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公開番号2024081069
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022194521
出願日2022-12-05
発明の名称有価金属回収装置及び有価金属回収装置の運転方法
出願人株式会社ディーピーエス
代理人個人,個人,個人
主分類C02F 1/28 20230101AFI20240610BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】効率的に有価金属を回収できる有価金属回収装置及び有価金属回収装置の運転方法を提供する。
【解決手段】有価金属回収装置10は、有価金属であるパラジウムを含有する処理液体Lを貯留する貯留タンク1と、処理液体中の固形分を分離する固形分分離装置3と、固形分分離装置3により分離された処理液体Lを通液し、分離された処理液体L中のパラジウムが選択的に吸着する吸着充填層を有する吸着装置4と、固形分分離装置3に付着した固形分を剥離除去する逆洗水供給装置5と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有価金属を含有する処理液体を貯留する貯留タンクと、
前記貯留タンクに貯留された処理液体中の固形分を分離する固形分分離装置と、
前記固形分分離装置により分離された処理液体を通液し、前記分離された処理液体中の前記有価金属が選択的に吸着する吸着充填層と、
前記固形分分離装置に付着した固形分を剥離除去する固形分除去手段と、を備える、
有価金属回収装置。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記処理液体中で、前記有価金属と結合した物質を固体化して前記有価金属から分離させる酸化剤を供給する酸化剤供給装置または貧溶媒を供給する貧溶媒供給装置を有する、
請求項1記載の有価金属回収装置。
【請求項3】
前記固形分分離装置によって固形分が濃縮された処理液体を、前記貯留タンクへ循環させる循環流路を有する、
請求項1記載の有価金属回収装置。
【請求項4】
前記貯留タンク内に、前記固形分分離装置を配置した、
請求項1に記載の有価金属回収装置。
【請求項5】
前記吸着充填層は、ナノメートルオーダーの微細孔とマイクロメートルオーダーの細孔を有する構造体の表面に、前記有価金属が選択的に吸着する活性基を配置した、
請求項1に記載の有価金属回収装置。
【請求項6】
前記固形分分離装置が、ろ過フィルターを有するろ過フィルター装置であって、
前記ろ過フィルターの細孔径の公称孔径が1マイクロメートル以下である、
請求項1に記載の有価金属回収装置。
【請求項7】
前記吸着充填層は、ナノメートルオーダーの微細孔とマイクロメートルオーダーの細孔を有する構造体の表面に、前記有価金属を選択的に吸着する活性基を配置した、
請求項1に記載の有価金属回収装置。
【請求項8】
有価金属を含有する処理液体を貯留する貯留タンクと、前記貯留タンクに酸化剤を供給する酸化剤供給装置と、前記酸化剤が供給された処理液体中の固形分を分離する固形分分離装置と、前記固形分分離装置により分離された処理液体を通液し、前記分離された処理液体中の前記有価金属が選択的に吸着する吸着充填層と、前記固形分分離装置に付着した固形分を剥離除去する固形分除去手段と、を備える有価金属回収装置の運転方法であって、
前記処理液体を前記吸着充填層に通液した後、前記貯留タンクへの処理液体の供給を停止し、少なくとも6時間貯留した後に、前記貯留タンク内に残存している処理液体を、前記固形分分離装置を介して前記吸着充填層へ通液する、
有価金属回収装置の運転方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有価金属回収装置及び有価金属回収装置の運転方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
貴金属、希土類元素、その他の金属類等の有価金属は、工業的に有用な材料が多く、幅広い分野で利用されている。例えば、半導体デバイスの製造工程のリソグラフィー技術を利用する際のレジスト蒸着に利用したり、樹脂やセラミックスなどの非導電性の素材に対しめっきを施す場合、触媒金属であるパラジウムを素材の表面に吸着させ、触媒作用を利用して無電解めっき処理を行ったりする。これらの有価金属は、利用された後、処理液に含まれた状態で、排水される。
【0003】
パラジウムなどの有価金属は高価であるため、水洗水や廃液の中から効率的に回収し再利用する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示されたパラジウムの回収方法は、スズパラジウムイオンを含有する塩酸酸性溶液のpHを高めることで、スズの水酸化物と共にパラジウムを沈殿させて塩酸酸性溶液から分離し、パラジウムを回収している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001―131652号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
処理液中には、回収対象である有価金属以外に、夾雑物となる他の金属イオンが含有されていることが多い。そのため、有価金属を回収する際、夾雑物も一緒に回収されることがあり、目的の有価金属を効率的に回収できないという問題があった。有価金属は、高価であり、その用途が幅広いため、処理液を簡便に処理することができ、かつ処理液から効率的に回収できる有価金属回収装置や有価金属回収方法の開発が強く望まれている。
【0006】
そこで、本発明は、効率的に有価金属を回収できる有価金属回収装置及び有価金属回収装置の運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る有価金属回収装置は、有価金属を含有する処理液体を貯留する貯留タンクと、前記貯留タンクに貯留された処理液体中の固形分を分離する固形分分離装置と、前記固形分分離装置により分離された処理液体を通液し、前記分離された処理液体中の前記有価金属が選択的に吸着する吸着充填層と、前記固形分分離装置に付着した固形分を剥離除去する固形分除去手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る有価金属回収装置は、前記処理液体中で、前記有価金属と結合した物質を固体化して前記有価金属から分離させる酸化剤を供給する酸化剤供給装置または貧溶媒を供給する貧溶媒供給装置を有することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る有価金属回収装置は、前記固形分分離装置によって固形分が濃縮された処理液体を、前記貯留タンクへ循環させる循環流路を有する、ことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る有価金属回収装置は、前記貯留タンク内に、前記固形分分離装置を配置したことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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