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公開番号2024069734
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2021046338
出願日2021-03-19
発明の名称油処理担体及び油処理方法
出願人株式会社村上開明堂
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C02F 3/10 20230101AFI20240515BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】水面に拡散したり、ムース化して水中あるいは水底に沈降したりした油、または土壌中に流出した油の処理を促進し、かつ、油処理担体による環境への影響を低減する。
【解決手段】実施形態の油処理担体は、気体及び液体の通過性を有し、油分解菌を担持した多孔質基材を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
気体及び液体の通過性を有し、油分解菌を担持した多孔質基材を備えた油処理担体。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記油分解菌は、前記多孔質基材上でコロニーを形成している、
請求項1に記載の油処理担体。
【請求項3】
前記多孔質基材は、二酸化ケイ素を主成分とした無機材料で形成されている、
請求項1又は請求項2に記載の油処理担体。
【請求項4】
前記多孔質基材は、発泡ガラスである、
請求項3に記載の油処理担体。
【請求項5】
前記多孔質基材の比重は、0.8以上0.9以下である、
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の油処理担体。
【請求項6】
前記多孔質基材の比重は、1.1以上である、
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の油処理担体。
【請求項7】
前記多孔質基材の大きさは、100mm以下である、
請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の油処理担体。
【請求項8】
前記多孔質基材の大きさは、0.15mm以上50mm以下、1mm以上35mm以下、1mm以上25mm以下あるいは1mm以上10mm以下のいずれか一つである、
請求項7に記載の油処理担体。
【請求項9】
前記多孔質基材の比表面積は、3.0m

/g以上である、
請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の油処理担体。
【請求項10】
前記多孔質基材の比表面積は、4.0m

/g以上、5.0m

/g以上、10m

/g以上、20m

/g以上あるいは、40m

/g以上のいずれか一つである、
請求項9に記載の油処理担体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、油処理担体及び油処理方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、海水や湖池沼などの水面上に流出した油は、周囲をオイルフェンス等で囲って油の拡散を防いだ後、吸着材や吸引により回収していた。
しかしながら、すべての油を回収しきることはできず、残った油は水面に薄く拡散したり、ムース化して水中に沈降したりすることとなっていた。
これらの回収できなかった油はいずれ微生物によって分解されていくこととなるが、完全に分解されるには長期間を要することとなり、環境への影響が大きくなっていた。
また、陸上においても工場などから土壌へ漏洩、流出した油は、吸着材や吸引での回収が難しく、土壌の入れ替えなどにより処理されているが、処理費用が高いことが課題となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-50072号公報
特開2005-261310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、回収しきれなかった油のうち、水面に残って拡散した油においては、あらかじめ大量培養した油分解菌を水面に撒布したり、油分解菌を担持させた樹脂製担体を同じく水面に散布したりすることで分解時間を短縮させる技術が提案されている。
しかしながら、分解速度が充分ではなかったり、油分解菌を担持させる担体が樹脂製であるためマイクロプラスチック発生の原因となるなどの課題があった。
また水底に沈んだ油や水辺に漂着した油は、吸着材や吸引での回収が難しく、これらの効率的な除去が課題となっていた。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、水面に拡散したり、ムース化して水中又は水底に沈降したり、あるいは、土壌に流出したりした油の処理を促進し、かつ、油処理担体による環境への影響を低減する油処理担体及び油処理方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の油処理担体は、気体及び液体の通過性を有し、油分解菌を担持した多孔質基材を備える。
【0007】
また、実施形態の油処理方法は、気体及び液体の通過性を有し、油分解菌を担持した多孔質基材を備えた油処理担体が、処理対象水域の水面に浮かんだ処理対象の油膜の表面から大気中に突出するとともに、油膜の下面側から水中に突出するように前記油処理担体の大きさを選定する過程と、選定した油処理担体を処理対象の油膜上に撒布する過程と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の油処理担体の製造方法の説明図である。
図2は、多孔質基材の作成方法の説明図である。
図3は、第1実施形態の概要説明図である。
図4は、第1実施例及び第1比較例の油量の推移を示している。
図5は、第2実施例及び第2比較例の油量の推移を示している。
図6は、第3実施例の状態説明図である。
図7は、第3実施例及び第3比較例における水中の溶存酸素量の推移を示す図である。
図8は、第3実施例及び第3比較例の油量の推移を示す図である。
図9は、第4実施例及び第4比較例の油量の推移を示す図である。
図10は、土壌の油の分解処理の説明図である。
図11は、土壌の油の分解処理の処理フローチャートである。
図12は、分解後の油抽出処理の説明図である。
図13は、土壌油分解試験結果の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施形態の油処理担体の製造方法の説明図である。
まず、油処理を行う現地で油分解菌を採集し(ステップS11)、所定の培養液で培養を行う(ステップS12)。
【0010】
これは周囲環境に適した油分解菌を得ることにより、より油分解処理能力を高めることが期待できるからである。なお、培養にはそれなりの時間がかかるので、現地の環境により似ている環境で採取され、予め培養された油分解菌を用いて処理を先行して行うようにすることも可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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