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公開番号
2024157872
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023072496
出願日
2023-04-26
発明の名称
液状浄化材の供給方法、及び、浄化システム
出願人
大成建設株式会社
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
C02F
3/00 20230101AFI20241031BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】カビの発生を抑制できる液状浄化材の供給方法、及び、浄化システムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る液状浄化材の供給方法は、汚染された環境に対して供給槽から液状浄化材を供給する供給方法であって、前記液状浄化材は、酵母エキスを含有し、前記供給槽内の前記液状浄化材の上面に、厚さ5mm以上の油層を形成することを特徴とする。また、本発明に係る液状浄化材の供給方法は、前記油層の厚さが10mm以上であるのが好ましい。また、本発明に係る液状浄化材の供給方法は、前記酵母エキスがビール酵母エキスであるのが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
汚染された環境に対して供給槽から液状浄化材を供給する供給方法であって、
前記液状浄化材は、酵母エキスを含有し、
前記供給槽内の前記液状浄化材の上面に、厚さ5mm以上の油層を形成することを特徴とする液状浄化材の供給方法。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記油層の厚さは10mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の液状浄化材の供給方法。
【請求項3】
前記酵母エキスは、ビール酵母エキスであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液状浄化材の供給方法。
【請求項4】
汚染された環境に対して液状浄化材を供給する浄化システムであって、
前記液状浄化材を貯留する供給槽と、
前記供給槽に貯留されている前記液状浄化材を前記環境に供給する供給管と、を備え、
前記液状浄化材は、酵母エキスを含有し、
前記供給槽に貯留されている前記液状浄化材の上面に、厚さ5mm以上の油層が形成されていることを特徴とする浄化システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状浄化材の供給方法、及び、浄化システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
有機塩素化合物や硝酸性窒素などの汚染物質によって汚染された環境を浄化する技術として、バイオレメディエーションが挙げられる。
このバイオレメディエーションは、液状の浄化材(液状浄化材)を浄化対象となる環境に供給することで微生物を活性化させ、この微生物によって当該環境に存在する汚染物質を分解除去する技術である。
そして、バイオレメディエーションは、比較的容易かつ低コストで実施できる浄化技術であるため、これまでにも様々な関連技術が報告されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、バイオレメディエーションで使用する液状浄化材を気体透過性膜に通過させて溶存水素濃度を上昇させることを特徴とした浄化方法が報告されている。
また、非特許文献1では、列状に配置された複数の注入管を介して、液状浄化材を浄化対象となる環境に供給することによって、汚染物質の拡散を防止できるバイオバリアを設ける技術が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5417070号公報
【非特許文献】
【0005】
根岸昌範、高畑陽「汚染地下水拡散防止技術の変遷と現状」大成建設技術センター報第54号(2021)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1や非特許文献1に報告されているようなバイオレメディエーションで使用される液状浄化材は、微生物を短期間で活性化させるために、アミノ酸、糖類、有機酸といった様々な有機物を含有しており、特に、微生物にとって栄養価の高い酵母エキスが用いられる場合が多い。本発明者らは、浄化期間を短縮できる「ビール酵母エキス」(特許第5841001号公報)を開発し、「ビール酵母エキス」などの酵母エキスを含有する液状浄化材について鋭意検討したところ、屋外などに設置された供給槽に液状浄化材を長期的に保管すると、液状浄化材の上面(液面)に大量のカビが発生することを確認した。そして、本発明者らは、このカビが衛生上の問題を招くだけでなく、カビが塊状となり、液状浄化材を浄化対象となる環境に供給する際に配管などで詰まりを引き起こしてしまうことを確認した。
【0007】
このような観点から、本発明は、カビの発生を抑制できる液状浄化材の供給方法、及び、浄化システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題は、以下の手段により解決することができる。
本発明に係る液状浄化材の供給方法は、汚染された環境に対して供給槽から液状浄化材を供給する供給方法であって、前記液状浄化材は、酵母エキスを含有し、前記供給槽内の前記液状浄化材の上面に、厚さ5mm以上の油層を形成することを特徴とする。
本発明によれば、油層が保護層の役割を果たして、液状浄化材が大気と直接触れることを防げるため、カビの発生を抑制することができる。
また、本発明に係る液状浄化材の供給方法は、前記油層の厚さが10mm以上であるのが好ましい。
本発明によれば、カビの発生をより確実に抑制することができる。
また、本発明に係る液状浄化材の供給方法は、前記酵母エキスがビール酵母エキスであるのが好ましい。
本発明によれば、汚染物質を分解する微生物を短期間で活性化することができる。
【0009】
本発明に係る浄化システムは、汚染された環境に対して液状浄化材を供給する浄化システムであって、前記液状浄化材を貯留する供給槽と、前記供給槽に貯留されている前記液状浄化材を前記環境に供給する供給管と、を備え、前記液状浄化材は、酵母エキスを含有し、前記供給槽に貯留されている前記液状浄化材の上面に、厚さ5mm以上の油層が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、油層が保護層の役割を果たすため、液状浄化材が大気に晒されようとも、カビの発生を抑制することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る液状浄化材の供給方法によれば、保管されている液状浄化材のカビの発生を抑制することができる。
本発明に係る浄化システムによれば、供給槽に貯留されている液状浄化材のカビの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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