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公開番号2024067507
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022177645
出願日2022-11-04
発明の名称BOD供給剤及びBOD供給剤の添加方法
出願人水ing株式会社
代理人アクシス国際弁理士法人
主分類C02F 3/00 20230101AFI20240510BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】安全性が高く、カーボンニュートラルにも寄与することのできるBOD供給剤を提供する。
【解決手段】廃棄飲料及び減菌剤を含有するBOD供給剤。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
廃棄飲料及び減菌剤を含有するBOD供給剤。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記廃棄飲料は複数種類の銘柄の廃棄飲料を含有する請求項1に記載のBOD供給剤。
【請求項3】
前記廃棄飲料は廃棄濃縮飲料を含有する請求項1に記載のBOD供給剤。
【請求項4】
前記減菌剤は有機酸及び有機酸塩から選択される一種類以上を含有する請求項1に記載のBOD供給剤。
【請求項5】
前記減菌剤はデヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸塩、ソルビン酸、及びソルビン酸塩から選択される一種類以上を含有する請求項1に記載のBOD供給剤。
【請求項6】
デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸塩、ソルビン酸、及びソルビン酸塩の合計質量の前記廃棄飲料に対する添加率が、300~5,000mg/Lである請求項5に記載のBOD供給剤。
【請求項7】
前記減菌剤の減菌対象に酵母が含まれる請求項1に記載のBOD供給剤。
【請求項8】
請求項1~7の何れか一項に記載のBOD供給剤を、排水を生物処理法により処理する際の生物処理槽中の排水又は生物処理槽に供給される前の排水の一方又は両方に添加することを含むBOD供給剤の添加方法。
【請求項9】
請求項1~7の何れか一項に記載のBOD供給剤を、排水を硝化脱窒法により処理する際の最も下流側に位置する脱窒素槽の中段又はそれよりも上流側の何れかの一つ又は複数の過程で添加することを含むBOD供給剤の添加方法。
【請求項10】
請求項1~7の何れか一項に記載のBOD供給剤を、排水を好気性処理法により処理する際の最も下流側に位置する好気槽の中段又はそれよりも上流側の何れかの一つ又は複数の過程で添加することを含むBOD供給剤の添加方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排水を生物処理法により処理する際に好適に利用できるBOD供給剤に関する。また、本発明は、排水を生物処理法により処理する際のBOD供給剤の添加方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
排水処理において、生物処理槽を用いる生物処理法は、物理的・化学的な排水処理方法と比較し、特殊な施設や複雑な装置などを必要とせず、また活性汚泥中の生物が中心となって処理を行うこととなるため、経済的にも有利な排水処理方法として知られている。
【0003】
代表的な生物処理法の一つに、硝化脱窒法がある(図1)。本法は主に原水(排水)中に含まれるアンモニア性窒素の除去に用いられる。脱窒素槽12では脱窒菌が原水由来のBOD(Biochemical Oxygen Demand)(生物化学的酸素要求量)やメタノールを水素供与体として利用し、硝酸や亜硝酸を嫌気的に還元して窒素ガスとして大気中に放出する。硝化槽13では原水中に含まれるアンモニア性窒素を硝化細菌が硝酸や亜硝酸にまで酸化する。硝化槽13から流出する硝化液の一部は沈殿槽14に送られる。沈殿槽14では硝化液を汚泥と上澄水とに固液分離して、上澄水は処理水として放流され、一方で沈降した汚泥は余剰汚泥として系外に排出される。また、硝化槽13から流出する硝化液の一部は脱窒素槽12へと循環する。なお、循環式硝化脱窒法の場合、硝化汚泥の一部は返送汚泥として脱窒素槽12の上段に返送され、再び系内を循環することとなる。脱窒素槽12の前段に原水を貯留する貯留槽11などが設けられることもある。
【0004】
硝化脱窒法の場合、原水由来のBOD以外の水素供与体として主にメタノールが用いられるが、メタノールは使用者への安全性の観点、カーボンニュートラルの観点から好ましくない。
【0005】
その他の代表的な生物処理法の一つとして、標準活性汚泥法などの好気性処理法がある(図2)。本法では曝気槽22にエアレーションにより空気を吹き込むことで、活性汚泥中で生息する微生物を活性化させ、流入する排水中に含まれるBODを分解・資化させる。沈殿槽23では曝気槽22からの流出液を汚泥と上澄水とに固液分離する。上澄水は処理水として放流される一方で、沈降した汚泥は余剰汚泥として系外に排出される。なお、余剰汚泥の一部は返送汚泥として曝気槽22の上段に返送され、再び活性汚泥として系内を循環することとなる。曝気槽22の前段に原水を貯留する原水槽21などが設けられることもある。
【0006】
好気性処理法において、生物処理槽の新規立ち上げ時などに原水由来のBODが流入しない時期がある。また、工場の製造品目の変更や長期休暇などにより、生物処理槽に流入するBODが減少・停止することがある。BODは生物処理槽の汚泥中に含まれる微生物にとって重要な栄養源であり、例えば生物処理槽の新規立ち上げ時にBODが流入しないと、活性汚泥が形成されず本稼働を開始することが出来ない。また、工場の製造品目の変更や長期休暇などにより、生物処理槽に流入するBODが減少・停止すると微生物の活性が低下し、汚泥解体などのトラブルを引き起こす。
【0007】
このような背景の下、特許文献1(特開2013-202549号公報)には、バイオディーゼル燃料の製造工程から副生される粗製グリセリン廃液から、酸による中和処理工程、油層と水層に分ける分離工程を経て、グリセリンが含まれる水層が取り出され、これを脱窒処理における有機炭素源として添加する脱窒剤として用いることが記載されている。
【0008】
非特許文献1(北川幹夫著、「省エネと環境に配慮した産業排水処理」、日刊工業新聞社発行、2013年、p.80)には、BOD含有排水が得られない場合において、糖類の一種であるグルコース、砂糖、糖蜜などを栄養源(BOD源)として添加することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2013-202549号公報
【非特許文献】
【0010】
北川幹夫著、「省エネと環境に配慮した産業排水処理」、日刊工業新聞社発行、2013年、p.80
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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