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公開番号
2025103944
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023221706
出願日
2023-12-27
発明の名称
遺伝子発現増強剤
出願人
国立大学法人九州大学
,
株式会社野口総合研究所
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
5/00 20060101AFI20250702BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】毛母細胞の分化、成長及び増殖促進等に効果がある毛乳頭細胞のBMP4遺伝子、VEGF遺伝子、KGF遺伝子又はβカテニン遺伝子の発現を増強(活性化)させることが可能な遺伝子発現増強剤を提供する。
【解決手段】遺伝子発現増強剤は、30万年以上前に海洋性植物及び海洋性動物が嫌気的条件下で堆積し形成された地層から採取された土壌より抽出され、毛乳頭細胞のBMP4遺伝子、VEGF遺伝子、KGF遺伝子及びβカテニン遺伝子のいずれか1以上の発現を増強させる土壌由来抽出液を含んでいる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
30万年以上前に海洋性植物及び海洋性動物が嫌気的条件下で堆積し形成された地層から採取された土壌より抽出され、毛乳頭細胞のBMP4遺伝子、VEGF遺伝子、KGF遺伝子及びβカテニン遺伝子のいずれか1以上の発現を増強させる土壌由来抽出物を含んでいることを特徴とする毛乳頭細胞のBMP4遺伝子、VEGF遺伝子、KGF遺伝子及びβカテニン遺伝子のいずれか1以上の遺伝子の発現を増強する遺伝子発現増強剤。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
請求項1記載の遺伝子発現増強剤において、前記土壌由来抽出物は、前記土壌に含まれる水溶性物質を抽出して得られることを特徴とする遺伝子発現増強剤。
【請求項3】
請求項1記載の遺伝子発現増強剤において、前記土壌由来抽出物に含まれる活性物質の平均分子量は500~1000であることを特徴とする遺伝子発現増強剤。
【請求項4】
請求項1記載の遺伝子発現増強剤において、前記土壌由来抽出物には、腐植酸に加え、天然の糖鎖栄養素が含まれることを特徴とする遺伝子発現増強剤。
【請求項5】
請求項1記載の遺伝子発現増強剤において、毛乳頭細胞のBMP4遺伝子発現増強用であることを特徴とする遺伝子発現増強剤。
【請求項6】
請求項1記載の遺伝子発現増強剤において、毛乳頭細胞のVEGF遺伝子発現増強用であることを特徴とする遺伝子発現増強剤。
【請求項7】
請求項1記載の遺伝子発現増強剤において、毛乳頭細胞のKGF遺伝子発現増強用であることを特徴とする遺伝子発現増強剤。
【請求項8】
請求項1記載の遺伝子発現増強剤において、毛乳頭細胞のβカテニン遺伝子発現増強用であることを特徴とする遺伝子発現増強剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛乳頭細胞におけるBMP4遺伝子、VEGF遺伝子、KGF遺伝子又はβカテニン遺伝子の発現を増強(活性化)させる遺伝子発現増強剤に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、薄毛又は脱毛を改善する育毛剤の需要は高く、様々な育毛剤が研究、開発されている。
一方、腐植土には、抗菌・殺菌作用、ウイルス不活性化作用、抗酸化作用、防腐作用、体内浄化作用、脂肪分解作用、アルコール分解作用、界面活性作用、コレステロール分解作用等の様々な作用があることが知られており、例えば特許文献1及び特許文献2には、この腐植土から抽出された腐植土抽出物が育毛に有効であることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-327978号公報
特開2018-108974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、一概に腐植土といっても様々な年代のものが存在する。また、育毛の機序としても様々なものが考えられる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、育毛に寄与する毛母細胞の分化、成長及び増殖促進等に効果がある毛乳頭細胞のBMP4遺伝子、VEGF遺伝子、KGF遺伝子又はβカテニン遺伝子の発現を増強(活性化)させることが可能な遺伝子発現増強剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的に沿う本発明に係る遺伝子発現増強剤は、30万年以上前に海洋性植物及び海洋性動物が嫌気的条件下で堆積し形成された地層から採取された土壌より抽出され、毛乳頭細胞のBMP4遺伝子、VEGF遺伝子、KGF遺伝子及びβカテニン遺伝子のいずれか1以上の発現を増強させる土壌由来抽出物を含んでいる。
【0006】
ここで、30万年以上前に海洋性植物及び海洋性動物が嫌気的条件下で堆積し形成された地層とは、例えば、30万年以上前に地面の隆起等により孤立した海の一部が土石流及び/又は火山灰により蓋をされ、この蓋をされた海中の海洋性植物及び海洋性動物が発酵及び分解を繰り返して形成された地層である。具体的には、長崎県諫早地方の地下3~80mの地層から採取される土壌(シアルマリンという称呼で知られている)が好適に用いられるが、これに限定されるものではない。また、土壌は、嫌気的条件下で堆積したもので、有機物の灰化が生じていなければ1億年前の地層から採取されるものでもよい。
【0007】
本発明に係る遺伝子発現増強剤において、前記土壌由来抽出物は、土壌に含まれる水溶性物質を抽出して得られることが好ましい。
ここで、抽出溶媒としては、水、含水エタノール、エタノール等の水性溶媒を用いることができる。また、得らえる土壌由来抽出物は、液状のものであってもよいが、凍結乾燥等させた乾燥粉末であってもよい。なお、土壌由来抽出物(土壌由来抽出液=シアルマリン抽出液(シアルマリンは登録商標))の一種が糖鎖栄養素抽出液であり、その具体例として、本件出願人が製造販売する野口カタライザー21(カタライザー及び野口カタライザー21は登録商標)を挙げることができる。
【0008】
本発明に係る遺伝子発現増強剤において、前記土壌由来抽出物に含まれる活性物質の平均分子量は500~1000であることが好ましい。
【0009】
本発明に係る遺伝子発現増強剤において、前記土壌由来抽出物には、腐植酸に加え、天然の糖鎖栄養素が含まれることが好ましい。
ここで、糖鎖栄養素としては、ヒトの糖鎖を構成する8種の単糖類がすべて含まれることが特に好ましく、具体的には、グルコース、ガラクトース、キシロース、マンノース、N-アセチルグルコサミン、N-アセチルガラクトサミン、フコース及びN-アセチルノイラミン酸(シアル酸)の8種の単糖類が含まれることが好ましい。さらに、本発明に係る遺伝子発現増強剤には、8種の糖鎖栄養素に加えて、ラムノース及びアラビノースの2種の単糖類が含まれることが好ましい。
【0010】
本発明に係る遺伝子発現増強剤は、上記のように、毛乳頭細胞のBMP4遺伝子、VEGF遺伝子、KGF遺伝子及びβカテニン遺伝子のいずれか1以上の発現を増強(活性化)させる作用を有する土壌由来抽出物を含有することから、具体的に、毛乳頭細胞のBMP4遺伝子発現増強剤や、毛乳頭細胞のVEGF遺伝子発現増強剤や、毛乳頭細胞のKGF遺伝子発現増強剤や毛乳頭細胞のβカテニン遺伝子発現増強剤として用いることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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