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公開番号2025044108
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2024021891
出願日2024-02-16
発明の名称ガス処理装置及びガス処理方法
出願人株式会社ティエ’ラ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B01D 53/32 20060101AFI20250325BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】水分供給を要することなく酸化カルシウムを利用した二酸化炭素や塩素の除去を実現する。
【解決手段】流路14を流れる被処理ガスにプラズマを発生させるプラズマ処理路10と、プラズマを発生させた被処理ガスを導入して生石灰層24に通過させる吸着処理路20とを備えるガス処理装置1に構成した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
流路を流れる被処理ガスにプラズマを発生させるプラズマ処理路と、
前記プラズマを発生させた被処理ガスを導入して生石灰層に通過させる吸着処理路と、を備えるガス処理装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
複数の前記プラズマ処理路及び前記吸着処理路を備え、これらプラズマ処理路と吸着処理路が上流側から下流側に向かって交互に連なっている請求項1に記載のガス処理装置。
【請求項3】
前記プラズマ処理路の流路が、筒状電極と、当該筒状電極の内側に同軸状に配置された軸状電極との間に形成されており、
前記筒状電極と前記軸状電極間に電圧が印加されることによって前記被処理ガスにプラズマが発生させられるようになっており、
前記吸着処理路が、前記プラズマ処理路の流路の下流側に連なっている請求項1又は2に記載のガス処理装置。
【請求項4】
前記生石灰層に用いられた生石灰が、酸化カルシウムを93質量%以上に含有しかつ二酸化炭素を2質量%以下に含有するものである請求項1又は2に記載のガス処理装置。
【請求項5】
二酸化炭素及び塩素のうちの少なくとも一方の除去対象を含む被処理ガスを流す状態で当該被処理ガスにプラズマを発生させるプラズマ処理と、
前記プラズマ処理で前記プラズマを発生させた被処理ガスを生石灰層に通過させる吸着処理と、を行うガス処理方法。
【請求項6】
前記プラズマ処理と前記吸着処理とを上流側から下流側に向かって交互に複数回繰り返す請求項5に記載のガス処理方法。
【請求項7】
前記プラズマ処理は、筒状電極と、当該筒状電極の内側に同軸状に配置された軸状電極との間の流路に前記被処理ガスを流し、当該筒状電極と当該軸状電極間で電圧を印加する処理であり、
前記吸着処理は、前記プラズマを発生させた被処理ガスを前記流路の下流側に連なる管路内の生石灰層に通過させる処理である請求項5又は6に記載のガス処理方法。
【請求項8】
前記生石灰層に用いる生石灰が、酸化カルシウムを93質量%以上に含有しかつ二酸化炭素を2質量%以下に含有するものである請求項5又は6に記載のガス処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、被処理ガスに含まれた二酸化炭素や塩素を除去するガス処理装置及び方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化対策として、様々な産業界において二酸化炭素の排出削減に注力されており、そのための二酸化炭素除去技術の開発が進められている。
【0003】
その一種として、酸化カルシウムを主成分とする鉄鋼スラグ粉末を多孔質体に成形し、この成形体に水分を添加して二酸化炭素と酸化カルシウムとの反応を進行させることにより、炭酸カルシウムを成形体のスラグ粒子間に析出させることが提案されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
著者:安江 任(日本大学理工学部)、「二酸化炭素の無機化学的プロセスによる固定化」、Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan,9(299)、無機マテリアル学会、2002、p.192-207
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、酸化カルシウムと二酸化炭素の反応を進行させるには、被処理ガスを接触させる鉄鋼スラグ粉末の多孔質成形体に水分を十分に添加し続ける必要があり、その水分供給を行うことが許されない場合、例えば、水分供給系を設置できない現場、被処理ガスの高湿度化が好ましくない現場等に適用することができない。
【0006】
また、鉄鋼スラグ粉末を用いる場合、鉄鋼スラグ粉末における二酸化ケイ素等の含有量が多く、酸化カルシウムの含有量が4割程度に過ぎないため、この酸化カルシウムの含有量の低さが二酸化炭素の除去にとって不利となる。
【0007】
鉄鋼スラグ粉末等の酸化カルシウムの水和調製によって得られた水酸化カルシウムに塩素を含む被処理ガスを接触させて塩素を除去する場合にも同様の問題がある。
【0008】
上述の背景に鑑み、この発明が解決しようとする課題は、水分供給を要することなく酸化カルシウムを利用した二酸化炭素や塩素の除去を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を達成するため、この発明は、流路を流れる被処理ガスにプラズマを発生させるプラズマ処理路と、前記プラズマを発生させた被処理ガスを導入して生石灰層に通過させる吸着処理路と、を備えるガス処理装置、という構成1を採用した。
【0010】
上記構成1によれば、二酸化炭素及び塩素のうちの少なくとも一方の除去対象を含む被処理ガスをプラズマ処理路に送り込むと、被処理ガスにプラズマが発生させられ、この際、二酸化炭素等の除去対象が電離させられたり、励起させられたりする。二酸化炭素等の除去対象の電離で発生した陽イオンや励起した二酸化炭素等の除去対象を含む被処理ガスは、吸着処理路の生石灰層に通過させられる。この通過中に、二酸化炭素等の除去対象の電離で発生した陽イオンや励起した二酸化炭素等の除去対象は、積極的に水分を生石灰層に供給せずとも、生石灰に含まれた酸化カルシウムに吸着される。このため、水分供給を要することなく、酸化カルシウムを利用した二酸化炭素等の除去対象の除去を実現することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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