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公開番号
2025040189
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-24
出願番号
2023146947
出願日
2023-09-11
発明の名称
溶接トーチ
出願人
株式会社ダイヘン
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
B23K
9/29 20060101AFI20250314BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】容易に組み立てることができるとともに、センターノズルとタングステン電極との中心位置合わせの精度を高めることができる構成を備える、溶接トーチを提供する。
【解決手段】この溶接トーチ1は、筒状のコレット215と、コレット215の一方側において、第1不活性ガス流路GF1を構成する内周に固定され、タングステン電極223の軸線L1方向の芯出しを行なうとともに、第1不活性ガス流路GF1を流れる第1不活性ガスG1を通過させる電極芯出部材209と、コレット215の外周とガスレンズコレット217の内周との間に形成される第2不活性ガス流路GF2に配置され、第2不活性ガスG2の流れを層流化するガスレンズ213とを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
一方端側から他方端側に向けて延びる軸線方向に沿って配置される非消耗電極と、
前記非消耗電極の径方向の外側に配置され、前記非消耗電極との間に第1不活性ガスを通過させる第1不活性ガス流路を形成するように配置された筒状の第1部材と、
前記非消耗電極の径方向の外側に配置され、前記第1部材に対して前記軸線方向の前記一方端側に固定されるとともに、前記非消耗電極との間に前記第1不活性ガス流路を形成するように配置された筒状の内側ノズルと、
前記第1部材の径方向の外側に固定され、前記第1部材との間に第2不活性ガスを通過させる第2不活性ガス流路を形成するように配置された筒状の第2部材と、
前記内側ノズルおよび前記第2部材の径方向の外側に配置され、前記内側ノズルの前記一方端側が露出し、前記第2部材の前記他方端側を覆い、前記第2不活性ガス流路を形成するように前記第2部材に固定された外側ノズルと、
前記第1部材の前記一方端側において、前記第1不活性ガス流路を構成する内周に固定され、前記非消耗電極の前記軸線方向の芯出しを行なうとともに、前記第1不活性ガス流路を流れる前記第1不活性ガスを通過させる電極芯出部材と、
前記第1部材の外周と前記第2部材の内周との間に形成される前記第2不活性ガス流路に配置され、前記第2不活性ガスの流れを層流化するフィルタ部材と、
を備える、溶接トーチ。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記電極芯出部材は、
前記軸線方向を円形の中止する円盤状の本体部と、
前記本体部に設けられ、前記非消耗電極を通過させる前記軸線方向を中心とする円形の中央貫通孔と、
前記中央貫通孔に連通し、前記中央貫通孔を取り囲むように設けられ、前記第1不活性ガス流路を流れる前記第1不活性ガスを通過させる複数の第1不活性ガス通過孔と、
を有する、請求項1に記載の溶接トーチ。
【請求項3】
前記第1不活性ガス通過孔は、
前記本体部の前記一方端側の端面の開口径の方が、前記他方端側の端面の開口径よりも大きく設けられている、請求項2に記載の溶接トーチ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接トーチの構成に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
非消耗電極を備えた溶接トーチを用いて行なう溶接(TIG溶接法やプラズマ溶接法)では、通常、タングステンで形成された電極(非消耗電極)と被溶接物との間にアークを発生させ、そのアークの熱で被溶接物を溶融する。TIG溶接法では、ガスノズルと電極の間にシールドガスが流される。プラズマ溶接法では、シールドガスに加えて、電極周囲に配置されたインサートチップの内部にプラズマガスを流すことで、アーク(プラズマアーク)が拘束される。その結果、集中性の良い高温ブラズマが発生され、その保有エネルギを利用して溶接を行なう。このような溶接トーチを開示する先行技術文献として、特開2012-139704号公報(特許文献1)が挙げられる。
【0003】
特許文献1に開示される溶接トーチにおいては、タングステン電極の先端部周囲にタングステン電極と同心状に配置されたセンターノズル(狭窄ノズル)を有している。このセンターノズルは、ノズル本体と、ノズル本体の内周面に、タングステン電極をノズル本体の中心位置に保持する複数の位置決め用突条と、シールドガスを整流化する複数のガス整流溝と、を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-139704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このセンターノズルの構成においては、ノズル本体の内周面に、位置決め用突条および整流溝とを設ける構成が採用されているが、ノズル本体の内周面に、位置決め用突条および整流溝を設けるのは容易ではない。
【0006】
この開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、容易に組み立てることができるとともに、センターノズルとタングステン電極との中心位置合わせの精度を高めることができる構成を備える、溶接トーチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本開示の溶接トーチにおいては、一方端から他方端に向けて延びる軸線方向に沿って配置される非消耗電極と、上記非消耗電極の径方向の外側に配置され、上記非消耗電極との間に第1不活性ガスを通過させる第1不活性ガス流路を形成するように配置された筒状の第1部材と、上記非消耗電極の径方向の外側に配置され、上記第1部材に対して上記軸線方向の上記一方端側に固定されるとともに、上記非消耗電極との間に上記第1不活性ガス流路を形成するように配置された筒状の内側ノズルと、上記第1部材の径方向の外側に固定され、上記第1部材との間に第2不活性ガスを通過させる第2不活性ガス流路を形成するように配置された筒状の第2部材と、上記内側ノズルおよび上記第2部材の径方向の外側に配置され、上記内側ノズルの上記一方端側が露出し、上記第2部材の他方端側を覆い、上記第2不活性ガス流路を形成するように上記第2部材に固定された外側ノズルと、上記第1部材の上記一方側において、上記第1不活性ガス流路を構成する内周に固定され、上記非消耗電極の上記軸線方向の芯出しを行なうとともに、上記第1不活性ガス流路を流れる上記第1不活性ガスを通過させる電極芯出部材と、上記第1部材の外周と上記第2部材の内周との間に形成される上記第2不活性ガス流路に配置され、上記第2不活性ガスの流れを層流化するフィルタ部材と、を備える。
【0008】
[2]:[1]に記載の溶接トーチにおいて、上記電極芯出部材は、上記軸線方向を円形の中止する円盤状の本体部と、上記本体部に設けられ、上記非消耗電極を通過させる上記軸線方向を中心とする円形の中央貫通孔と、上記中央貫通孔に連通し、上記中央貫通孔を取り囲むように設けられ、上記第1不活性ガス流路を流れる上記第1不活性ガスを通過させる複数の第1不活性ガス通過孔と、を有する、[1]に記載の溶接トーチ。
【0009】
[3]:[2]に記載の溶接トーチにおいて、上記本体部の上記一方端側の端面の開口径の方が、上記他方端側の端面の開口径よりも大きく設けられている、[2]に記載の溶接トーチ。
【発明の効果】
【0010】
本開示の溶接トーチによれば、容易に組み立てることができるとともに、センターノズルとタングステン電極との中心位置合わせの精度を高めることができる構成を備える、溶接トーチの提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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