenazine(ペルフェナジン)を有効成分として含有することを特徴とするアルツハイマー病予防剤又は治療剤。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のアルツハイマー病予防剤又は治療剤及び薬学的に許容される担体を含有する、アルツハイマー病予防用又は治療用組成物。
【請求項3】
GM1ガングリオシドの細胞内蓄積を有するアルツハイマー病に対するPerphenazine(ペルフェナジン)の治療効果の判断を補助する方法であって、
Perphenazine(ペルフェナジン)を有効成分として含有するアルツハイマー病治療剤を投与された患者由来の細胞における、投与前後のGM1ガングリオシドの細胞内蓄積量を測定し、その蓄積量が減少している場合には治療効果のある可能性が高いと評価することを含む、方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルツハイマー病予防剤又は治療剤、そのスクリーニング方法、及びアルツハイマー病予防用又は治療用組成物に関する。
本願は、2017年12月28日に、日本に出願された特願2017-254887号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
アルツハイマー病(以下、「AD」ともいう。)は、認知症の60-70%を占め、先進国において最も金銭的コストが高い疾患となっている。ADの病態発症機構としては、アミロイドβ(以下、「Aβ」ともいう。)の産出上昇又は分解不全による、Aβ蓄積を開始点とするアミロイドカスケード仮説が最も支持されている。
【0003】
Aβは、分子量約4kDの小さな蛋白質で38-43個のアミノ酸からなり、アミロイド前駆蛋白(APP)からセクレターゼにより切り出されて産出される。主要なAβの分子種として、アミノ酸数の違いにより、Aβ40とAβ42が存在する。これらのうち、Aβ42は、高い凝集性を有することから、より強い病原性を有することが知られている。
【0004】
ADに対する治療剤開発において、様々な取組みがなされている(非特許文献1参照。
)。例えば、非特許文献1では、ヒトiPS細胞から分化させた前脳マーカーを発現した神経細胞を用いた抗Aβ薬のスクリーニング方法が記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
PLoS One. 2011;6(9):e25788. doi: 10.1371/journal.pone.0025788. Epub 2011 Sep 30. Anti-Aβ drug screening platform using human iPS cell-derived neurons for the treatment of Alzheimer's disease. Yahata N., et al.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ADに対する根本的治療剤は、現在のところ見つかっておらず、対症療法のみにとどまっているのが現状である。これまでADの根本治療剤として、セクレターゼ阻害剤、抗Aβ免疫療法等の臨床研究が行われてきた。しかしながら、被験者に対する不十分な有効性や強い副作用のため、いずれも中止に追い込まれている。
したがって、ADの根本的治療剤開発のためには、今までにはない、新たな観点・標的分子から創薬を行う必要がある。
【0007】
そこで本発明は、新たな作用機序に基づく、アルツハイマー病予防剤又は治療剤、そのスクリーニング方法、及びアルツハイマー病予防用又は治療用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明者らは、GM1ガングリオシド(以下、「GM1」ともいう。)患者由来iPS細胞から分化させた神経幹細胞を用いたスクリーニング系が、アルツハイマー病予防剤又は治療剤のスクリーニング方法に用いられることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]GM1ガングリオシドーシス予防剤又は治療剤を有効成分として含有することを特徴とするアルツハイマー病予防剤又は治療剤。
[2]Amodiaquine(アモジアキン)、Acacetin(アカセチン)、Sulfamerazine(スルファメラジン)、Ungerine(ウンゲリン)、Amiodarone(アミオダロン)、Sertindole(セルチンドール)、Delcorine(デルコリン)、Perphenazine(ペルフェナジン)、Althiazide(アルチアジド)、Diethylstilbestrol(ジエチルスチルベストロール)、Thiethylperazine(チエチルペラジン)、Harmol(ハルモール)、Skimmianine(スキムミアニン)、Succinylsulfathiazole(スクシニルサルファチアゾール)、Fillalbin(フィラルビン)、Canavanine(カナバニン)、Harmaline(ハルマリン)、Trihexyphenidyl(トリヘキシフェニジル)、Fluoxetine(フルオキセチン)、Lovastatin(ロバスタチン)、Haloperidol(ハロペリドール)、Prenylamine lactate(プレニルアミン乳酸)、Bromperidol(ブロムペリドール)、Convolamine(コンボルバミン)、及びMiglustat(ミグルスタット)、並びに、これらの薬学的に許容される塩、又はそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とするアルツハイマー病予防剤又は治療剤。
[3]下記一般式(1)で表される化合物、その薬学的に許容される塩、又はその溶媒和物を有効成分として含有することを特徴とするアルツハイマー病予防剤又は治療剤。
【0009】
TIFF
2025147187000001.tif
54
170
【0010】
[一般式(1)中、R
1
及びR
2
は、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1~5のアルキル基、アリール基、アラルキル基、又はシクロアルキル基を表す。Xは、単結合、又は2価の連結基を表す。nは、0、1、又は2を表す。R
3
は、水素原子、炭素数1~5のアルキル基、アラルキル基、アリール基、又はシクロアルキル基を表す。R
4
は、水素原子、又は炭素数1~5のアルキル基を表す。R
5
は、水素原子、水酸基、炭素数1~5のアルキル基、又は炭素数1~5のアルコキシ基を表す。R
6
は、水素原子、水酸基、シアノ基、炭素数1~5のアルキル基、炭素数1~5のアルコキシ基、アラルキル基、アリール基、又はシクロアルキル基を表す。]
[4][1]~[3]のいずれか一つに記載のアルツハイマー病予防剤又は治療剤及び薬学的に許容される担体を含有する、アルツハイマー病予防用又は治療用組成物。
[5]GM1ガングリオシドーシス予防剤又は治療剤のスクリーニング方法を用いることを特徴とするアルツハイマー病予防剤又は治療剤のスクリーニング方法。
[6]評価対象化合物を、培養されたGM1ガングリオシドーシス神経幹細胞に接触させて、前記神経幹細胞におけるGM1ガングリオシドの蓄積量の変化を評価する工程を含む[5]に記載のアルツハイマー病予防剤又は治療剤のスクリーニング方法。
[7]前記GM1ガングリオシドーシス神経幹細胞が、GM1ガングリオシドーシス患者由来iPS細胞から分化させた細胞である[6]に記載のアルツハイマー病予防剤又は治療剤のスクリーニング方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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