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公開番号2025046703
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023154944
出願日2023-09-21
発明の名称触媒、触媒の製造方法、水素発生装置及び燃料電池システム
出願人デンカ株式会社
代理人弁理士法人IPX
主分類B01J 23/745 20060101AFI20250326BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】水素の発生効率に優れた触媒及びその製造方法、この触媒を備える水素発生装置、並びに水素発生装置を備える燃料電池システムを提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、水素化ホウ素塩から水素を発生させるのに使用される触媒が提供される。この触媒は、層間アニオン及び層間水分子を有し、鉄を含む層状複水酸化物を主成分として含有する。BET比表面積が40m2/g以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水素化ホウ素塩から水素を発生させるのに使用される触媒であって、
層間アニオン及び層間水分子を有し、鉄を含む層状複水酸化物を主成分として含有し、
BET比表面積が40m

/g以上である、触媒。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
請求項1に記載の触媒において、
前記層状複水酸化物の結晶子サイズは、20nm以上70nm以下である、触媒。
【請求項3】
請求項1に記載の触媒において、
前記層状複水酸化物は、3価の鉄と2価の鉄とを含み、
前記3価の鉄と前記2価の鉄との合計に対する前記3価の鉄の原子数比は、0.75以下である、触媒。
【請求項4】
請求項1に記載の触媒において、
前記層間アニオンは、炭酸イオン及び乳酸イオンのうちの少なくとも1種を含む、触媒。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の触媒を製造する方法であって、
2価の鉄塩を含む原料を準備する工程と、
前記原料を混合した混合液を調製する工程と、
前記混合液中における前記原料の水熱合成により、前記触媒を得る工程とを備える、触媒の製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載の触媒の製造方法において、
前記水熱合成は、前記混合液を密閉容器に収容した状態で行われる、触媒の製造方法。
【請求項7】
請求項5に記載の触媒の製造方法において、
前記水熱合成における温度は、50℃以上350℃以下である、触媒の製造方法。
【請求項8】
請求項5に記載の触媒の製造方法において、
前記水熱合成における時間は、0.5時間以上50時間以下である、触媒の製造方法。
【請求項9】
請求項5に記載の触媒の製造方法において、
前記2価の鉄塩は、FeCl

、Fe(NO



、FeSO

及びFe(CH

COO)

からなる群より選択される少なくとも1種である、触媒の製造方法。
【請求項10】
請求項9に記載の触媒の製造方法において、
前記2価の鉄塩は、水和物である、触媒の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、触媒、触媒の製造方法、水素発生装置及び燃料電池システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
グリーンラスト(GR)と呼ばれる層状複水酸化物は、アンモニアボランのような水素貯蔵化合物から水素を発生させ得ることが示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1では、水素貯蔵化合物から水素を発生させる効率を高めることについて十分に検討されておらず、さらなる改良の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-80364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明では上記事情に鑑み、水素の発生効率に優れた触媒及びその製造方法、この触媒を備える水素発生装置、並びに水素発生装置を備える燃料電池システムを提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、水素化ホウ素塩から水素を発生させるのに使用される触媒が提供される。この触媒は、層間アニオン及び層間水分子を有し、鉄を含む層状複水酸化物を主成分として含有する。BET比表面積が40m

/g以上である。
【0006】
かかる態様によれば、水素化ホウ素塩から効率よく水素を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の触媒の製造方法の一実施形態を示す工程図である。
本発明の水素発生装置の一実施形態の構成を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
本発明の触媒は、水素化ホウ素塩から水素を発生させるのに使用される触媒である。ここで、水素化ホウ素塩としては、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素マグネシウム、水素化ホウ素リチウム、アンモニアボラン等が挙げれる。これらの水素化ホウ素塩は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0009】
この触媒は、層間アニオン及び層間水分子を有し、鉄を含む層状複水酸化物(LDH:Layered Double Hydroxide)を主成分として含有する。かかる組成を有する触媒は、水素化ホウ素塩から水素を効率よく発生させることができる。
本明細書中において「主成分」とは、複数の成分を含む場合に最も多く含まれる成分をいう。「主成分」以外の成分を「副成分」という。触媒は、主成分である層状複水酸化物のみからなっていてもよいし、主成分とは異なる副成分を含んでいてもよい。
【0010】
また、触媒のBET比表面積は、40m

/g以上程度であり、60m

/g以上200m

/g以下程度であることが好ましく、80m

/g以上180m

/g以下程度であることがより好ましく、100m

/g以上160m

/g以下程度であることがさらに好ましい。このように、高いBET比表面積を有する触媒は、水素化ホウ素塩(水素化ホウ素又はそのイオン)との接触面積を増大させることができ、よって水素化ホウ素塩からの水素の発生効率をより高めることができる。なお、触媒のBET比表面積を上記上限値を超えて大きくしても、それ以上の効果の増大が期待できず、また、このように大きなBET比表面積を有する触媒を製造するのには手間を要する。
この触媒のBET比表面積は、JIS Z 8830:2013「ガス吸着による粉体(固体)の比表面積測定方法」に準拠し、窒素ガスを使用してBET一点法により測定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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