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公開番号2024054657
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2022161033
出願日2022-10-05
発明の名称浸漬型中空糸膜モジュールおよびその浸漬型中空糸膜モジュールを使用した浄水装置
出願人株式会社トーケミ
代理人個人
主分類C02F 1/44 20230101AFI20240410BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】原水の水位が減った場合でも原水を効率良く濾過して浄水を生成する。
【解決手段】前方保持部材11bと後方保持部材11cとの間に複数の中空糸膜フィルタ11aを設け、前方保持部材11bと後方保持部材11cとのいずれか一方に複数の中空糸膜フィルタ11aを通過して濾過された水を集水する集水用集水ノズル11b21を設けた中空糸膜フィルタ集合体11と、中空糸膜フィルタ集合体11に取付けられ、浄化すべき原水に浮いて中空糸膜フィルタ集合体11が原水曹28の原水中でほぼ水平状態で浸漬するように中空糸膜フィルタ集合体11を支持する中空糸膜フィルタ集合体支持部12とを備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
前方保持部材と後方保持部材との間に複数の中空糸膜フィルタを設け、前記前方保持部材と前記後方保持部材とのいずれか一方に前記複数の中空糸膜フィルタを通過して濾過された水を集水する集水用集水ノズルを設けた中空糸膜フィルタ集合体と、
前記中空糸膜フィルタ集合体に取付けられ、浄化すべき原水に浮いて前記中空糸膜フィルタ集合体が原水中でほぼ水平状態で浸漬するように前記中空糸膜フィルタ集合体を支持する中空糸膜フィルタ集合体支持部と、
を備えることを特徴とする浸漬型中空糸膜モジュール。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
請求項1記載の浸漬型中空糸膜モジュールにおいて、
前記中空糸膜フィルタ集合体支持部は、
前記中空糸膜フィルタ集合体の左右両側にそれぞれ設けられ、前記前方保持部材と後方保持部材とを一定間隔を保持して連結する一対の側方フレーム材と、前記一対の側方フレーム材を前記前方保持部材側にて連結する前方フレーム材と、前記一対の側方フレーム材を前記後方保持部材側にて連結する後方フレーム材とを備えた支持フレーム本体と、
水に浮いて前記中空糸膜フィルタ集合体および前記支持フレーム本体が水中でほぼ水平状態で浸漬するように少なくとも前記一対の側方フレーム材または前記前方フレーム材および前記後方フレーム材に設けられた浮力体本体と、
を備えることを特徴とする浸漬型中空糸膜モジュール。
【請求項3】
請求項2記載の浸漬型中空糸膜モジュールにおいて、
前記中空糸膜フィルタ集合体支持部を構成する前記前方フレーム材と前記後方フレーム材とは、それぞれ、前記一対の側方フレーム材の前端および後端よりも内側に固定され、前記一対の側方フレーム材の前端および後端はそれぞれ前記前方フレーム材と前記後方フレーム材よりもそれぞれ前後に突出しており、
前記中空糸膜フィルタ集合体支持部を構成する前記一対の側方フレーム材に前記中空糸膜フィルタ集合体を構成する前記前方保持部材と前記後方保持部材とを取付ける際、前記一対の側方フレーム材に対する前記前方保持部材と前記後方保持部材の取付位置は、前記一対の側方フレーム材に対する前記前方フレーム材と前記後方フレーム材の固定位置よりもそれぞれ前側と後側であることを特徴とする浸漬型中空糸膜モジュール。
【請求項4】
請求項2に記載の浸漬型中空糸膜モジュールにおいて、
前記一対の側方フレーム材それぞれの前後両側には、前記中空糸膜フィルタ集合体を構成する前記前方保持部材および前記後方保持部材それぞれの左右両側が保持部材固定手段によって着脱可能に固定されることを特徴とする浸漬型中空糸膜モジュール。
【請求項5】
原水が溜められた原水槽に請求項1~請求項4のいずれか一の請求項に記載の浸漬型中空糸膜モジュールを浸漬させて使用することを特徴とする浄水装置

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、中空糸膜モジュールを外部に露出させた非ケーシング型(ネイキッド型)の浸漬型中空糸膜モジュールおよびその浸漬型中空糸膜モジュールを使用した浄水装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
地震や台風等の広域自然災害が発生した場合、断水により飲料水のみならず生活用水の確保が困難になる。震災発生時、意識調査において、震災後、最も困ったものとして生活用水の確保が上位にあがっている。災害発生時に、生活用水として防火水槽やプールの水等を利用する場合、最低限の処理として、濁りや細菌を除去するために膜濾過を用いた中空糸膜モジュールが使用され、多くは中空糸膜モジュールをケースに収容したケーシング型の中空糸膜モジュールが使用されている。
【0003】
しかし、ケーシング型の中空糸膜モジュールは原水の濁度が高い場合、短時間で閉塞してしまい、逆洗の頻度が多くなり、結果として確保できる水の量が少なくなるという欠点がある。また、水を濾過する中空糸膜が完全に閉塞してしまった場合、洗浄による濾過性能の回復は困難である。さらに、洗浄水としては膜濾過水を用いるため、原水用のポンプとは別に逆洗用のポンプなど別の動力が必要となる。
【0004】
そのため、災害時用の中空糸膜モジュールとして、中空糸膜モジュールを外部に露出させた非ケーシング型(ネイキッド型)の浸漬型中空糸膜モジュールがあり、例えば、複数の中空糸膜フィルタを束ねた中空糸膜モジュールに浮きや浮力体等を取付けたものが提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-131517号公報
特許第3417139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述の特許文献1,2の非ケーシング型(ネイキッド型)の中空糸膜モジュールは、中空糸膜モジュールの上部に浮きや浮力体等が設けられ、中空糸膜モジュールが水中に直立状態になるため、防火水槽やプールの水等の水位が減って来て、中空糸膜モジュールがその一部でも水面上から飛び出すと、浄化することができないという問題があった。
【0007】
特に、災害発生時等の非常時においては、限られた水源を使用するため、防火水槽やプールの水等の水位が減った状態になっても、可能な限り処理水を得られることが望ましい。
【0008】
そこで、本発明はこのような課題に着目してなされたもので、原水の水位が減った場合でも原水を効率良く濾過して浄水を生成することができる浸漬型中空糸膜モジュールおよびその浸漬型中空糸膜モジュールを使用した浄水装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明に係る浸漬型中空糸膜モジュールは、前方保持部材と後方保持部材との間に複数の中空糸膜フィルタを設け、前記前方保持部材と前記後方保持部材とのいずれか一方に前記複数の中空糸膜フィルタを通過して濾過された水を集水する集水用集水ノズルを設けた中空糸膜フィルタ集合体と、前記中空糸膜フィルタ集合体に取付けられ、浄化すべき原水に浮いて前記中空糸膜フィルタ集合体が原水中でほぼ水平状態で浸漬するように前記中空糸膜フィルタ集合体を支持する中空糸膜フィルタ集合体支持部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る浸漬型中空糸膜モジュールでは、前記中空糸膜フィルタ集合体支持部は、前記中空糸膜フィルタ集合体の左右両側にそれぞれ設けられ、前記前方保持部材と後方保持部材とを一定間隔を保持して連結する一対の側方フレーム材と、前記一対の側方フレーム材を前記前方保持部材側にて連結する前方フレーム材と、前記一対の側方フレーム材を前記後方保持部材側にて連結する後方フレーム材とを備えた支持フレーム本体と、水に浮いて前記中空糸膜フィルタ集合体および前記支持フレーム本体が水中でほぼ水平状態で浸漬するように少なくとも前記一対の側方フレーム材または前記前方フレーム材および前記後方フレーム材に設けられた浮力体本体とを備えることも特徴とする。
また、本発明に係る浸漬型中空糸膜モジュールでは、前記中空糸膜フィルタ集合体支持部を構成する前記前方フレーム材と前記後方フレーム材とは、それぞれ、前記一対の側方フレーム材の前端および後端よりも内側に固定され、前記一対の側方フレーム材の前端および後端はそれぞれ前記前方フレーム材と前記後方フレーム材よりもそれぞれ前後に突出しており、前記中空糸膜フィルタ集合体支持部を構成する前記一対の側方フレーム材に前記中空糸膜フィルタ集合体を構成する前記前方保持部材と前記後方保持部材とを取付ける際、前記一対の側方フレーム材に対する前記前方保持部材と前記後方保持部材の取付位置は、前記一対の側方フレーム材に対する前記前方フレーム材と前記後方フレーム材の固定位置よりもそれぞれ前側と後側であることも特徴とする。
また、本発明に係る浸漬型中空糸膜モジュールでは、前記一対の側方フレーム材それぞれの前後両側には、前記中空糸膜フィルタ集合体を構成する前記前方保持部材および前記後方保持部材それぞれの左右両側が保持部材固定手段によって着脱可能に固定されることも特徴とする。
また、本発明に係る浄水装置は、原水が溜められた原水槽に上述のいずれか一の浸漬型中空糸膜モジュールを浸漬させて使用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の中空糸膜フィルタを設けた中空糸膜フィルタ集合体は、中空糸膜フィルタ集合体支持部によって原水中でほぼ水平状態で浸漬するため、原水の水位が減った場合でも原水を効率良く濾過して浄水を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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