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公開番号
2024151888
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023065676
出願日
2023-04-13
発明の名称
リフトアップ式桟橋およびその移動方法
出願人
大成建設株式会社
代理人
弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類
E02B
7/00 20060101AFI20241018BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】傾斜面に対向して設置可能なリフトアップ式桟橋およびその移動方法を提供する。
【解決手段】造成に伴い上昇するダム堤体2の頂面3と取付道路4とを接続するリフトアップ式桟橋1であって、取付道路4からダム堤体2の頂面3に向かって延設される橋体10と、取付道路4側に設置され橋体10を頂面3に向かって移動させる移動手段30と、橋体10の途中部分を昇降可能に支持する昇降手段50と、を備え、橋体10の基端部は、移動手段30に回動可能に支持されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
造成に伴い上昇するダム堤体の頂面と取付道路とを接続するリフトアップ式桟橋であって、
前記取付道路から前記ダム堤体の前記頂面に向かって延設される橋体と、前記取付道路側に設置され前記橋体を前記頂面に向かって移動させる移動手段と、前記橋体の途中部分を昇降可能に支持する昇降手段と、を備え、
前記橋体の基端部は、前記移動手段に回動可能に支持されている
ことを特徴とするリフトアップ式桟橋。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記移動手段は、前記取付道路側に敷設されたガイドレールと、前記橋体を前記ガイドレールに沿って移動させる移動装置と、を備え、
前記移動装置は、前記橋体の基端部を回動可能に支持した状態で前記ガイドレールに沿って移動可能な移動支持部と、前記ガイドレールに着脱可能に固定される固定部と、前記移動支持部と前記固定部との間に伸縮可能に掛け渡された伸縮ジャッキと、を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載のリフトアップ式桟橋。
【請求項3】
前記固定部と前記伸縮ジャッキは、前記移動支持部を挟んで前記取付道路側と前記ダム堤体側の両側に配置されている
ことを特徴とする請求項2に記載のリフトアップ式桟橋。
【請求項4】
前記橋体の基端部には、前記取付道路に向かって延出する基端側スロープ架台が回動可能に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のリフトアップ式桟橋。
【請求項5】
前記橋体の先端部には、前記頂面に向かって延出する先端側スロープ架台が回動可能に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のリフトアップ式桟橋。
【請求項6】
請求項2に記載のリフトアップ式桟橋の前記移動手段によって前記橋体を前記ダム堤体側に移動させるリフトアップ式桟橋の移動方法であって、
前記固定部を反力受けとして前記伸縮ジャッキを作動させて前記移動支持部を移動させる、ことを特徴とするリフトアップ式桟橋の移動方法。
【請求項7】
請求項3に記載のリフトアップ式桟橋の前記移動手段によって前記橋体を前記ダム堤体側に移動させるリフトアップ式桟橋の移動方法であって、
前記移動支持部よりも前記ダム堤体側の前記固定部の固定状態を解除する前方解除工程と、
前記取付道路側の前記伸縮ジャッキおよび前記ダム堤体側の前記伸縮ジャッキを伸長させて前記移動支持部および前記ダム堤体側の前記固定部を前記ダム堤体側の前方に押し出す伸長工程と、
前記ダム堤体側の前記固定部を前記ガイドレールに固定する前方固定工程と、
前記取付道路側の前記固定部の固定状態を解除する後方解除工程と、
前記取付道路側の前記伸縮ジャッキおよび前記ダム堤体側の前記伸縮ジャッキを縮退させて前記移動支持部および前記取付道路側の前記固定部を前記ダム堤体側の前方に引き寄せる縮退工程と、
前記取付道路側の前記固定部を前記ガイドレールに固定する後方固定工程と、を備えた
ことを特徴とするリフトアップ式桟橋の移動方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リフトアップ式桟橋およびその移動方法に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
施工に伴い頂面の標高が変化するダム堤体に建設資材の供給経路を確保するためのリフトアップ式桟橋が知られている(例えば特許文献1または2参照)。従来のリフトアップ式桟橋は、基端部がプラント側の道路に回動可能にピン結合され、先端部が昇降手段(門型の鋼製架台等)に昇降可能に支持されていた。このリフトアップ式桟橋では、桟橋の先端部を上昇させることで、高くなったダム堤体の頂面と、プラント側の道路とを接続するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-264131号公報
実開昭63-121608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のリフトアップ式桟橋では、橋梁の先端部は上下方向のみに移動可能であるので、ダム堤体の傾斜面(例えば、重力式コンクリートダムの下流面)に対向して設置すると、ダム堤体の上昇に伴って昇降手段からダム堤体の頂面までの距離が大きくなり、リフトアップ式桟橋の先端部がダム堤体の頂面に届かなくなる虞がある。このため、ダム建設に使用するリフトアップ式桟橋は、下流面よりも急峻に立ち上がる上流面側に設置される場合が多い。
一方、近年のダム建設工事では十分な面積の用地を確保することができず、生コン製造プラントをダム施工位置の下流側に設置せざるを得ない場合が多い。このような条件下でダム堤体を造成する場合は、ダム施工位置の下流側にリフトアップ式桟橋を設置することが好ましいが、リフトアップ式桟橋の先端部がダム堤体の頂面に届かないという問題が生じる場合には、ダム施工位置の上流側にリフトアップ式桟橋を設置せざるを得ない。ダム施工位置を挟むように生コン製造プラントとリフトアップ式桟橋を設置すると、ダム施工位置を大きく迂回するような生コン運搬ルートにせざるを得ず、道路の造成費用の増加や運搬効率の低下が発生するといった問題があった。
このような観点から、本発明は、傾斜面に対向して設置可能なリフトアップ式桟橋およびその移動方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような課題を解決するための第一の本発明は、造成に伴い上昇するダム堤体の頂面と取付道路とを接続するリフトアップ式桟橋であって、前記取付道路から前記ダム堤体の前記頂面に向かって延設される橋体と、前記取付道路側に設置され前記橋体を前記頂面に向かって移動させる移動手段と、前記橋体の途中部分を昇降可能に支持する昇降手段と、を備えている。前記橋体の基端部は、前記移動手段に回動可能に支持されていることを特徴とする。
本発明のリフトアップ式桟橋によれば、橋体の先端部を昇降手段で上昇させるとともに、橋体を移動手段でダム堤体側に移動させることができるので、ダム堤体の頂面の上昇に伴って昇降手段からダム堤体の頂面までの距離が大きくなっても、橋体の先端部をダム堤体の頂面に接続できる。つまり、本発明によれば、ダム堤体の傾斜面に対向してリフトアップ式桟橋を設置することができる。
【0006】
本発明のリフトアップ式桟橋においては、 前記移動手段は、前記取付道路側に敷設されたガイドレールと、前記橋体を前記ガイドレールに沿って移動させる移動装置と、を備え、前記移動装置は、前記橋体の基端部を回動可能に支持した状態で前記ガイドレールに沿って移動可能な移動支持部と、前記ガイドレールに着脱可能に固定される固定部と、前記移動支持部と前記固定部との間に伸縮可能に掛け渡された伸縮ジャッキと、を備えているものが好ましい。このような構成によれば、簡素で安価な機構で橋体を移動させることができる。
本発明のリフトアップ式桟橋においては、前記固定部と前記伸縮ジャッキは、前記移動支持部を挟んで前記取付道路側と前記ダム堤体側の両側に配置されているものが好ましい。このような構成によれば、重量の大きい橋体を容易に移動させることができる。
本発明のリフトアップ式桟橋においては、前記橋体の基端部に、前記取付道路に向かって延出する基端側スロープ架台が回動可能に設けられているものが好ましい。このような構成によれば、車両がスムーズに走行できる。
本発明のリフトアップ式桟橋においては、前記橋体の先端部に、前記頂面に向かって延出する先端側スロープ架台が回動可能に設けられているものが好ましい。このような構成によれば、車両がスムーズに走行できる。
【0007】
また、前記課題を解決するための第二の本発明は、リフトアップ式桟橋の前記移動手段によって前記橋体を前記ダム堤体側に移動させるリフトアップ式桟橋の移動方法であって、
前記固定部を反力受けとして前記伸縮ジャッキを作動させて前記移動支持部を移動させる、ことを特徴とする。
本発明のリフトアップ式桟橋の移動方法によれば、ダム堤体の傾斜面に対向してリフトアップ式桟橋を設置できるとともに、容易な手順で確実に橋体を移動することができる。
【0008】
また、前記課題を解決するための第三の本発明は、リフトアップ式桟橋の前記移動手段によって前記橋体を前記ダム堤体側に移動させるリフトアップ式桟橋の移動方法であって、前記移動支持部よりも前記ダム堤体側の前記固定部の固定状態を解除する前方解除工程と、前記取付道路側の前記伸縮ジャッキおよび前記ダム堤体側の前記伸縮ジャッキを伸長させて前記移動支持部および前記ダム堤体側の前記固定部を前記ダム堤体側の前方に押し出す伸長工程と、前記ダム堤体側の前記固定部を前記ガイドレールに固定する前方固定工程と、前記取付道路側の前記固定部の固定状態を解除する後方解除工程と、前記取付道路側の前記伸縮ジャッキおよび前記ダム堤体側の前記伸縮ジャッキを縮退させて前記移動支持部および前記取付道路側の前記固定部を前記ダム堤体側の前方に引き寄せる縮退工程と、前記取付道路側の前記固定部を前記ガイドレールに固定する後方固定工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明のリフトアップ式桟橋の移動方法によれば、ダム堤体の傾斜面に対向してリフトアップ式桟橋を設置できるとともに、容易な手順で確実に橋体を移動することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明のリフトアップ式桟橋およびその移動方法によれば、ダム堤体の傾斜面に対向して設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係るリフトアップ式桟橋を示した図であって、(a)はリフトアップ式桟橋が低位置にある場合を示した側面図、(b)はリフトアップ式桟橋が中位置にある場合を示した側面図、(c)はリフトアップ式桟橋が高位置にある場合を示した側面図である。
本発明の実施形態に係るリフトアップ式桟橋の橋体の基端部と移動手段を示した図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。
本発明の実施形態に係るリフトアップ式桟橋の橋体と先端側スロープ架台を示した側面図である。
本発明の実施形態に係るリフトアップ式桟橋の移動手段および移動方法を説明するための図であって、(a)は固定状態を示した側面図、(b)は伸長工程を示した側面図、(c)は縮退工程を示した側面図である。
本発明の実施形態に係るリフトアップ式桟橋の昇降手段を示した斜視図である。
本発明の実施形態に係るリフトアップ式桟橋の昇降手段と橋体を示した正面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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