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公開番号2025071924
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182353
出願日2023-10-24
発明の名称金属材料の分離方法
出願人株式会社ダイヘン
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類C22B 7/00 20060101AFI20250430BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】簡易な構成により廃棄物の発生を抑制して金属材料を分離する。
【解決手段】金属材料の分離方法は、第1の方向から金属材料10を引っ張ることと、金属材料10が第1の方向に引っ張られている間に、第1の方向に交差する第2の方向における金属材料10の第1の端部11寄りの位置から第1の端部11とは反対側に位置する第2の端部12寄りの位置まで順に金属材料10を加熱することにより、第2の方向に沿って加熱溶融部20が形成されるように金属材料10の被加熱領域21を加熱することとを備える。金属材料10が第1の方向に引っ張られた状態で加熱溶融部20が形成されることにより、被加熱領域21から発生した亀裂Cが伸展して金属材料10が分離される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1の方向から金属材料を引っ張ることと、
前記金属材料が前記第1の方向に引っ張られている間に、前記第1の方向に交差する第2の方向における前記金属材料の第1の端部寄りの位置から前記第1の端部とは反対側に位置する第2の端部寄りの位置まで順に前記金属材料を加熱することにより、前記第2の方向に沿って加熱溶融部が形成されるように前記金属材料の被加熱領域を加熱することとを備え、
前記金属材料が前記第1の方向に引っ張られた状態で前記加熱溶融部が形成されることにより、前記被加熱領域から発生した亀裂が伸展して前記金属材料が分離される、金属材料の分離方法。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
形成された時の前記加熱溶融部は、前記第1の端部寄りの位置から前記第2の端部寄りの位置に向かう方向における後ろ側が先細である涙滴形状を有している、請求項1に記載の金属材料の分離方法。
【請求項3】
前記金属材料を引っ張ることは、前記金属材料を加熱することより前から行なわれる、請求項1または請求項2に記載の金属材料の分離方法。
【請求項4】
前記金属材料の前記被加熱領域を加熱することにおいて、前記加熱溶融部は、前記金属材料の前記第1の端部および前記第2の端部には形成されない、請求項1または請求項2に記載の金属材料の分離方法。
【請求項5】
前記金属材料の前記被加熱領域を加熱することにおいて、前記第1の方向および前記第2の方向に交差する前記金属材料の厚み方向の全体に前記加熱溶融部が形成される、請求項1または請求項2に記載の金属材料の分離方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属材料の分離方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
金属材料の解体方法を開示した先行技術文献として、特開2002-346746号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された金属材料の解体方法は、解体するべき金属材料の解体位置の表面に、溶接割れを起こしやすい溶接材料を用いて溶接する。これにより、溶接割れによる亀裂を溶接線に平行方向に発生させる。亀裂の先端に力を加えて金属材料を破断させて解体する。
【0003】
割断加工方法を開示した先行技術文献として、特開平7-323382号公報(特許文献2)がある。特許文献2に記載された割断加工方法は、材料の加工始点に形成した亀裂をレーザービーム照射の熱応力により所定の方向に誘導することによって、当該材料を割断する。被加工材料の裏面側に冷却手段を配置して当該材料の全体が冷却された状態で、材料表面にレーザービームを照射して亀裂を誘導する。
【0004】
リサイクル溶接継手の製造方法およびその解体方法を開示した先行技術文献として、特開2005-305542号公報(特許文献3)がある。特許文献3に記載されたリサイクル溶接継手の製造方法およびその解体方法は、金属の溶接継手の間に延性と脆性とを変換可能な金属間化合物層を持つ異種金属溶接継手を設ける。この継手の接合面を加熱し、脆性金属間化合物層を生じさせ、継手を解体する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-346746号公報
特開平7-323382号公報
特開2005-305542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
金属材料の分離方法は、リサイクル性などを考慮して、金属材料を分離する際に切り粉などの廃棄物(粉状の金属酸化物であるドロスなど)の発生を抑制することが求められている。しかし、特許文献1および特許文献3に記載された金属材料の分離方法においては、金属材料が分離しやすい脆弱な材料選択をするため、材料コストがかかったり、材質が制限される。また、特許文献2に記載された金属材料の分離方法においては、金属材料を冷却するための冷媒などの副資材が必要になったり、金属材料を冷却するために金属材料の厚みが制限される。このように、簡易な構成により廃棄物の発生を抑制して金属材料を分離することが難しい。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、簡易な構成により廃棄物の発生を抑制して金属材料を分離することができる、金属材料の分離方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に基づく金属材料の分離方法は、第1の方向から金属材料を引っ張ることと、金属材料が第1の方向に引っ張られている間に、第1の方向に交差する第2の方向における金属材料の第1の端部寄りの位置から第1の端部とは反対側に位置する第2の端部寄りの位置まで順に金属材料を加熱することにより、第2の方向に沿って加熱溶融部が形成されるように金属材料の被加熱領域を加熱することとを備える。金属材料が第1の方向に引っ張られた状態で加熱溶融部が形成されることにより、被加熱領域から発生した亀裂が伸展して金属材料が分離される。
【0009】
この場合、被加熱領域において金属材料が凝固する際の凝固割れによって、金属材料に亀裂を発生させ、かつ亀裂を伸展させて金属材料を分離することができる。その結果、溶接材料、冷媒ガスあるいはインサート材料などの副資材を使用する場合などと比較して、簡易な構成により廃棄物の発生を抑制して金属材料を分離することができる。
【0010】
本発明の一形態においては、形成された時の加熱溶融部は、第1の端部寄りの位置から第2の端部寄りの位置に向かう方向における後ろ側が先細である涙滴形状を有している。
(【0011】以降は省略されています)

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