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公開番号2024066944
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-16
出願番号2022176778
出願日2022-11-02
発明の名称バイオマスの灰処理水の処理方法及びバイオマスの灰処理水の処理設備
出願人中国電力株式会社
代理人個人,個人
主分類C02F 1/00 20230101AFI20240509BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】バイオマスの灰処理水のCOD濃度を容易に低減可能なバイオマスの灰処理水の処理方法及びバイオマスの灰処理水の処理設備を提供すること。
【解決手段】バイオマスの灰処理水の処理方法は、第1貯水タンク4a、第2貯水タンク4b、及び第3貯水タンク4cを有する灰処理部1において、第1貯水タンク4aに所定量以上の灰処理水を注入する第1注入工程SB10と、第2貯水タンク4bに所定量以上の灰処理水を注入する第2注入工程SB11と、第3貯水タンク4cに所定量以上の灰処理水を注入する第3注入工程SB12と、第1貯水タンク4a、第2貯水タンク4b、及び第3貯水タンク4cにおいて灰処理水の注入が完了した時から所定期間の経過後に貯水された灰処理水を排水する排水工程SA11と、を含み、第1注入工程SB10、第2注入工程SB11、第3注入工程SB12、の順に繰り返す。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
バイオマス燃料の燃焼後の灰の搬送に用いられた灰処理水を貯水可能な貯水タンクを備えるバイオマスの灰処理水の処理設備におけるバイオマスの灰処理水の処理方法であって、
前記貯水タンクは、第1貯水タンク、第2貯水タンク、及び第3貯水タンクを有し、
前記第1貯水タンクに所定量以上の灰処理水を注入する第1注入工程と、
前記第2貯水タンクに前記所定量以上の灰処理水を注入する第2注入工程と、
前記第3貯水タンクに前記所定量以上の灰処理水を注入する第3注入工程と、
前記第1貯水タンク、前記第2貯水タンク、及び前記第3貯水タンクにおいて、灰処理水の注入が完了した時から所定期間の経過後に貯水された灰処理水を排水する排水工程と、を含み、
前記第1注入工程と、前記第2注入工程と、前記第3注入工程と、をこの順に繰り返す、バイオマスの灰処理水の処理方法。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記所定期間は、1週間以上である、請求項1に記載のバイオマスの灰処理水の処理方法。
【請求項3】
前記バイオマス燃料は、木質バイオマスペレットであり、
前記バイオマス燃料の燃焼により生じた灰は、前記木質バイオマスペレットが他の化石燃料と混焼されて生じた混焼灰であり、
前記処理設備は、搬送された灰処理水の貯水及び脱水を行って混焼灰を取得するための脱水槽と、脱水により脱水槽から排出された灰処理水を貯水し、当該灰処理水に含まれる灰を沈殿させる灰沈殿槽と、を有し、
前記貯水タンクは、前記灰沈殿槽において灰が沈殿した後の灰処理水の上澄み水を貯水する、請求項1又は2に記載のバイオマスの灰処理水の処理方法。
【請求項4】
前記排水工程では、前記第1貯水タンク、前記第2貯水タンク、及び前記第3貯水タンクにおいて、貯水された前記灰処理水は、排水を処理する排水処理装置へ払い出される、請求項1又は2に記載のバイオマスの灰処理水の処理方法。
【請求項5】
バイオマス燃料の燃焼後の灰の搬送に用いられた灰処理水を貯水可能な貯水タンクと、
前記貯水タンクへ前記灰処理水を注入する注入部と、
前記貯水タンクに貯水された前記灰処理水を外部に排水する排水部と、
前記注入部と前記排水部との動作を制御する制御部と、を備え、
前記貯水タンクは、第1貯水タンク、第2貯水タンク、及び第3貯水タンクを有し、
前記制御部は、
前記注入部が前記第1貯水タンクに所定量以上の灰処理水を注入するように制御する第1注入処理と、
前記注入部が前記第2貯水タンクに前記所定量以上の灰処理水を注入するように制御する第2注入処理と、
前記注入部が前記第3貯水タンクに前記所定量以上の灰処理水を注入するように制御する第3注入処理と、
前記第1貯水タンク、前記第2貯水タンク、及び前記第3貯水タンクにおいて、灰処理水の注入が完了した時から所定期間の経過後に前記排水部が貯水された灰処理水を排水するように制御する排水処理と、を実行し、
前記第1注入処理と、前記第2注入処理と、前記第3注入処理と、をこの順に繰り返す、バイオマスの灰処理水の処理設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオマスの灰処理水の処理方法及びバイオマスの灰処理水の処理設備に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、火力発電設備の発電に伴って生じる灰を水(灰処理水)によって運搬する技術が知られている。この種の技術を示すものとして特許文献1が挙げられる。特許文献1では、ボイラーの下部に設けたクリンカホッパにクリンカ(灰)を堆積し、冷却後ポンプによる循環水流輸送によりクリンカをクリンカ脱水槽まで移送(運搬)し、脱水後コンベアにより船積みすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-30880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、火力発電設備においてバイオマス燃料を燃焼させる場合、灰に有機物の不燃分が残ることがある。この場合、灰処理水に含まれる有機物の不燃分によりCOD(化学的酸素要求量)濃度が増加することから、海等への放流時の環境規制値を満たすために処理設備の追設等を行う必要があった。しかし、当該前処理を行うためには設備等を追加するためのコストや手間がかかるため、より簡便に灰処理水のCOD濃度を低減する技術が求められていた。
【0005】
本発明は、バイオマスの灰処理水のCOD濃度をより簡便に低減可能なバイオマスの灰処理水の処理方法及びバイオマスの灰処理水の処理設備の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係るバイオマスの灰処理水の処理方法は、バイオマス燃料の燃焼後の灰の搬送に用いられた灰処理水を貯水可能な貯水タンクを備えるバイオマスの灰処理水の処理設備におけるバイオマスの灰処理水の処理方法であって、前記貯水タンクは、第1貯水タンク、第2貯水タンク、及び第3貯水タンクを有し、前記第1貯水タンクに所定量以上の灰処理水を注入する第1注入工程と、前記第2貯水タンクに前記所定量以上の灰処理水を注入する第2注入工程と、前記第3貯水タンクに前記所定量以上の灰処理水を注入する第3注入工程と、前記第1貯水タンク、前記第2貯水タンク、及び前記第3貯水タンクにおいて、灰処理水の注入が完了した時から所定期間の経過後に貯水された灰処理水を排水する排水工程と、を含み、前記第1注入工程と、前記第2注入工程と、前記第3注入工程と、をこの順に繰り返す。
【0007】
(1)のバイオマスの灰処理水の処理方法は、バイオマスの灰処理水のCOD濃度をより簡便に低減できる。
【0008】
(2)本発明に係るバイオマスの灰処理水の処理方法においては、前記所定期間は、1週間以上であることが好ましい。
【0009】
(2)のバイオマスの灰処理水の処理方法は、バイオマスの灰処理水のCOD濃度をより効果的に低減できる。
【0010】
(3)本発明に係るバイオマスの灰処理水の処理方法においては、前記バイオマス燃料は、木質バイオマスペレットであり、前記バイオマス燃料の燃焼により生じた灰は、前記木質バイオマスペレットが他の化石燃料と混焼されて生じた混焼灰であり、前記処理設備は、搬送された灰処理水の貯水及び脱水を行って混焼灰を取得するための脱水槽と、脱水により脱水槽から排出された灰処理水を貯水し、当該灰処理水に含まれる灰を沈殿させる灰沈殿槽と、を有し、前記貯水タンクは、前記灰沈殿槽において灰が沈殿した後の灰処理水の上澄み水を貯水することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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