TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024099192
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-25
出願番号2023002953
出願日2023-01-12
発明の名称有機性廃水の処理方法
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類C02F 3/12 20230101AFI20240718BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】余剰汚泥の発生量を減らすことができる有機性廃水の処理方法を提供する。
【解決手段】本発明の有機性廃水の処理方法は、有機性廃水を生物処理し汚泥及び処理水を含む混合物を得る工程(1)と、工程(1)で得られた混合物から汚泥を分離する工程(2)と、工程(2)で分離された汚泥の少なくとも一部を可溶化処理する工程(3)と、工程(3)で可溶化処理された可溶化処理汚泥の少なくとも一部を工程(1)に供給する工程(4)とを含み、工程(4)における工程(1)に供給される可溶化処理汚泥量が、工程(1)における生物処理される有機性廃水の全酸素要求量1トン当たり5.5m3以上であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
以下の工程(1)、(2)、(3)及び(4)を含み、かつ工程(4)における工程(1)に供給される可溶化処理汚泥量が、工程(1)における生物処理される有機性廃水の全酸素要求量1トン当たり5.5m

以上であることを特徴とする有機性廃水の処理方法。
(1):有機性廃水を生物処理し汚泥及び処理水を含む混合物を得る工程
(2):前記工程(1)で得られた混合物から汚泥を分離する工程
(3):前記工程(2)で分離された汚泥の少なくとも一部を可溶化処理する工程
(4):前記工程(3)で可溶化処理された可溶化処理汚泥の少なくとも一部を工程(1)に供給する工程
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記工程(1)、(2)、(3)及び(4)を連続式で行い、かつ前記工程(2)の分離を沈降分離により行い、前記沈降分離における汚泥界面高に基づいて、前記工程(4)における工程(1)に供給される可溶化処理汚泥量及び工程(1)における生物処理される有機性廃水の全酸素要求量からなる群より選ばれる少なくとも1種を調整する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記汚泥界面高を界面検出手段を用いて検出し、前記界面検出手段で検出された汚泥界面高に基づいて、前記調整を行う請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記調整を、前記工程(4)における工程(1)に供給される可溶化処理汚泥量を調整することにより行う請求項2又は3に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は有機性廃水の処理方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、食品、飲料水、医薬品及び農薬等の製造にあたっては、有機物を含む廃水が大量に発生する。発生した廃水の処理方法として、活性汚泥法が知られており、例えば、特許文献1には、有機性廃水を生物処理し、得られた汚泥を可溶化処理して生物処理に戻す処理方法において、可溶化処理に付す汚泥量を、汚泥を処理しない通常の活性汚泥処理時の余剰汚泥量基準で調整し、かつ生物処理に戻す汚泥のMLSS濃度を調整することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-202469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、余剰汚泥の発生量を減らすことができる有機性廃水の処理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の通りである。
〔1〕 以下の工程(1)、(2)、(3)及び(4)を含み、かつ工程(4)における工程(1)に供給される可溶化処理汚泥量が、工程(1)における生物処理される有機性廃水の全酸素要求量1トン当たり5.5m
3
以上であることを特徴とする有機性廃水の処理方法。
(1):有機性廃水を生物処理し汚泥及び処理水を含む混合物を得る工程
(2):前記工程(1)で得られた混合物から汚泥を分離する工程
(3):前記工程(2)で分離された汚泥の少なくとも一部を可溶化処理する工程
(4):前記工程(3)で可溶化処理された可溶化処理汚泥の少なくとも一部を工程(1)に供給する工程
〔2〕 前記工程(1)、(2)、(3)及び(4)を連続式で行い、かつ前記工程(2)の分離を沈降分離により行い、前記沈降分離における汚泥界面高に基づいて、前記工程(4)における工程(1)に供給される可溶化処理汚泥量及び工程(1)における生物処理される有機性廃水の全酸素要求量からなる群より選ばれる少なくとも1種を調整する〔1〕に記載の方法:
〔3〕 前記汚泥界面高を界面検出手段を用いて検出し、前記界面検出手段で検出された汚泥界面高に基づいて、前記調整を行う〔2〕に記載の方法:
〔4〕 前記調整を、前記工程(4)における工程(1)に供給される可溶化処理汚泥量を調整することにより行う〔2〕又は〔3〕に記載の方法。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、有機性廃水の処理において余剰汚泥の発生量を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明を実施する場合のフローの例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の有機性廃水の処理方法は、以下に述べる工程(1)、(2)、(3)及び(4)を含む。
【0009】
本発明においては、工程(1)として、有機性廃水を生物処理し汚泥及び処理水を含む混合物を得る。
【0010】
有機性廃水としては、生物処理により分解できる有機物を含有する廃水であれば特に制限されるものではないが、例えば、工場からの廃水及び生活廃水が挙げられる。有機物としては、例えば、含窒素有機物及び含硫黄有機物が挙げられる。工場としては、例えば、医薬品、農薬、石油化学品等を製造する化学工場、食品・飲料工場、電子部品工場及び製紙工場が挙げられる。生物処理に付される有機性廃水は、工場からの廃水又は生活廃水を水(例えば、工業用水等)により希釈した廃水であってもよく、二種類以上の廃水の混合物であってもよい。また、有機性廃水は、生物処理に付される前に、前処理がされていてもよい。前処理としては、例えば、中和;油水分離;固液分離;及びこれらの2つ以上の組合せが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

住友化学株式会社
発泡用樹脂組成物
2日前
住友化学株式会社
硬化性組成物及び硬化膜
2日前
住友化学株式会社
電気化学的測定方法、電気化学的測定装置、及びプログラム
2日前
株式会社オメガ
水処理装置
1か月前
株式会社リカバリー
水処理装置
23日前
株式会社夢職人
機能水の製造方法
9日前
個人
歯科治療廃水処理装置
2日前
三浦工業株式会社
水処理システム
6日前
関西化工株式会社
汚水処理用担体
13日前
個人
金属をイオン化する方法
26日前
フタムラ化学株式会社
浄水用フィルター体
12日前
株式会社エイブル
有機性排水処理装置
26日前
株式会社アクアトリム
汚泥脱水処理装置
1か月前
株式会社川本製作所
水処理装置
11日前
カルト株式会社
オゾン水の供給装置および供給方法
23日前
個人
バラスト水貯蔵装置
17日前
栗田工業株式会社
水系のレジオネラ属菌抑制方法
24日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
軟水化装置
3日前
水ing株式会社
被処理物の処理方法および処理装置
1か月前
キョーラク株式会社
汚泥処理システム
24日前
水ing株式会社
水処理方法及び水処理装置
1か月前
株式会社竹村製作所
給水システム
10日前
水ing株式会社
下水処理施設及びその運転方法
9日前
株式会社MKバイオ
水質浄化材およびその製造方法
16日前
日本ヒューム株式会社
水処理施設の構築方法、水処理施設
10日前
水ing株式会社
有機性排水の処理方法及び処理装置
2日前
日特建設株式会社
中和処理装置及び中和処理方法
12日前
オルガノ株式会社
水処理方法および水処理装置
20日前
株式会社タカギ
浄水カートリッジ
16日前
株式会社宮本製作所
マグネシウムイオン水供給装置及び洗濯システム
23日前
大成建設株式会社
濁水処理装置および濁水処理方法
17日前
株式会社ジャパンエンジンコーポレーション
水処理装置
1か月前
水ing株式会社
有機性排水の処理方法及び有機性排水の処理装置
13日前
JFEエンジニアリング株式会社
有機性排水の処理方法及び有機性排水の処理装置
1か月前
JFEエンジニアリング株式会社
有機性排水の処理方法及び有機性排水の処理装置
19日前
メタウォーター株式会社
消化システム及び加熱制御方法
17日前
続きを見る