TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024059682
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2024018092,2022163775
出願日2024-02-08,2016-09-28
発明の名称移送装置
出願人アクアインテック株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C02F 1/40 20230101AFI20240423BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】吐出させる流体の量を抑え、かつ、簡易な構造により、水面に浮遊した被移送物を移送することができる移送装置を提供する。
【解決手段】流路Sにつながり水中に没する吸込口5aが設けられた流路形成部材5と、流路S内に流体を吐出する吐出口7aと、水中に没する流入口3aが設けられ流路形成部材5を囲う仕切部材3とを備え、流入口3aは、水面に浮遊したスカムScを仕切部材3と流路形成部材5との間の周辺領域R1に流入させる開口であり、吸込口5aは、周辺領域R1に流入したスカムScを流路S内に吸い込む開口であり、流路Sは、流路S内に吸い込まれたスカムScが流体の吐出方向下流側に向かって移動する経路であり、流路形成部材5と仕切部材3は、吐出方向下流側に向かうに従い水面に近づくように傾斜した姿勢で配置されたものであり、吐出口7aは、流路形成部材5の傾斜した姿勢に沿って流体を吐出するものである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
流路を形成するものであって、該流路につながり水中に没する吸込口が設けられた流路形成部材と、
前記流路内に流体を吐出する吐出口と、
水中に没する流入口が設けられ、前記流路形成部材を囲う仕切部材とを備え、
前記流入口は、水面に浮遊した被移送物を、前記流路内に流体が吐出されることで前記仕切部材と前記流路形成部材との間の領域に流入させる開口として機能するものであり、
前記吸込口は、前記流路内に流体が吐出されることで、前記仕切部材と前記流路形成部材との間の領域に流入した前記被移送物を該流路内に吸い込む開口として機能するものであり、
前記流路は、該流路内に吸い込まれた前記被移送物が、該流路内に流体が吐出されることで該流体の吐出方向下流側に向かって移動する経路として機能するものであり、
前記流路形成部材と前記仕切部材は、前記吐出方向下流側に向かうに従い水面に近づくように傾斜した姿勢で配置されたものであり、
前記吐出口は、前記流路形成部材の傾斜した姿勢に沿って流体を吐出するものであることを特徴とする移送装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水面に浮遊した被移送物を移送する移送装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
下水処理場の導水渠や沈殿池等には、水面に浮遊したスカム等の被移送物を、スカムピット等に向けて移送する移送装置が設けられている(例えば、特許文献1等参照)。
【0003】
図13は、特許文献1記載の移送装置を上方から見た様子の模式図である。特許文献1に記載された移送装置6は、図の左側から右側に向けて汚水が流れていく導水渠9において、汚水の水面から100mm~200mm程度上方に設けられた複数のスプレーノズル61を備えている。これら複数のスプレーノズル61は、導水渠9の幅方向(図13では上下方向)に所定の間隔で配置されるとともに、スカムSc(被移送物)の移送方向(図13では左側から右側に向かう方向)にも所定の間隔で複数列配置されている。特許文献1に記載された移送装置6では、複数のスプレーノズル61から、不図示のスカムピット等に向かう移送方向に略水平に圧力水やエアーが吐出される。これにより、水面上にスカムピットに向かう気流や吹送流を発生させ、この気流等によって、水面に浮遊したスカムをスカムピット等に向けて移送するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-303883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された移送装置6では、スプレーノズル61から吐出される圧力水等が拡散してしまい、被移送物を移送できる気流等を水面上の広い範囲に発生させることは難しい。このため、図13では、スプレーノズル61から吐出される圧力水等が効力を及ぼすことができる範囲を一点鎖線で囲んだ白抜きで示すように、一つのスプレーノズル61によって被移送物(スカムSc)を移送できる水面上の範囲は限定的になってしまう。この結果、スカムScが浮遊する水面上(図では、水面上にまとまった状態で浮遊しているスカムにSc0の符号を付している)に、それぞれ間隔をあけて多数のスプレーノズル61を配置しなければならず、さらに、これら多数のスプレーノズル61に圧力水等を供給する多数の配管62も必要になる等、装置が大掛りになってしまう。その上、多数のスプレーノズル61から吐出させる圧力水等も大量に必要になる。また、スプレーノズル61からエアーを吐出する態様では、吐出したエアーによってスカムScが乾燥して固まってしまう場合がある。このように固まってしまったスカムScは水面上を動きにくくなるため、さらに多くのエアーを吐出させなければならないという問題もある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑み、吐出させる流体の量を抑え、かつ、簡易な構造により、水面に浮遊した被移送物を移送することができる移送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を解決する本発明の移送装置は、流路を形成するものであって、該流路につながり水中に没する吸込口が設けられた流路形成部材と、
前記流路内に流体を吐出する吐出口と、
水中に没する流入口が設けられ、前記流路形成部材を囲う仕切部材とを備え、
前記流入口は、水面に浮遊した被移送物を、前記流路内に流体が吐出されることで前記仕切部材と前記流路形成部材との間の領域に流入させる開口として機能するものであり、
前記吸込口は、前記流路内に流体が吐出されることで、前記仕切部材と前記流路形成部材との間の領域に流入した前記被移送物を該流路内に吸い込む開口として機能するものであり、
前記流路は、該流路内に吸い込まれた前記被移送物が、該流路内に流体が吐出されることで該流体の吐出方向下流側に向かって移動する経路として機能するものであり、
前記流路形成部材と前記仕切部材は、前記吐出方向下流側に向かうに従い水面に近づくように傾斜した姿勢で配置されたものであり、
前記吐出口は、前記流路形成部材の傾斜した姿勢に沿って流体を吐出するものであることを特徴とする移送装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、吐出させる流体の量を抑え、かつ、簡易な構造により、水面に浮遊した被移送物を移送することができる移送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態の移送装置が設けられた導水渠を上方から見た平面図である。
図1に示す導水渠のA-A線断面図である。
図1に示す移送装置のB-B線断面図である。
(a)は、第1変形例の移送装置を示す図であり、(b)は、第2変形例の移送装置を示す図である。
(a)は、第3変形例の移送装置を示す図であり、(b)は、第4変形例の移送装置を示す図である。
(a)は、第5変形例の移送装置を示す図であり、(b)は、第6変形例の移送装置を示す図である。
(a)は、第7変形例の移送装置を示す図であり、(b)は、第8変形例の移送装置を示す図である。
第9変形例の移送装置を示す図である。
第10変形例の移送装置を示す図である。
第11変形例の移送装置を示す図である。
本発明の第2実施形態の移送装置が設けられた伏せ越し構造の概略構成図である。
図11に示す伏せ越し管のC-C線断面図である。
特許文献1記載の移送装置を上方から見た様子の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。本発明の移送装置は、水面に浮遊する被移送物を移送する様々な設備や構造等に採用することができ、例えば、下水処理場における導水渠や沈殿池、あるいは下水管の伏せ越し構造等に好適に適用することができる。本実施形態では、最初沈殿池や最終沈殿池の導水渠に設けられ、水面に浮遊するスカムを移送する移送装置を例に挙げて説明する。すなわち、本実施形態では、スカムが被移送物の一例に相当する。導水渠は、下水処理場における、沈砂池やばっ気槽等から受け入れた汚水を、複数の沈殿池に分配する水路であり、水面に浮遊するスカムは、スカムピットに回収される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
立体型緩速濾過
26日前
個人
遠隔水質計測方法
4日前
株式会社オメガ
排水処理装置
6日前
三浦工業株式会社
ボイラの運転方法
14日前
栗田工業株式会社
純水製造装置
26日前
三浦工業株式会社
水処理システム
1日前
株式会社エフ・シー・シー
濾過膜ユニット
14日前
株式会社富士計器
金属イオン水生成器
5日前
株式会社OKAMURA
防汚装置及び防汚方法
今日
株式会社エクセルシア
処理剤
7日前
日亜化学工業株式会社
流体紫外光処理装置
4日前
東芝ライテック株式会社
流体処理装置
12日前
個人
無給水無放流循環式水洗トイレシステム
6日前
水ing株式会社
薬剤添加装置および薬剤添加方法
1日前
オリオン機械株式会社
ドレン処理機のドレン分流システム
26日前
テック大洋工業株式会社
液体浄化装置
12日前
水ing株式会社
食品飲料排水の脱色方法
今日
ベルテクス株式会社
過流式放流装置
7日前
ベルテクス株式会社
過流式放流装置
7日前
株式会社アイシーティー
水質管理装置及び水質管理システム
14日前
株式会社クボタ
有機性排水処理方法及び有機性排水処理装置
28日前
テクニカ合同株式会社
粉末状固着防止剤、及び固着防止方法
4日前
水ing株式会社
有機性排水の色度除去方法および色度除去装置
4日前
住友電気工業株式会社
排水処理装置および排水処理方法
8日前
株式会社清水合金製作所
電解次亜生成装置とこの装置を備えた可搬式浄水装置
21日前
水ing株式会社
BOD供給剤及びBOD供給剤の添加方法
4日前
株式会社ササクラ
排水処理方法および排水処理装置
28日前
株式会社西原環境
水処理システム及び反応槽ユニット
26日前
株式会社ササクラ
アンモニア含有油水の処理装置及び処理方法
6日前
野村マイクロ・サイエンス株式会社
純水製造方法、純水製造装置及び超純水製造システム
8日前
清水建設株式会社
海水中の二酸化炭素固定化システム及び炭酸塩鉱物の製造方法
11日前
中国電力株式会社
バイオマスの灰処理水の処理方法及びバイオマスの灰処理水の処理設備
5日前
アクアインテック株式会社
移送装置
20日前
国立大学法人お茶の水女子大学
紫外線処理評価装置および紫外線処理評価方法
4日前
学校法人北里研究所
殺菌チャンバーおよび殺菌処理装置
6日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
軟水化装置
13日前
続きを見る