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公開番号
2025027596
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-28
出願番号
2023132483
出願日
2023-08-16
発明の名称
脱泡方法及び脱泡装置
出願人
東京都公立大学法人
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01D
19/02 20060101AFI20250220BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】消泡剤を用いずに液体の液面に滞留する泡沫を除去する脱泡方法及び脱泡装置を提供することを目的とする。
【解決手段】液体Lの液面Lsに滞留する泡沫B,10を除去する脱泡方法であって、泡沫B,10の上方から筒2を下降させ、筒2の一端2aを泡沫B,10に入れる挿入工程と、液面Lに残留する泡沫B,10と筒2の内部に入った泡沫Bとが分離するまで筒2を上昇させる取出工程と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
液体の液面に滞留する泡沫を除去する脱泡方法であって、
前記泡沫の上方から筒を下降させ、前記筒の一端を前記泡沫に入れる挿入工程と、
前記液面に残留する泡沫と前記筒の内部に入った泡沫とが分離するまで前記筒を上昇させる取出工程と、
を含む、
ことを特徴とする脱泡方法。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記筒の形状は、軸方向からみて、直径3mmの円が存在し得る形状を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の脱泡方法。
【請求項3】
前記筒の内側面は、親水性がある、
ことを特徴とする請求項1に記載の脱泡方法。
【請求項4】
複数の前記筒を用いて、前記挿入工程及び前記取出工程を行う、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の脱泡方法。
【請求項5】
液体の液面に滞留する泡沫の上方からみて、前記泡沫と重なる位置に配置される筒と、
前記筒が取り付けられ、前記筒を下降及び上昇させる移動装置と、
を備え、
前記移動装置は、前記筒を下降させて前記筒の一端を泡沫に挿入し、前記泡沫に挿入した前記筒を、前記液面に残留する泡沫と前記筒の内部に入った泡沫とが分離するまで上昇させる、
ことを特徴とする脱泡装置。
【請求項6】
前記筒の形状は、軸方向からみて、直径3mmの円が存在し得る形状を含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の脱泡装置。
【請求項7】
前記筒の内側面は、親水性がある、
ことを特徴とする請求項5に記載の脱泡装置。
【請求項8】
前記筒は、複数設けられている、
ことを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の脱泡装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、脱泡方法及び脱泡装置に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
飲食品の製造や発酵工程において液体から泡が発生し、液面に滞留することがある。例えば、発酵食品の内部で発生した泡が液面に滞留すると、生産効率の低下や品質の低下などのトラブルの原因となる。このような泡を消すために、消泡剤を用いる方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このものは、例えば、飲食品に添加される香料の成分として用いられる炭素数3~12のアルコール類から選ばれる1または2以上の成分を含有する飲食品の液体原料用消泡剤である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-195409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のような消泡剤を用いる場合、消泡剤の成分と消泡対象の液体の成分との反応や安全性等を考慮して、消泡剤を選択しなければならない。そのため、製造工程や対象の液体に合わせて消泡剤を変更しなければならないという課題があった。
【0006】
そこで、本発明は、消泡剤を用いずに液体の液面に滞留する泡沫を除去する脱泡方法及び脱泡装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
【0008】
本発明の一態様に係る脱泡方法は、液体(例えば、実施形態の液体L)の液面(例えば、実施形態の液面Ls)に滞留する泡沫(例えば、実施形態の泡沫Bや泡沫層10)を除去する脱泡方法であって、前記泡沫の上方から筒(例えば、実施形態の筒2)を下降させ、前記筒の一端(例えば、実施形態の下端2a)を前記泡沫に入れる挿入工程と、前記液面に残留する泡沫と前記筒の内部(例えば、実施形態の内部S)に入った泡沫(例えば、実施形態の浸入泡沫11)とが分離するまで前記筒を上昇させる取出工程と、を含む。
【0009】
本発明の一態様に係る脱泡装置(例えば、実施形態の脱泡装置1)は、液体の液面に滞留する泡沫の上方からみて、前記泡沫と重なる位置に配置される筒と、前記筒が取り付けられ、前記筒を下降及び上昇させる移動装置(例えば、実施形態の移動装置3)と、を備え、前記移動装置は、前記筒を下降させて前記筒の一端を泡沫に挿入し、前記泡沫に挿入した前記筒を、前記液面に残留する泡沫と前記筒の内部に入った泡沫とが分離するまで上昇させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、消泡剤を用いずに液体の液面に滞留する泡沫を除去する脱泡方法及び脱泡装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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