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公開番号
2025153312
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024055721
出願日
2024-03-29
発明の名称
拍動分析装置、拍動分析方法及びプログラム
出願人
国立大学法人 熊本大学
代理人
個人
主分類
A61B
5/02 20060101AFI20251002BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】 内臓の収縮及び/又は弛緩により身体に発生する物理的振動を測定することによって、拍動の間隔まで正確に分析することに適した拍動分析装置を提供する。
【解決手段】 拍動分析装置5は、測定装置3が被測定者7において内臓の収縮及び/又は弛緩が周期的に繰り返されたことを測定して得られた測定信号を分析する。仮検出ピーク処理部39は、測定信号から得られる測定データの波形における少なくとも2つの極点に対して、当該各極点の振幅、並びに、当該各極点の前後の極点の振幅及び生起時刻から指標を計算し、計算された指標の波形における極点の一部又は全部をピーク点とする。分析処理部36は、ピーク点の間隔を用いて内臓の収縮及び/又は弛緩の間隔を分析する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
測定装置が被測定者において内臓の収縮及び/又は弛緩が周期的に繰り返されたことを測定して得られた測定信号を分析する拍動分析装置であって、
当該拍動分析装置は、前処理部と、分析処理部を備え、
前記前処理部は、仮検出ピーク処理部を備え、
前記仮検出ピーク処理部は、前記測定信号から得られる測定データの波形における少なくとも2つの極点に対して、当該各極点の振幅、並びに、当該各極点の前後の極点の振幅及び生起時刻から指標を計算し、計算された指標の波形における極点の一部又は全部をピーク点とし、
前記分析処理部は、ピーク点の間隔を用いて前記内臓の収縮及び/又は弛緩の間隔を分析する、拍動分析装置。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記前処理部は、過検出処理部と、未検出処理部を備え、
前記過検出処理部は、ピーク点の間隔について順に並べ替えた波形における前後変化量が閾値以下となるようにピーク点の一部を除き、
前記未検出処理部は、ピーク点の間隔について順に並べ替えた波形における前後変化量が閾値以下となるようにピーク点を追加する、請求項1記載の拍動分析装置。
【請求項3】
前記測定装置は複数存在し、
当該拍動分析装置は、並行処理部を備え、
前記各測定装置は、被測定者の異なる位置で、前記被測定者において内臓の収縮及び/又は弛緩が周期的に繰り返されたことを測定して測定信号を得、
前記前処理部は、前記各測定装置が得た測定信号を個別に処理して、前記各測定装置に対応するピーク点を得、
前記並行処理部は、前記各測定装置に対応するピーク点を同期し、前記各測定装置に対応するピーク点について、他の測定装置に対応するピーク点を参照して維持、追加、変更及び削除する、請求項1記載の拍動分析装置。
【請求項4】
測定装置が被測定者において内臓の収縮及び/又は弛緩が周期的に繰り返されたことを測定して得られた測定信号を分析する拍動分析装置における拍動分析方法であって、
前記拍動分析装置は、前処理部と、分析処理部を備え、
前記前処理部は、仮検出ピーク処理部を備え、
前記仮検出ピーク処理部が、前記測定信号から得られる測定データの波形における少なくとも2つの極点に対して、当該各極点の振幅、並びに、当該各極点の前後の極点の振幅及び生起時刻から指標を計算し、計算された指標の波形における極点の一部又は全部をピーク点とするステップと、
前記分析処理部が、ピーク点の間隔を用いて前記内臓の収縮及び/又は弛緩の間隔を分析するステップを含む拍動分析方法。
【請求項5】
コンピュータを、請求項1記載の拍動分析装置として機能させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、拍動分析装置、拍動分析方法及びプログラムに関し、特に、測定装置が被測定者において内臓の収縮及び/又は弛緩が周期的に繰り返されたことを測定して得られた測定信号を分析する拍動分析装置等に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
心電図は、心臓が拍動するときに心臓の筋肉から発生する電気信号を体の表面で捉えて記録したものである。これに対し、心弾動図は、心臓の収縮及び弛緩による物理的な動きに伴って発生する身体の物理的振動を計測するものである。
【0003】
図22を参照して、特許文献1にあるように、発明者らは、心弾動図を得るための新たなシステムを提案した。このシステムでは、椅子の座面に置かれた第1クッション101の上に、測定装置103及び105を設置する。測定装置103及び105には、それぞれ、第2クッション107及び第3クッション109を設置する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特願2023-175892
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の心弾動図における心拍モニタリングの多くは、正確な心拍数の取得に注力したものであり、心拍間隔を測定することは難しかった。同様の課題は、心臓の拍動(心拍)に限らず、他の内臓の収縮及び/又は弛緩が周期的に繰り返されたことにより発生する身体の物理的振動を測定する場合にも生じる。
【0006】
そこで、本願発明は、内臓の収縮及び/又は弛緩により身体に発生する物理的振動を測定することによって、拍動の間隔まで正確に分析することに適した拍動分析装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明の第1の側面は、測定装置が被測定者において内臓の収縮及び/又は弛緩が周期的に繰り返されたことを測定して得られた測定信号を分析する拍動分析装置であって、当該拍動分析装置は、前処理部と、分析処理部を備え、前記前処理部は、仮検出ピーク処理部を備え、前記仮検出ピーク処理部は、前記測定信号から得られる測定データの波形における少なくとも2つの極点に対して、当該各極点の振幅、並びに、当該各極点の前後の極点の振幅及び生起時刻から指標を計算し、計算された指標の波形における極点の一部又は全部をピーク点とし、前記分析処理部は、ピーク点の間隔を用いて前記内臓の収縮及び/又は弛緩の間隔を分析する。
【0008】
本願発明の第2の側面は、第1の側面の拍動分析装置であって、前記前処理部は、過検出処理部と、未検出処理部を備え、前記過検出処理部は、ピーク点の間隔について順に並べ替えた波形における前後変化量が閾値以下となるようにピーク点の一部を除き、前記未検出処理部は、ピーク点の間隔について順に並べ替えた波形における前後変化量が閾値以下となるようにピーク点を追加する。
【0009】
本願発明の第3の側面は、第1又は第2の側面の拍動分析装置であって、前記測定装置は複数存在し、当該拍動分析装置は、並行処理部を備え、前記各測定装置は、被測定者の異なる位置で、前記被測定者において内臓の収縮及び/又は弛緩が周期的に繰り返されたことを測定して測定信号を得、前記前処理部は、前記各測定装置が得た測定信号を個別に処理して、前記各測定装置に対応するピーク点を得、前記並行処理部は、前記各測定装置に対応するピーク点を同期し、前記各測定装置に対応するピーク点について、他の測定装置に対応するピーク点を参照して維持、追加、変更及び削除する。
【0010】
本願発明の第4の側面は、測定装置が被測定者において内臓の収縮及び/又は弛緩が周期的に繰り返されたことを測定して得られた測定信号を分析する拍動分析装置における拍動分析方法であって、前記拍動分析装置は、前処理部と、分析処理部を備え、前記前処理部は、仮検出ピーク処理部を備え、前記仮検出ピーク処理部が、前記測定信号から得られる測定データの波形における少なくとも2つの極点に対して、当該各極点の振幅、並びに、当該各極点の前後の極点の振幅及び生起時刻から指標を計算し、計算された指標の波形における極点の一部又は全部をピーク点とするステップと、前記分析処理部が、ピーク点の間隔を用いて前記内臓の収縮及び/又は弛緩の間隔を分析するステップを含む。
(【0011】以降は省略されています)
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