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公開番号
2024155583
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023070422
出願日
2023-04-21
発明の名称
試験方法及びダミーパネル
出願人
大成建設株式会社
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
G01M
3/00 20060101AFI20241024BHJP(測定;試験)
要約
【課題】建物の工程上、比較的早い段階で、より簡易にクリーンルームの気密性試験を行うこと。
【解決手段】クリーンルームの気密性を試験する試験方法であって、前記クリーンルームとその天井裏との間に、空気の連通路を仮設する仮設工程と、前記クリーンルームに設置した送風機によって、前記連通路を介してクリーンルームの空気を前記天井裏に排気し、前記クリーンルームを減圧する減圧工程と、を備え、前記仮設工程では、前記クリーンルームの天井点検口を覆う点検口パネルを、前記連通路を形成するダクトが設けられたダミーパネルに交換することにより、前記連通路を仮設する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
クリーンルームの気密性を試験する試験方法であって、
前記クリーンルームとその天井裏との間に、空気の連通路を仮設する仮設工程と、
前記クリーンルームに設置した送風機によって、前記連通路を介してクリーンルームの空気を前記天井裏に排気し、前記クリーンルームを減圧する減圧工程と、を備え、
前記仮設工程では、
前記クリーンルームの天井点検口を覆う点検口パネルのダミーパネルであって、前記連通路を形成するダクトが設けられたダミーパネルを前記天井点検口に装着することにより、前記連通路を仮設する、
ことを特徴とする試験方法。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の試験方法であって、
前記減圧工程後、前記クリーンルームに設置したサーモカメラにより、前記クリーンルームの画像を撮影する撮影工程を備える、
ことを特徴とする試験方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の試験方法であって、
前記ダミーパネルは、
前記クリーンルームと前記天井裏との差圧によって開閉する差圧ダンパと、
前記クリーンルームに配置される差圧計のチューブが挿通する挿通部と、を備え、
前記減圧工程は、
前記差圧計により前記クリーンルームと前記天井裏との差圧を計測する計測工程を含む、
ことを特徴とする試験方法。
【請求項4】
クリーンルームの気密性の試験の際、前記クリーンルームの天井点検口に装着される、該天井点検口を覆う点検口パネルのダミーパネルであって、
前記クリーンルームとその天井裏との間に、空気の連通路を形成するダクトを備える、
ことを特徴とするダミーパネル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はクリーンルームの気密性試験に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
クリーンルームは高い気密性が要求されるため、クリーンルームの施工時には気密性試験が行われる。気密性試験の結果、意図しない漏気箇所があった場合は、その補修作業が行われる。特許文献1には、クリーンルームを対象としたものではないが、建物の気密性を計測する測定装置を窓枠に設置して試験を行う技術が開示されている。しかし、クリーンルームには窓が無い場合が多く、クリーンルームの気密性試験としては適用範囲が限られる上に、測定装置の設置に工数を要すると推測される。特許文献2には、クリーンルームに設置される設備機器について局所的に気密性試験を行う技術が開示されている。特許文献2の技術では、クリーンルーム全体の気密性を確認することは困難である。特許文献3には、建物に備えられている外調機を用いてクリーンルームを陽圧に設定し、気密性試験を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3228288号公報
特開平7-27657号公報
特開2004-309160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クリーンルーム全体の気密性試験を行う場合、クリーンルームの気圧調整が必要である。特許文献3の技術は、外調機を用いてクリーンルームの気圧調整を行っており、試験のタイミングは外調機の稼働後である。建物の工程上、建築工事に関わった大部分の作業者が既に現場に居ない場合があり、気密性に関する大規模な是正作業が生じた場合、労務の確保等において不利である。
【0005】
本発明の目的は、建物の工程上、比較的早い段階で、より簡易にクリーンルームの気密性試験を行うことができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
クリーンルームの気密性を試験する試験方法であって、
前記クリーンルームとその天井裏との間に、空気の連通路を仮設する仮設工程と、
前記クリーンルームに設置した送風機によって、前記連通路を介してクリーンルームの空気を前記天井裏に排気し、前記クリーンルームを減圧する減圧工程と、を備え、
前記仮設工程では、
前記クリーンルームの天井点検口を覆う点検口パネルのダミーパネルであって、前記連通路を形成するダクトが設けられたダミーパネルを前記天井点検口に装着することにより、前記連通路を仮設する、
ことを特徴とする試験方法が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、建物の工程上、比較的早い段階で、より簡易にクリーンルームの気密性試験を行うことができる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用可能なクリーンルームの例を示す図。
(A)は図1のクリーンルームの天井点検口及び点検口パネルの説明図、(B)は本発明の一実施形態に係るダミーパネルの説明図。
(A)は図2(B)のA-A線断面図、(B)は差圧ダンパの動作説明図。
(A)及び(B)は本発明の一実施形態に係る試験方法の説明図。
(A)及び(B)は本発明の一実施形態に係る試験方法の説明図。
サーモカメラの撮影画像の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
<クリーンルーム>
図1は本発明が適用可能なクリーンルームの例を示す図である。各図において矢印X、Yは直交する水平方向を示し、矢印Zは上下方向を示す。クリーンルーム10は、床11、壁12~14、不図示の手前側の壁、及び、天井15で画定される閉じた空間であり、図1は機材や空調設備が部分的に未施工の段階を示している。天井15は、天井板15aにより形成され、天井板15aと上層階の床スラブ22との間には天井裏となる空間23が形成されている。天井板15aには、点検口パネル17で塞がれた天井点検口16が形成されている。作業者は天井点検口16から空間23内に、今後の工程で配置される設備の点検が可能となっている。
(【0011】以降は省略されています)
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