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公開番号2024052528
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2023119757
出願日2023-07-24
発明の名称排水処理装置
出願人大阪油化工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C02F 9/20 20230101AFI20240404BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】塗装前の処理排水や、バレル処理の排水、あるいはアルミニウムの酸化処理後の排水、メッキ処理後の排水、半導体製造装置などにおける脱脂処理後の排水などの様々な排水に対応することができ、しかも所望の場所に短期間且つ低コストで設置して稼働することが可能な排水処理装置を提供する。
【解決手段】底面を含む所定の高さにわたり漏液防止処理が施された運搬可能な基台と、外部から導入される処理すべき排水の処理工程に沿って前記基台上に配置される複数の処理槽31と、前記複数の処理槽のうち、少なくとも一部の処理槽に投入する薬剤を収容した複数の薬剤槽61~63、97と、前記複数の処理槽により処理された処理水を濾過する濾過機80と、を備え、前記基台上で前記排水処理の全工程を完了するよう構成した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
底面を含む所定の高さにわたり漏液防止処理が施された運搬可能な基台と、
外部から導入される処理すべき排水の処理工程に沿って前記基台上に配置される複数の処理槽と、
前記複数の処理槽のうち、少なくとも一部の処理槽に投入する薬剤を収容した複数の薬剤槽と、
前記複数の処理槽により処理された処理水を濾過する濾過機と、
を備え、
前記基台上で前記排水処理の全工程を完了する排水処理装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
外部から処理すべき排水が導入され、底面を含む所定の高さにわたり漏液防止処理が施されたコンテナ本体と、
前記コンテナ本体の内部に液面の高さが順次低くなるよう配置され、前記処理すべき排水が導入される第1の処理槽と、前記第1の処理槽で処理された処理水が導入される第2の処理槽と、前記第2の処理槽で処理された処理水が導入される第3の処理槽を少なくとも含む複数の処理槽と、
前記第1~第3の処理槽にそれぞれ投入する薬剤を収容した第1~第4の薬剤槽と、
前記第3の処理槽に貯留された処理水を濾過する濾過機と、
を備え、
前記コンテナ本体の内部で前記排水処理の全工程を完了する排水処理装置。
【請求項3】
前記第1~第3の処理槽は、前記コンテナ本体の幅方向に沿った一側面に、前記コンテナ本体の長手方向に沿って互いに隣接するよう配置され、前記液面の高低差によって処理水が移動する請求項2に記載の排水処理装置。
【請求項4】
前記第1及び第2の処理槽は、導入される前記排水又は前記処理水が前記第1及び第2の処理槽の内部に予め定められた時間だけ滞留するよう構成されている請求項4に記載の排水処理装置。
【請求項5】
第3の処理槽は、前記コンテナ本体の底面に直接配置され、前記第3の処理槽から前記濾過機へは、ポンプによって前記処理水が移動される請求項2に記載の排水処理装置。
【請求項6】
前記第1~第3の処理槽は、容量が等しく設定されているかもしくは各々の処理槽の容量が個別に設定されている請求項2に記載の排水処理装置。
【請求項7】
前記第1~第4の薬剤槽は、当該第1~第4の薬剤槽から前記薬剤を供給する前記第1~第3の処理槽に対応して配置される請求項2に記載の排水処理装置。
【請求項8】
前記コンテナ本体の内部もしくは外部には、処理すべき排水を貯留する原水槽が配置され、前記原水槽から前記第1の処理槽へは、前記原水槽に配置されたポンプによって前記処理水が移動される請求項2に記載の排水処理装置。
【請求項9】
前記コンテナ本体には、前記第1及び第2の処理槽の上部に支持枠が掛け渡され、前記支持枠には、前記第1及び第2の処理槽内の処理水を攪拌する攪拌機がそれぞれ取り付けられている請求項2に記載の排水処理装置。
【請求項10】
前記濾過機は、複数のフィルター部材の中に前記第3の処理槽に滞留された処理水を注入することによって濾過する請求項2に記載の排水処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、運搬可能な基台を備え、排水処理を行う排水処理装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、排水処理設備(プラント)は、機械加工や組立工程が施された金属製品を塗装するまえに行われる脱脂処理や化成処理後の脱脂水洗水や化成水洗水などの処理排水や、タンク型の装置の中に研磨する製品と共に研磨石や研磨剤及び水を混合して攪拌するバレル研磨処理後の排水、或いはアルマイト処理(アルミニウムの陽極酸化処理)後の排水、更には溶融亜鉛メッキ等のメッキ処理後の排水、半導体製造装置などにおける脱脂処理及び硫酸や塩酸等による酸洗処理を施した後の排水などの様々な排水を、当該排水の化学的特性などに応じて排水中に溶解或いは混合されている金属やその酸化物等を化学処理した後に中和させて溶解物や混合物を沈殿させ、その後沈殿した固形物を分離して処理水として排出するよう構成されている(特許文献1等)。
【0003】
排水処理設備(プラント)は、処理すべき排水の種類や化学的特性等に応じて、酸やアルカリ等を用いて個々に化学処理を行う複数の処理槽や、各処理槽の処理工程に応じて所定の薬剤を順次投入して化学的処理を行った後に固形物を分離する分離槽などの複数の処理槽などを備える。そして、排水処理設備(プラント)は、当該設備に要求される排水の処理能力に応じて、複数の処理槽を配管で接続するとともに、複数の処理槽に所定の薬剤を投入する配管等の装備を設けるなど、高度な化学的知識に基づいて個別に設計される非常に複雑な設備とならざるを得ないものであった。
【0004】
従来、このような排水処理設備(プラント)は、設計・施工業者により、ユーザーの工場などから排出される排水の種類や化学的特性、あるいは規模などに応じて個別に設計・施工されて、ユーザーの工場などの敷地に設置されるものであった。そのため、排水処理設備(プラント)は、設計・施工から完成して稼働するまでに非常に長い期間を要するとともに、製造費用も高額とならざるを得ないという技術的課題を有していた。
【0005】
なお、移動可能な排水処理ユニットとしては、特許文献2等に開示されたものが既に提案されている。
【0006】
特許文献2は、流量調整槽を有した排水処理槽と、前記排水処理槽に酸素を供給するためのブロワとを、輸送用コンテナの内部に備えた、移動可能な排水処理ユニットであって、前記排水処理槽は、嫌気槽と好気槽を備え、前記輸送用コンテナは、前記排水処理槽のメンテナンスを行うための点検口を備えるように構成したものである。
【0007】
しかしながら、特許文献2に係る排水処理ユニットは、排水処理槽として嫌気槽と好気槽を備えたものに過ぎず、様々な化学的特性を有する脱脂処理や化成処理を行った脱脂水洗水や化成水洗水などの塗装前の処理排水や、バレル研磨処理の排水、アルマイト処理後の排水、更にはメッキ処理後の排水など多種多様な化学的特性を有する排水には対応することができないものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平8-24877号公報
特開2015-39669号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、塗装前の処理排水や、バレル処理の排水、あるいはアルマイト処理後の排水、さらにはメッキ処理後の排水、半導体製造装置などにおける脱脂処理後の排水などの様々な排水に対応することができ、しかも所望の場所に従来に比べて短期間且つ低コストで設置して稼働することが可能な排水処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載された発明は、底面を含む所定の高さにわたり漏液防止処理が施された運搬可能な基台と、
外部から導入される処理すべき排水の処理工程に沿って前記基台上に配置される複数の処理槽と、
前記複数の処理槽のうち、少なくとも一部の処理槽に投入する薬剤を収容した複数の薬剤槽と、
前記複数の処理槽により処理された処理水を濾過する濾過機と、
を備え、
前記基台上で前記排水処理の全工程を完了する排水処理装置である。
請求項2に記載された発明は、外部から処理すべき排水が導入され、底面を含む所定の高さにわたり漏液防止処理が施されたコンテナ本体と、
前記コンテナ本体の内部に液面の高さが順次低くなるよう配置され、前記処理すべき排水が導入される第1の処理槽と、前記第1の処理槽で処理された処理水が導入される第2の処理槽と、前記第2の処理槽で処理された処理水が導入される第3の処理槽を少なくとも含む複数の処理槽と、
前記第1~第3の処理槽にそれぞれ投入する薬剤を収容した第1~第4の薬剤槽と、
前記第3の処理槽に貯留された処理水を濾過する濾過機と、
を備え、
前記コンテナ本体の内部で前記排水処理の全工程を完了する排水処理装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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