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公開番号2024160541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-14
出願番号2023075657
出願日2023-05-01
発明の名称排水処理装置、薬筒、及び、排水処理装置から薬筒を取り出す方法
出願人フジクリーン工業株式会社
代理人弁理士法人勇智国際特許事務所
主分類C02F 3/00 20230101AFI20241107BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】薬筒の取り出しが容易な排水処理装置を提供する。
【解決手段】排水処理装置は、流入口と流出口とを有し、上側にマンホール開口を有する槽本体と、槽本体に含まれる消毒槽と、消毒槽に配置される少なくとも1つの薬筒とを備える。消毒槽は、マンホール開口の下側に設けられる。消毒槽は、流入口から流出口に向かう水が流れるように構成されている。薬筒は、マンホール開口の真下で消毒槽に配置される。少なくとも1つの薬筒は、上側に開口を有し、内部に消毒剤を収容可能に構成された筒状の本体部と、本体部の下端部に設けられ消毒剤を本体部から露出させるように構成された露出開口部と、本体部を貫通する少なくとも1つの貫通孔と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
排水処理装置であって、
処理対象の水が流入する流入口と、処理された水が流出する流出口と、上側に設けられたマンホール開口とを有する槽本体と、
前記槽本体に含まれ、前記マンホール開口の下側に設けられ、前記流入口から前記流出口に向かう水が流れるように構成された消毒槽と、
前記マンホール開口の真下で前記消毒槽に配置される少なくとも1つの薬筒と、を備え、
前記少なくとも1つの薬筒は、
上側に開口を有し、内部に消毒剤を収容可能に構成された筒状の本体部と、
前記本体部の下端部に設けられ、前記本体部に収容された前記消毒剤を前記本体部から露出させるように構成された露出開口部と、
前記本体部の上端部において前記本体部の軸に交差する方向に前記本体部を貫通する少なくとも1つの貫通孔と、を含む、排水処理装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の排水処理装置であって、
前記少なくとも1つの貫通孔は、前記軸に対して対称な2つの貫通孔である、排水処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の排水処理装置であって、
前記少なくとも1つの薬筒は、更に、前記本体部の前記上端部に取り外し可能に取り付けられて前記本体部の前記開口と、前記少なくとも1つの貫通孔とを覆うように構成された蓋部を備える、排水処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の排水処理装置であって、
前記消毒槽は、前記マンホール開口の真下において、前記消毒槽における前記流入口から前記流出口に向かう水の流路に沿って設けられ、前記少なくとも1つの薬筒を保持可能に構成された薬筒配置部を備える、排水処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の排水処理装置であって、
前記薬筒は、前記露出開口部における開口面積を調整可能に構成された調整部を更に備える、排水処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の排水処理装置であって、
前記少なくとも1つの貫通孔の直径は、10mm以上30mm以下である、排水処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の排水処理装置であって、
前記少なくとも1つの薬筒は、2つの薬筒であり、
前記少なくとも1つの薬筒の直径をR1、前記マンホール開口の直径をR2とした場合に、前記直径R1と前記直径R2とは、以下の式(1)を満たす、排水処理装置。
0.30×R2≦R1≦0.45×R2・・・式(1)
【請求項8】
請求項1に記載の排水処理装置であって、
前記マンホール開口を塞ぐことが可能に構成されたマンホール蓋であって、前記マンホール開口を塞いだときに外部に現れる少なくとも1つの係止凹部を備えるマンホール蓋を更に有する、排水処理装置。
【請求項9】
排水処理装置に配置される薬筒であって、
上側に開口を有し、消毒剤を内部に収容可能に構成された筒状の本体部と、
前記本体部の下端部に設けられ、前記本体部に収容された前記消毒剤を前記本体部から露出させるように構成された露出開口部と、
前記本体部の上端部において前記本体部の軸に交差する方向に前記本体部を貫通する少なくとも1つの貫通孔と、を備える、薬筒。
【請求項10】
排水処理装置から前記薬筒を取り出す方法であって、
前記排水処理装置は、
処理対象の水が流入する流入口と、処理された水が流出する流出口と、上側に設けられたマンホール開口とを有する槽本体と、
前記槽本体に含まれ、前記マンホール開口の下側に設けられ、前記流入口から前記流出口に向かう水が流れるように構成された消毒槽と、
前記マンホール開口の真下で前記消毒槽に配置される少なくとも1つの薬筒と、を備え、
前記少なくとも1つの薬筒は、
上側に開口を有し、内部に消毒剤を収容可能に構成された筒状の本体部と、
前記本体部の下端部に設けられ、前記本体部に収容された前記消毒剤を前記本体部から露出させるように構成された露出開口部と、
前記本体部の上端部において前記本体部の軸に交差する方向に前記本体部を貫通する少なくとも1つの貫通孔と、を含み、
前記方法は、
棒状部と、前記棒状部の第1端部に設けられた把持部と、前記棒状部の前記第1端部とは反対側の第2端部に設けられた鉤状部とを有する工具を前記マンホール開口から前記槽本体内に挿入し、
前記少なくとも1つの薬筒に設けられた前記少なくとも1つの貫通孔に前記鉤状部を係止し、
前記工具を上側に移動させて前記少なくとも1つの薬筒を前記槽本体から取り出す、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、排水処理装置、薬筒、及び、排水処理装置から薬筒を取り出す方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
生活排水等の汚水を処理する排水処理装置(浄化槽とも呼ばれる)として、所定の処理が行われた後の水を消毒槽に移送して、消毒処理を行ってから放流する排水処理装置が知られている。消毒槽には、消毒剤が入れられた薬筒が設置されており、消毒槽の上側には、マンホール蓋が配置される。薬筒内の消毒剤は、時間の経過に伴って消費される。消毒剤の補充等のために、薬筒は、作業者(管理者)によって消毒槽から取り出される。
【0003】
しかし、排水処理装置において、作業者がマンホールの中へ腕を伸ばしても薬筒に届きにくい場合があり、作業者は薬筒を取り出すために無理な姿勢を強いられる場合がある。
【0004】
上述の薬筒の取り出しに関し、特許文献1には、浄化槽本体とは別体として形成され、配管によって浄化槽本体と接続された消毒槽が記載されている。特許文献1では、浄化槽全体に対する薬筒の配置の自由度を向上させることができるので、薬筒を作業者の腕の届きやすい位置に配置できる。これにより、薬筒の取り出しの容易化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-136081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、薬筒が作業者の腕の届きやすい位置に配置されていても、作業者は、薬筒を排水処理装置から取り出すために、マンホールの中へ腕を伸ばして薬筒をつかみ、薬筒を上側へ引き上げる必要がある。そのため、作業者は、薬筒を取り出すために無理な姿勢を強いられる場合がある。また、比較的高い残留塩素濃度値が求められる場合には、薬筒に入れられる消毒剤の量が増加するため、薬筒の重量が増加する。そのため、薬筒の取り出し作業が困難になり得る。したがって、消毒槽を備える浄化槽(排水処理装置)において、薬筒の取り出し作業を容易に行うための技術が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1態様によれば、排水処理装置が提供される。前記排水処理装置は、槽本体と、消毒槽と、少なくとも1つの薬筒とを備える。前記槽本体は、処理対象の水が流入する流入口と、処理された水が流出する流出口とを備える。前記槽本体は、更に、上側にマンホール開口を有する。前記消毒槽は、前記槽本体に含まれる。前記消毒槽は、前記マンホール開口の下側に設けられる。前記消毒槽は、前記流入口から前記流出口に向かう水が流れるように構成されている。前記少なくとも1つの薬筒は、前記マンホール開口の真下で前記消毒槽に配置される。前記少なくとも1つの薬筒は、筒状の本体部と、露出開口部と、少なくとも1つの貫通孔を有する。前記本体部は、上側に開口を有する。前記本体部は、その内部に消毒剤を収容可能に構成されている。前記露出開口部は、前記本体部の下端部に設けられている。前記露出開口部は、前記本体部に収容された前記消毒剤を前記本体部から露出させるように構成されている。前記少なくとも1つの貫通孔は、前記本体部の上端部において前記本体部の軸に交差する方向に前記本体部を貫通する。
【0008】
上記態様の排水処理装置では、少なくとも1つの薬筒は、槽本体のマンホール開口の真下に配置される。また、少なくとも1つの薬筒は、本体部を貫通する少なくとも1つの貫通孔を備える。そのため、作業者は、少なくとも1つの貫通孔に、鉤状(フック形状)部を挿入(係止)することができる。したがって、作業者は、鉤状部を有する工具を把持し、マンホール開口から槽本体内に工具を挿入して当該鉤状部を貫通孔に係止し、工具を上側に移動させることで、薬筒を排水処理装置から取り出すことができる。そのため、薬筒を容易に取り出すことが可能な排水処理装置を提供できる。
【0009】
本開示の第2態様によれば、排水処理装置の消毒槽に配置される薬筒が提供される。前記薬筒は、筒状の本体部と、露出開口部と、少なくとも1つの貫通孔を有する。前記本体部は、上側に開口を有する。前記本体部は、その内部に消毒剤を収容可能に構成されている。前記露出開口部は、前記本体部の下端部に設けられている。前記露出開口部は、前記本体部に収容された前記消毒剤を前記本体部から露出させるように構成されている。前記少なくとも1つの貫通孔は、前記本体部の上端部において前記本体部の軸に交差する方向に前記本体部を貫通する。
【0010】
上記態様によれば、作業者は、少なくとも1つの貫通孔に工具の鉤状部を係止し、工具を上側に移動させることで、薬筒を上側に移動させることができる。そのため、排水処理装置に設置された場合に、排水処理装置から容易に取り出すことが可能な薬筒を提供できる。
(【0011】以降は省略されています)

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