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公開番号2024065755
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174771
出願日2022-10-31
発明の名称アンモニア含有油水の処理装置及び処理方法
出願人株式会社ササクラ
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C02F 1/76 20230101AFI20240508BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】ビルジ水などのアンモニアを含有した水と油が混ざり合った被処理液(アンモニア含有油水)からアンモニアを除去するのに好適な処理装置及び処理方法を提供する。
【解決手段】処理装置10は、アンモニアを含有した水と油が混ざり合った被処理液からアンモニアを除去する。処理装置10は、被処理液から油分を除去する油水分離装置1と、油水分離装置1で油分が除去された被処理液と次亜塩素酸ナトリウム又は次亜塩素酸を混合してアンモニアを分解する処理槽2と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アンモニアを含有した水と油が混ざり合った被処理液からアンモニアを除去する処理装置であって、
前記被処理液から油分を除去する油水分離装置と、
前記油水分離装置で油分が除去された前記被処理液と次亜塩素酸ナトリウム又は次亜塩素酸を混合してアンモニアを分解する処理槽と、
を備える、処理装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
塩水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成する電気分解装置をさらに備え、
前記電気分解装置で生成された次亜塩素酸ナトリウムが前記処理槽に供給されて油分が除去された前記被処理液に混合される、請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記塩水は海水である、請求項2に記載の処理装置。
【請求項4】
前記塩水は濃縮された海水である、請求項3に記載の処理装置。
【請求項5】
前記処理槽は、油分が除去された前記被処理液及び塩水の混合液が供給され、前記混合液を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成するとともに、該次亜塩素酸ナトリウムを油分が除去された前記被処理液中のアンモニアと反応させるように構成される、請求項1に記載の処理装置。
【請求項6】
アンモニアを含有した水と油が混ざり合った被処理液からアンモニアを除去する処理方法であって、
前記被処理液から油分を除去する油水分離ステップと、
前記油水分離ステップ後の油分が除去された前記被処理液と次亜塩素酸ナトリウム又は次亜塩素酸を混合してアンモニアを分解する分解処理ステップと、
を行う、処理方法。
【請求項7】
塩水を電気分解して次亜塩素酸ナトリウムを生成する電気分解ステップをさらに行い、
前記電気分解ステップで生成された次亜塩素酸ナトリウムが、前記油水分離ステップ後の油分が除去された前記被処理液に混合される、請求項6に記載の処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アンモニアを含有した水と油が混ざり合った被処理液(本開示では「アンモニア含有油水」ともいう。)からアンモニアを除去するための処理装置及び処理方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば船舶では、廃水に油などが混合した不要液体(本開示では「ビルジ水」という。)が発生するが、ビルジ水をそのまま海洋に排出することができないため、残留油含有量が排出基準以下になるようにビルジ水を処理する必要がある。ビルジ水は、通常、油水分離装置により水分と油分とが分離され、油水分離装置では、膜処理により水分と油分とを分離するのが一般的である(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
近年、CO

排出量削減のため、船舶において、アンモニアを燃料の一部とするエンジンの開発が進められている。アンモニアをエンジンの燃料として使用する場合、エンジンのメンテナンスなどに際してビルジ水にアンモニアが含まれる可能性がある。しかし、アンモニアを含有したビルジ水を油水分離装置で膜処理しても油分とともにアンモニアを分離することはできない。そのため、ビルジ水からアンモニアを除去するためには他の処理が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-198483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ビルジ水からアンモニアを除去する方法としては、例えば次亜塩素酸ナトリウム(別名は次亜塩素酸ソーダ)や次亜塩素酸をビルジ水に添加してビルジ水に含まれるアンモニアを次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸と反応させて窒素ガスまで分解する方法が考えられる。しかし、ビルジ水に次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸を添加した場合、次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸はビルジ水に含まれる油分とも反応するため、アンモニアを分解するための次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸の添加量が多大になるという課題がある。
【0006】
なお、アンモニアストリッピング法により、水中のアンモニウムイオンを水酸化物イオンと反応させてアンモニアガスを大気に放散させることも考えられるが、この方法を行うには、処理装置が大掛かりとなる。特に船舶内ではスペースが限られているため、大掛かりな処理装置を設置するのが困難である。
【0007】
本発明は、上記課題を解決することに着目してなされたものであり、ビルジ水などのアンモニアを含有した水と油が混ざり合った被処理液(アンモニア含有油水)からアンモニアを除去するのに好適な処理装置及び処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の項1に記載の処理装置を主題とする。
【0009】
項1.アンモニアを含有した水と油が混ざり合った被処理液からアンモニアを除去する処理装置であって、
前記被処理液から油分を除去する油水分離装置と、
前記油水分離装置で油分が除去された前記被処理液と次亜塩素酸ナトリウム又は次亜塩素酸を混合してアンモニアを分解する処理槽と、
を備える、処理装置。
【0010】
また本発明の処理装置は、上記項1に記載の処理装置の好ましい態様として、以下の項2に記載の処理装置を包含する。
(【0011】以降は省略されています)

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