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公開番号2025054985
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023164255
出願日2023-09-27
発明の名称分離装置、分離方法、溶接切断装置
出願人株式会社ダイヘン
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B01J 19/08 20060101AFI20250401BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】異材接合された物質同士を容易に分離する。
【解決手段】分離装置1000は、プラズマPを発生する非移行型プラズマトーチ1と、非移行型プラズマトーチ1へ電流を供給する電源回路21と、非移行型プラズマトーチ1へガスを供給するガス供給装置3と、電源回路21およびガス供給装置3を制御する制御装置22とを備える。制御装置22は、電源回路21を制御することによって、プラズマPの温度を異材接合された物質同士が分離可能な温度に調整する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
異材接合された物質同士を分離する分離装置であって、
プラズマを発生する非移行型プラズマトーチと、
前記非移行型プラズマトーチへ電流を供給する電源回路と、
前記非移行型プラズマトーチへガスを供給するガス供給装置と、
前記電源回路および前記ガス供給装置を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記電源回路を制御することによって、前記プラズマの温度を異材接合された物質同士が分離可能な第1温度に調整する、分離装置。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記第1温度は、120℃以上400℃以下の範囲である、請求項1に記載の分離装置。
【請求項3】
前記制御装置は、前記電源回路が供給する電流の値を調整することによって、前記第1温度に調整する、請求項1または請求項2に記載の分離装置。
【請求項4】
前記プラズマは、異材接合された金属と樹脂との分離の際に前記金属側に向けて照射される、請求項1または請求項2に記載の分離装置。
【請求項5】
プラズマを発生する移行型プラズマトーチをさらに備え、
前記移行型プラズマトーチは、前記非移行型プラズマトーチと切替え可能であり、
前記制御装置は、前記電源回路を制御することによって、前記プラズマの温度を金属を溶接または切断可能な第2温度に調整する、請求項1に記載の分離装置。
【請求項6】
異材接合された物質同士を分離する分離装置を用いた分離方法であって、
前記分離装置は、
プラズマを発生する非移行型プラズマトーチと、
前記非移行型プラズマトーチへ電流を供給する電源回路と、
前記非移行型プラズマトーチへガスを供給するガス供給装置と、
前記電源回路および前記ガス供給装置を制御する制御装置とを備え、
前記分離方法は、前記電源回路を制御することによって、前記プラズマの温度を異材接合された物質同士が分離可能な第1温度に調整するステップを備える、分離方法。
【請求項7】
金属を溶接または切断する溶接切断装置であって、
プラズマを発生する移行型プラズマトーチと、
前記移行型プラズマトーチへ電流を供給する電源回路と、
前記移行型プラズマトーチへガスを供給するガス供給装置と、
前記電源回路および前記ガス供給装置を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記電源回路を制御することによって、前記プラズマの温度を金属を溶接または切断可能な第2温度に調整し、
前記移行型プラズマトーチは、非移行型プラズマトーチと切替え可能である、溶接切断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、分離装置、および分離装置を用いた分離方法、並びに分離以外の用途に適用可能な溶接切断装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、接着剤を用いずに金属と樹脂とを接合する異材接合に関する技術開発が進んでいる。例えば、自動車等の輸送機器の分野では、二酸化炭素の排出量の削減のため機器の軽量化が求められている。このような輸送機器の分野では異材接合の技術を用いることによって機器の軽量化が実践されている。
【0003】
ここで、異種材料複合材を分離する方法および装置として特開2004-89791号公報(特許文献1)のような技術が知られている。特開2004-89791号公報(特許文献1)では、金属板と木質材とを接着剤を用いて複合した異種材料複合材について、加熱蒸気を発生させる大型の装置によって分離している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-89791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特開2004-89791号公報(特許文献1)の技術は、異材接合された物質同士の分離に関する技術ではなく、仮に異材接合に適用したとしても装置が大型化し容易な分離は難しい。異材接合に関する技術開発は進んでいるが、異材接合された物質同士を容易に分離する技術開発には改善の余地がある。特に、異材接合された物質の廃棄時に金属と樹脂とを分離して廃棄したり、あるいは修理時に金属と樹脂とを分離し金属部分を再利用したりするような環境負荷を低減する技術に関しての技術開発にはさらなる改善が求められている。
【0006】
本開示の目的は、異材接合された物質同士を容易に分離することのできる分離装置、分離方法、および溶接切断装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、異材接合された物質同士を分離する分離装置に関する。分離装置は、プラズマを発生する非移行型プラズマトーチと、非移行型プラズマトーチへ電流を供給する電源回路と、非移行型プラズマトーチへガスを供給するガス供給装置と、電源回路およびガス供給装置を制御する制御装置とを備える。制御装置は、電源回路を制御することによって、プラズマの温度を異材接合された物質同士が分離可能な第1温度に調整する。
【0008】
本開示は、異材接合された物質同士を分離する分離装置を用いた分離方法に関する。分離装置は、プラズマを発生する非移行型プラズマトーチと、非移行型プラズマトーチへ電流を供給する電源回路と、非移行型プラズマトーチへガスを供給するガス供給装置と、電源回路およびガス供給装置を制御する制御装置とを備える。分離方法は、電源回路を制御することによって、プラズマの温度を異材接合された物質同士が分離可能な第1温度に調整するステップを備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示の分離装置および分離方法によれば、異材接合された物質同士が分離可能な第1温度とすることによって、異材接合された物質同士を容易に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の分離装置の構成を概略的に示す図である。
非移行型プラズマトーチによって異材接合された物質同士を分離する様子を示す図である。
物質の種類と融点との関係を示す図である。
本開示の溶接切断装置の構成を概略的に示す図である。
制御装置が実行する制御内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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