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公開番号2024074588
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-31
出願番号2022185851
出願日2022-11-21
発明の名称磁気処理装置の取付方法
出願人株式会社環境機器
代理人個人,個人
主分類C02F 1/48 20230101AFI20240524BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】 磁力を作用させる必要のない箇所にまで磁力を及ぼすことを防止することができる磁気処理装置の取付方法を提供する。
【解決手段】 入口側導管1Aと内部導管10との間および出口側導管1Bと内部導管10との間にそれぞれ、流体の漏出を防止するとともに防磁効果を有するパッキン部材400、450を取り付ける入口側取付工程、出口側取付工程、第1分割体200と第2分割体300との間および各パッキン部材400、450との間に内部導管10を介在させた状態で、第1分割体200と第2分割体300を接触状態とする一体化工程を行う。
【選択図】 図18
特許請求の範囲【請求項1】
非磁性体の内部導管を挿通可能な挿通孔と、
前記挿通孔を介して対向配置された一対の磁石と、
前記一対の磁石を収容した外装部と、を備え、
前記一対の磁石は異極同士が互いに対向するように配置され、
前記外装部は、前記一対の磁石のうち一方の磁石を収容する第1分割体と、前記一対の磁石のうち他方の磁石を収容する第2分割体と、を備え、
前記第1分割体は、前記第2分割体と接触する第1接触面を有し、前記第1接触面に第1溝部、第1凸部および第1凹部が形成され、
前記第2分割体は、前記第1分割体と接触する第2接触面を有し、前記第2接触面に第2溝部、第2凸部および第2凹部が形成され、
前記第1凸部の全てが前記第2凹部に入り込み、かつ、前記第2凸部の全てが前記第1凹部に入り込むことで、前記第1接触面と前記第2接触面とが互いに接触する接触状態になるとともに、前記第1溝部と前記第2溝部とによって前記挿通孔が形成され、
前記接触状態は、前記磁界の引力によって保持されており、
前記一対の磁石が生成する磁界により、前記挿通孔に挿通された前記内部導管の内部を流動する流体に磁気を作用させる磁気処理装置の取付方法であって、
前記第1分割体と前記第2分割体との間に、前記内部導管を介在させた状態で、前記第1分割体と前記第2分割体を前記接触状態とする一体化工程を備えている
ことを特徴とする磁気処理装置の取付方法。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
非磁性体の内部導管を挿通可能な挿通孔と、
前記挿通孔を介して対向配置された一対の磁石と、
前記一対の磁石を収容した外装部と、を備え、
前記一対の磁石は異極同士が互いに対向するように配置され、
前記外装部は、前記一対の磁石のうち一方の磁石を収容する第1分割体と、前記一対の磁石のうち他方の磁石を収容する第2分割体と、を備え、
前記第1分割体は、前記第2分割体と接触する第1接触面を有し、前記第1接触面に第1溝部、第1凸部および第1凹部が形成され、
前記第2分割体は、前記第1分割体と接触する第2接触面を有し、前記第2接触面に第2溝部、第2凸部および第2凹部が形成され、
前記第1凸部の全てが前記第2凹部に入り込み、かつ、前記第2凸部の全てが前記第1凹部に入り込むことで、前記第1接触面と前記第2接触面とが互いに接触する接触状態になるとともに、前記第1溝部と前記第2溝部とによって前記挿通孔が形成され、
前記接触状態は、前記磁界の引力によって保持されており、
前記第1分割体は、前記外装部の外壁のうち前記一方の磁石の周囲を覆う部分を構成する第1側壁部と、前記外装部の外壁のうち前記第1接触面と対向する部分を構成する第1対向壁部と、前記外装部の外壁のうち前記第1接触面を有する第1接触壁部と、を備え、
前記第2分割体は、前記外装部の外壁のうち前記他方の磁石の周囲を覆う部分を構成する第2側壁部と、前記外装部の外壁のうち前記第2接触面と対向する部分を構成する第2対向壁部と、前記外装部の外壁のうち前記第2接触面を有する第2接触壁部と、を備え、
前記外装部内には、前記外装部を補強する補強部材が設けられ、
前記補強部材は、前記第1対向壁部と前記一方の磁石との間に設けられて前記第1分割体を補強する第1補強部材と、前記第2対向壁部と前記他方の磁石との間に設けられて前記第2分割体を補強する第2補強部材と、を備え、
前記第1補強部材および前記第2補強部材は、防磁効果を有する素材で構成されることで、前記一対の磁石を防磁する防磁部とされており、
前記一対の磁石が生成する磁界により、前記挿通孔に挿通された前記内部導管の内部を流動する流体に磁気を作用させる磁気処理装置の取付方法であって、
既存の外部導管の一部を切除して、入口側外部導管および出口側外部導管に分離する分離工程と、
前記入口側外部導管および前記出口側外部導管に前記内部導管を接続する接続工程と、
前記入口側外部導管と前記内部導管との間に、前記入口側外部導管と前記内部導管との間からの流体の漏出を防止するとともに防磁効果を有する入口側パッキン部材を取り付ける入口側取付工程と、
前記出口側外部導管と前記内部導管との間に、前記出口側外部導管と前記内部導管との間からの流体の漏出を防止するとともに防磁効果を有する出口側パッキン部材を取り付ける出口側取付工程と、
前記第1分割体と前記第2分割体との間および入口側パッキン部材と出口側パッキン部材との間に、前記内部導管を介在させた状態で、前記第1分割体と前記第2分割体を前記接触状態とする一体化工程と、を備えている
ことを特徴とする磁気処理装置の取付方法。
【請求項3】
前記分離工程の後に、切除された前記既存の外部導管の一部を前記入口側外部導管および前記出口側外部導管よりも径の小さい内部導管に交換する交換工程を備えている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の磁気処理装置の取付方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導管の内部を流動する流体に磁気を作用させる磁気処理装置の取付方に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、一対の磁石が生成する磁界により、流体に磁気を作用させる磁気処理装置が提案されている。例えば特許文献1に記載の磁気処理装置は、外部から水(流体)を流入させるための流入口と、流入口から取り込んだ水を外部に流出させるための流出口とを備え、流入口から取り込んだ水を該装置の内部で磁気化する。これにより、水の不純物を除去して、排水管等の内部腐食を防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-69192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の磁気処理装置では、一対の磁石をハウジングで覆っているのみであるため、該装置内の一対の磁石の磁力が該装置内のみならず、該装置外にも及ぶこととなる。このため、該装置内の一対の磁石の影響が、磁力を作用させる必要のない箇所にまで及んでしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁力を作用させる必要のない箇所にまで磁力を及ぼすことを防止することができる磁気処理装置の取付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための解決手段として、
本願発明の磁気処理装置の取付方法は、
非磁性体の内部導管を挿通可能な挿通孔と、
前記挿通孔を介して対向配置された一対の磁石と、
前記一対の磁石を収容した外装部と、を備え、
前記一対の磁石は異極同士が互いに対向するように配置され、
前記外装部は、前記一対の磁石のうち一方の磁石を収容する第1分割体と、前記一対の磁石のうち他方の磁石を収容する第2分割体と、を備え、
前記第1分割体は、前記第2分割体と接触する第1接触面を有し、前記第1接触面に第1溝部、第1凸部および第1凹部が形成され、
前記第2分割体は、前記第1分割体と接触する第2接触面を有し、前記第2接触面に第2溝部、第2凸部および第2凹部が形成され、
前記第1凸部の全てが前記第2凹部に入り込み、かつ、前記第2凸部の全てが前記第1凹部に入り込むことで、前記第1接触面と前記第2接触面とが互いに接触する接触状態になるとともに、前記第1溝部と前記第2溝部とによって前記挿通孔が形成され、
前記接触状態は、前記磁界の引力によって保持されており、
前記一対の磁石が生成する磁界により、前記挿通孔に挿通された前記内部導管の内部を流動する流体に磁気を作用させる磁気処理装置の取付方法であって、
前記第1分割体と前記第2分割体との間に、前記内部導管を介在させた状態で、前記第1分割体と前記第2分割体を前記接触状態とする一体化工程を備えている
ことを特徴とする磁気処理装置の取付方法である。
【0007】
また、本発明の磁気処理装置の取付方法は、
非磁性体の内部導管を挿通可能な挿通孔と、
前記挿通孔を介して対向配置された一対の磁石と、
前記一対の磁石を収容した外装部と、を備え、
前記一対の磁石は異極同士が互いに対向するように配置され、
前記外装部は、前記一対の磁石のうち一方の磁石を収容する第1分割体と、前記一対の磁石のうち他方の磁石を収容する第2分割体と、を備え、
前記第1分割体は、前記第2分割体と接触する第1接触面を有し、前記第1接触面に第1溝部、第1凸部および第1凹部が形成され、
前記第2分割体は、前記第1分割体と接触する第2接触面を有し、前記第2接触面に第2溝部、第2凸部および第2凹部が形成され、
前記第1凸部の全てが前記第2凹部に入り込み、かつ、前記第2凸部の全てが前記第1凹部に入り込むことで、前記第1接触面と前記第2接触面とが互いに接触する接触状態になるとともに、前記第1溝部と前記第2溝部とによって前記挿通孔が形成され、
前記接触状態は、前記磁界の引力によって保持されており、
前記第1分割体は、前記外装部の外壁のうち前記一方の磁石の周囲を覆う部分を構成する第1側壁部と、前記外装部の外壁のうち前記第1接触面と対向する部分を構成する第1対向壁部と、前記外装部の外壁のうち前記第1接触面を有する第1接触壁部と、を備え、
前記第2分割体は、前記外装部の外壁のうち前記他方の磁石の周囲を覆う部分を構成する第2側壁部と、前記外装部の外壁のうち前記第2接触面と対向する部分を構成する第2対向壁部と、前記外装部の外壁のうち前記第2接触面を有する第2接触壁部と、を備え、
前記外装部内には、前記外装部を補強する補強部材が設けられ、
前記補強部材は、前記第1対向壁部と前記一方の磁石との間に設けられて前記第1分割体を補強する第1補強部材と、前記第2対向壁部と前記他方の磁石との間に設けられて前記第2分割体を補強する第2補強部材と、を備え、
前記第1補強部材および前記第2補強部材は、防磁効果を有する素材で構成されることで、前記一対の磁石を防磁する防磁部とされており、
前記一対の磁石が生成する磁界により、前記挿通孔に挿通された前記内部導管の内部を流動する流体に磁気を作用させる磁気処理装置の取付方法であって、
既存の外部導管の一部を切除して、入口側外部導管および出口側外部導管に分離する分離工程と、
前記入口側外部導管および前記出口側外部導管に前記内部導管を接続する接続工程と、
前記入口側外部導管と前記内部導管との間に、前記入口側外部導管と前記内部導管との間からの流体の漏出を防止するとともに防磁効果を有する入口側パッキン部材を取り付ける入口側取付工程と、
前記出口側外部導管と前記内部導管との間に、前記出口側外部導管と前記内部導管との間からの流体の漏出を防止するとともに防磁効果を有する出口側パッキン部材を取り付ける出口側取付工程と、
前記第1分割体と前記第2分割体との間および入口側パッキン部材と出口側パッキン部材との間に、前記内部導管を介在させた状態で、前記第1分割体と前記第2分割体を前記接触状態とする一体化工程と、を備えている
ことを特徴とする磁気処理装置の取付方法である。
【0008】
また、前記分離工程の後に、切除された前記既存の外部導管の一部を前記入口側外部導管および前記出口側外部導管よりも径の小さい内部導管に交換する交換工程を備えていることを特徴とする磁気処理装置の取付方法であってもよい。すなわち、前記入口側外部導管および前記出口側外部導管に接続される前記内部導管は、前記入口側外部導管および前記出口側外部導管よりも径の小さい導管であることを特徴とする磁気処理装置の取付方法であってもよい。
【0009】
また、本発明に係る磁気処理装置としては、
非磁性体の導管を挿通可能な挿通孔と、
前記挿通孔を介して対向配置された一対の磁石と、
前記一対の磁石を収容した外装部と、を備え、
前記一対の磁石は異極同士が互いに対向するように配置され、
前記一対の磁石が生成する磁界により、前記挿通孔に挿通された前記導管の内部を流動する流体に磁気を作用させる磁気処理装置であって、
前記外装部は、前記一対の磁石のうち一方の磁石を収容する第1分割体と、前記一対の磁石のうち他方の磁石を収容する第2分割体と、を備え、
前記第1分割体は、前記第2分割体と接触する第1接触面を有し、前記第1接触面に第1溝部、第1凸部および第1凹部が形成され、
前記第2分割体は、前記第1分割体と接触する第2接触面を有し、前記第2接触面に第2溝部、第2凸部および第2凹部が形成され、
前記第1凸部の全てが前記第2凹部に入り込み、かつ、前記第2凸部の全てが前記第1凹部に入り込むことで、前記第1接触面と前記第2接触面とが互いに接触する接触状態になるとともに、前記第1溝部と前記第2溝部とによって前記挿通孔が形成され、
前記接触状態は、前記磁界の引力によって保持される
ことを特徴とする磁気処理装置とすることができる。
【0010】
また、前記第1凹部には、段差状の第1切欠部が形成され、
前記第2凹部には、段差状の第2切欠部が形成され、
前記第1凸部が前記第2切欠部に当接し、かつ、前記第2凸部が前記第1切欠部に当接することにより、前記第1接触面と前記第2接触面とが互いに接触していない非接触状態になり、
前記非接触状態は、前記磁界の引力によって保持される
ことを特徴とする磁気処理装置であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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