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公開番号2025043876
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2023151426
出願日2023-09-19
発明の名称気液分離装置
出願人株式会社横田製作所
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B01D 19/00 20060101AFI20250325BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】真空装置を用いて安定的にポンプ内を真空に引くことが可能であり、かつ、ポンプの流量及び圧力の調整が容易な気液分離装置を提供する。
【解決手段】気液分離装置1は、気液混合体を羽根車2eの遠心力により気体と液体とに分離する主ポンプ2と、第1手動弁12と、真空ポンプ23と、調整弁31と、を備える。調整弁31は、第1流路42と第2流路43とを接続する接続口41aを開閉する弁体44と、弁体44を閉側に付勢するスプリング45と、スプリング45による弁体44を付勢する力を調整可能なハンドル46と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
気液分離装置であって、
吸込口からケーシング内に導入した気液混合体を前記ケーシング内で回転する羽根車の遠心力により液体と気体とに分離するとともに、前記気体を排気口から排出し、かつ、前記液体を吐出口から吐出するポンプと、
前記吸込口に接続された吸込路部と、
前記吸込路部に備えられた絞り手段と、
前記排気口に接続された排気路部と、
前記排気路部に備えられた真空装置と、
前記吐出口に接続された吐出路部と、
前記吐出路部に備えられた調整弁と、を備え、
前記調整弁は、流体流入路部と、前記流体流入路部の下流側に設けられた流体流出路部と、前記流体流入路部と前記流体流出路部とを接続する接続口を開閉する弁体と、前記弁体を閉側に付勢する付勢部と、前記付勢部による前記弁体を付勢する力を調整可能な調整部と、を備えている気液分離装置。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
請求項1に記載の気液分離装置において、
前記付勢部は、弾性体であり、
前記調整部は、前記弾性体の圧縮度合を手動で調整可能に構成されている気液分離装置。
【請求項3】
請求項2に記載の気液分離装置において、
前記調整弁は、前記弁体及び前記弾性体を収容する弁箱を有し、
前記弁箱と前記弁体とに固定され、前記流体流出路部と前記弾性体の収容部とを仕切るダイアフラムを更に有し、
前記ダイアフラムは、前記調整弁が全閉状態において前記弁体の上流側の前記流体流入路部の圧力から分離するように構成されている気液分離装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、気液分離装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、例えば、液体食品の生産工場には、液体原料や液状の中間生成物の脱泡或いは脱気に用いられる気液分離装置が設置されている。例えば、特許文献1に開示されている気液分離装置は、流体吸込口からケーシング内に導入した気液混合体を羽根車の遠心力により気体と液体とに分離するとともに、気体を排気口から排出し、かつ、液体を液体吐出口から吐出するポンプと、流体吸込口に接続された吸込通路に備えられた吸込側の絞り手段と、排気口に接続された排気通路に備えられた真空装置と、液体吐出口に接続された吐出通路に備えられた吐出側の絞り手段と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2016/121659号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に示すような気液分離装置では、一般的な遠心ポンプとは異なり、ポンプ内を真空状態にしてから起動させる必要がある。そのため、気液分離装置の起動時には、真空装置を用いてポンプ内を真空に引くようになっている。しかし、真空装置を用いてポンプ内を真空に引く際、例えば、ポンプの吐出通路に備えられた吐出側の絞り手段が開状態の場合、該吐出通路からポンプ内にエア等の流体の逆流が発生するので、ポンプ内を適切に真空状態にできないおそれがあった。また、逆流の発生を防ぐためには、吐出通路に逆止弁を別途設けるなどの必要があった。
【0005】
また、上述の気液分離装置では、例えば、脱気等を行う液体原料毎に最適な条件が異なっている。したがって、気液分離装置の運転時には、ポンプの流量及び圧力の調整が必要となっている。これらを調整する方法として、例えば、ポンプの吸込通路及び吐出通路に備えられた絞り手段により調整することが考えられる。しかし、ポンプの流量を調整しようとすると、ポンプの流量とともに圧力が変化してしまい、圧力を調整しようとすると、圧力とともにポンプの流量が変化してしまう。したがって、ポンプの流量及び圧力の調整には労力を必要としていた。
【0006】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、真空装置を用いて安定的にポンプ内を真空に引くことが可能であり、かつ、ポンプの流量及び圧力の調整が容易な気液分離装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は、気液分離装置であって、吸込口からケーシング内に導入した気液混合体を前記ケーシング内で回転する羽根車の遠心力により液体と気体とに分離するとともに、前記気体を排気口から排出し、かつ、前記液体を吐出口から吐出するポンプと、前記吸込口に接続された吸込路部と、前記吸込路部に備えられた絞り手段と、前記排気口に接続された排気路部と、前記排気路部に備えられた真空装置と、前記吐出口に接続された吐出路部と、前記吐出路部に備えられた調整弁と、を備え、前記調整弁は、流体流入路部と、前記流体流入路部の下流側に設けられた流体流出路部と、前記流体流入路部と前記流体流出路部とを接続する接続口を開閉する弁体と、前記弁体を閉側に付勢する付勢部と、前記付勢部による前記弁体を付勢する力を調整可能な調整部と、を備えている。
このように構成された本発明によれば、気液分離装置の起動時に、真空装置を用いてポンプ内を真空に引く際、調整弁の弁体が流体流入路部と流体流出路部の差圧と付勢力により閉側に付勢されるようになる。これにより、上記ポンプ内を真空に引く際に、調整弁により、吐出路部からポンプ内に流体が逆流するのを抑制することができる。したがって、真空装置を用いてポンプ内を安定的に真空に引くことが可能となる。また、気液分離装置の運転時において、調整部により調整された付勢部の付勢力により、調整弁の弁体が開閉動作するようになる。これにより、吸込路部に設けられた絞り手段を調整する際に調整弁の調整が不要となるので、従来よりも容易にポンプの流量及び圧力を調整することが可能となる。
【0008】
本発明において、好ましくは、前記付勢部は、弾性体であり、前記調整部は、前記弾性体の圧縮度合を手動で調整可能に構成されている。
このように構成された本発明によれば、調整部が弾性体の圧縮度合を手動で調整可能に構成されているので、アクチュエータ等を用いて弾性体の圧縮度合を調整する構成に比べてコストを抑えることができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、前記調整弁は、前記弁体及び前記弾性体を収容する弁箱を有し、前記弁箱と前記弁体とに固定され、前記流体流出路部と前記弾性体の収容部とを仕切るダイアフラムを更に有し、前記ダイアフラムは、前記調整弁が全閉状態において前記弁体の上流側の前記流体流入路部の圧力から分離するように構成されている。
このように構成された本発明によれば、ダイアフラムにより弾性体の収容部が流体流出路部と仕切られているので、流体流出路部を流れる液体が弾性体に付着するのを抑制することができる。これにより、弾性体の清掃作業を省略することが可能となる。また、調整弁の全閉状態において、ダイアフラムが流体流入路部の圧力から分離されるようになる。これにより、真空装置を用いてポンプ内を真空に引く際に流体流入路部の圧力が低下し、該低下した流体流入路部の圧力の影響を受けてダイアフラムが過剰に変形するのを抑制することができる。
【発明の効果】
【0010】
以上より、本発明によれば、真空装置を用いて安定的にポンプ内を真空に引くことが可能であり、かつ、ポンプの流量及び圧力の調整が容易な気液分離装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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