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公開番号
2025026271
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2024021301
出願日
2024-02-15
発明の名称
再生吸水性樹脂の製造方法
出願人
株式会社日本触媒
代理人
IBC一番町弁理士法人
主分類
B01J
20/30 20060101AFI20250214BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】本来廃棄すべき吸水性樹脂を使用して再生吸水性樹脂、特に保水材に適した再生吸水性樹脂を提供する。
【解決手段】カルボキシル基の、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩および鉄塩からなる群から選択される少なくとも1種の塩を有する重合体を含む原料吸水性樹脂を、酸性物質で処理し、前記酸性物質で処理された原料吸水性樹脂に、カリウム元素および窒素元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素を含む物質を、前記カルボキシル基の置換率が5モル%を超え40モル%未満となるような量で添加して、前記元素で前記原料吸水性樹脂内に存在するカルボキシル基を置換する、ことを有する、再生吸水性樹脂の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
カルボキシル基の、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩および鉄塩からなる群から選択される少なくとも1種の塩を有する重合体を含む原料吸水性樹脂を、酸性物質で処理し、
前記酸性物質で処理された原料吸水性樹脂に、カリウム元素および窒素元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素を含む物質を、前記カルボキシル基の置換率が5モル%を超え40モル%未満となるような量で添加して、前記元素で前記原料吸水性樹脂内に存在するカルボキシル基を置換する、ことを有する、再生吸水性樹脂の製造方法。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記原料吸水性樹脂は、使用済み吸収性物品または吸水性樹脂製造工程中の廃棄物から回収された回収吸水性樹脂である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記原料吸水性樹脂は、カルボキシル基の、ナトリウム塩、カリウム塩および/またはリチウム塩を有する重合体を含む使用済み吸収性物品から回収された回収吸水性樹脂であり、
前記原料吸水性樹脂を脱水処理した後、前記酸性物質で処理する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の方法を用いて再生吸水性樹脂を製造し、前記再生吸水性樹脂を原料の一部として用いて吸水性樹脂を製造することを有する、吸水性樹脂の製造方法。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の方法を用いて再生吸水性樹脂を製造することを有する、保水材の製造方法。
【請求項6】
カルボキシル基を有し、かつ前記カルボキシル基の一部がカリウム元素および窒素元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素で置換されてなる重合体を含む、使用済み吸収性物品または吸水性樹脂製造工程中の廃棄物からリサイクルされた吸水性樹脂。
【請求項7】
前記重合体は、前記カルボキシル基がカリウム元素で5モル%を超え40モル%未満の置換率で置換されてなる、請求項6に記載のリサイクルされた吸水性樹脂。
【請求項8】
前記重合体は、前記カルボキシル基が窒素元素で5モル%を超え40モル%未満の置換率で置換されてなる、請求項6に記載のリサイクルされた吸水性樹脂。
【請求項9】
前記重合体は、5モル%を超え40モル%未満の置換率でカルボキシル基のアンモニウム塩(-COONH
4
)を有する、請求項6に記載のリサイクルされた吸水性樹脂。
【請求項10】
水可溶分量が20質量%以下である、請求項6に記載のリサイクルされた吸水性樹脂。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生吸水性樹脂の製造方法に関する。特に、本発明は、使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂や、吸水性樹脂製造工程中の廃棄物を用いて再生吸水性樹脂、特に保水材を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
吸水性樹脂(SAP/Super Absorbent polymer)は、水膨潤性水不溶性の高分子ゲル
化剤であり、紙おむつ、生理用ナプキン、成人向け失禁用製品(失禁パッド)、ペット用シート等の衛生材料(衛生用品)、農園芸用の土壌保水剤、工業用の止水剤等、様々な吸収性物品において利用されている。例えば、特許文献1には、吸水性樹脂内部に、前記樹脂の重合体骨格を構成しないリン元素、カリウム元素および窒素元素からなる群より選択される元素を少なくとも1つ有する吸水性樹脂を含む保水材が記載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-10303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の保水材では、吸水時や降雨時に前記元素が流出してしまい、保水材として十分ではなかった。
【0005】
一方、紙おむつ、生理用ナプキン等の衛生材料が、吸水性樹脂の主用途である。これらの衛生材料は、短時間(長くとも1日間程度)の使用の後に、使用済みの吸収性物品として大量に廃棄され、焼却されている。一方、近年、環境保護等の観点から、このような使用済みの吸収性物品のリサイクルが試みられている。例えば、衛生材料には、前述の吸水性樹脂の他に、パルプ、不織布、接着剤等の原料が含まれており、使用済みの衛生材料から、これらの原料を分別して再利用するマテリアルリサイクルが試みられている。
【0006】
したがって、本発明は、前記事情を鑑みてなされたものであり、使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂や吸水性樹脂製造工程中の廃棄吸水性樹脂などの本来廃棄すべき吸水性樹脂を使用して再生吸水性樹脂、特に保水材に適した再生吸水性樹脂を製造する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記課題を解決すべく、鋭意研究を行った。その結果、使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂や吸水性樹脂製造工程中の廃棄吸水性樹脂などの本来廃棄すべき吸水性樹脂であっても、カリウム元素および窒素元素を一定の割合でその骨格内に存在させることによって、前記課題が解決できることを見出し、本発明の完成に至った。
【0008】
すなわち、前記目的は、カルボキシル基の、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩および鉄塩からなる群から選択される少なくとも1種の塩を有する重合体を含む原料吸水性樹脂を、酸性物質で処理し、前記酸性物質で処理された原料吸水性樹脂に、カリウム元素および窒素元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素を含む物質を、前記カルボキシル基の置換率が5モル%を超え40モル%未満となるような量で添加して、前記元素で前記原料吸水性樹脂内に存在するカルボキシル基を置換する、ことを有する、再生吸水性樹脂の製造方法によって達成できる。
【0009】
また、前記目的は、カルボキシル基を有し、かつ前記カルボキシル基の一部がカリウム元素および窒素元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素で5モル%以上100モル%以下の置換率で置換されてなる吸水性樹脂、ならびに繊維状物を含む、吸水性樹脂組成物によっても達成できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂、吸水性樹脂製造工程中の廃棄吸水性樹脂などの本来廃棄すべき吸水性樹脂を使用して、再生吸水性樹脂、特に保水材に適した再生吸水性樹脂を製造できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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