TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024070378
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022180827
出願日2022-11-11
発明の名称有機汚泥処理装置の制御方法
出願人太平洋セメント株式会社,太平洋エンジニアリング株式会社
代理人個人
主分類C02F 11/13 20190101AFI20240516BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】有機汚泥処理装置を安定的に自動制御する。
【解決手段】セメント焼成装置1から予熱原料R1を分取する分取装置5と、有機汚泥Sを分取装置で分取された予熱原料R2と混合し、予熱原料の顕熱を用いて有機汚泥を乾燥させる混合装置8とを備える有機汚泥処理装置の制御方法であって、混合装置から排出された予熱原料と有機汚泥の混合物Mの温度を温度計10により測定し、その温度が一定となるように、分取装置5による予熱原料分取量又は/及び有機汚泥Sの供給量を制御する。混合装置から排出された予熱原料と有機汚泥の混合物の温度の目標値と測定値の偏差に応じ、分取装置による予熱原料分取量又は/及び有機汚泥Sの供給量をステップ状に変化させてもよい。分取装置としてケーシングの上半分が除去されたスクリューコンベヤを用い、スクリューコンベヤの回転数を変化させることによって予熱原料分取量を変化させてもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
セメント焼成装置から予熱原料を分取する分取装置と、有機汚泥供給装置から供給される有機汚泥を前記分取装置で分取された予熱原料と混合し、該予熱原料の顕熱を用いて前記有機汚泥を乾燥させる混合装置とを備える有機汚泥処理装置の制御方法であって、
前記混合装置から排出された予熱原料と有機汚泥の混合物の温度を温度計により測定し、その温度が一定となるように、前記分取装置による予熱原料分取量又は/及び有機汚泥供給量を制御することを特徴とする有機汚泥処理装置の制御方法。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記混合装置から排出された予熱原料と有機汚泥の混合物の温度の目標値と温度計により測定した測定値の偏差に応じ、前記分取装置による予熱原料分取量又は/及び有機汚泥供給量をステップ状に変化させることを特徴とする請求項1に記載の有機汚泥処理装置の制御方法。
【請求項3】
前記分取装置は、ケーシングの上半分が除去されたスクリューコンベヤであって、該スクリューコンベヤの回転数を変化させることによって前記予熱原料分取量を変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機汚泥処理装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、下水汚泥等の有機汚泥を処理する装置の制御方法に関し、特に有機汚泥処理装置を安定的に自動制御する方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
下水処理場から排出される下水汚泥等の有機汚泥は、陸上での埋め立て等が困難になりつつあるため、燃料として有効利用する方法が種々提案されている。そこで、本出願人は、特許文献1において、セメント焼成装置の最下段サイクロンを除くプレヒータサイクロンから予熱原料を分取し、有機汚泥を分取した予熱原料と混合し、予熱原料の顕熱を用いて乾燥させてセメント焼成装置の仮焼炉又はセメントキルンの窯尻部から仮焼炉までの間のダクトに供給する有機汚泥の処理方法等を提案した。
【0003】
特許文献1に記載の発明によれば、有機汚泥を予熱原料の顕熱を用いて乾燥させ、乾燥汚泥を予熱原料と共に仮焼炉又はセメントキルンの窯尻部から仮焼炉までの間のダクトに供給することで、乾燥汚泥を燃料代替として有効利用できる。また、乾燥汚泥の熱量は仮焼炉等でセメント原料の脱炭酸用熱量として効率的に寄与するため、設備コスト、並びにセメント生産効率やクリンカ生産量の低下を最小限に抑えながら有機汚泥を処理することができる。
【0004】
しかし、特許文献1の発明では、比較的低温である乾燥汚泥を、高温部である仮焼炉又はセメントキルンの窯尻部から仮焼炉までの間のダクトに戻すため若干の熱ロスが発生する問題がある。
【0005】
そこで、本出願人は、さらに、セメント焼成装置の仮焼炉から予熱原料を分取する分取装置と、有機汚泥を分取装置で分取された予熱原料と混合し、この予熱原料の顕熱を用いて有機汚泥を100℃以上で乾燥させる混合装置と、混合装置から排出された乾燥汚泥と予熱原料の混合物をセメント原料工程に供給する供給装置とを備える有機汚泥の処理装置を発明した(国際特許出願No.PCT/JP2022/016013)。
【0006】
上記発明によれば、有機汚泥の乾燥物と分取した予熱原料の混合物は120℃以上となり臭気の問題がないためセメント焼成装置の原料供給系統に戻すことができる。よって、前記混合物をセメントキルンの窯尻部から仮焼炉までの間のダクトに戻した場合に発生する熱ロスを削減することができると共に、仮焼炉から分取した800℃程度の高温の予熱原料によって有機汚泥を乾燥させるため、乾燥に使用する予熱原料の量も削減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開WO2019/193938号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記国際特許出願No.PCT/JP2022/016013に記載の発明においても、有機汚泥の水分がばらつくなどの理由で混合装置の安定運転を維持することが容易でない場合があり、オペレータが混合装置を監視する必要があるという課題があった。
【0009】
そこで、本発明は、上記文献に記載の有機汚泥処理装置を安定的に自動制御することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明は、セメント焼成装置から予熱原料を分取する分取装置と、有機汚泥供給装置から供給される有機汚泥を前記分取装置で分取された予熱原料と混合し、該予熱原料の顕熱を用いて前記有機汚泥を乾燥させる混合装置とを備える有機汚泥処理装置の制御方法であって、前記混合装置から排出された予熱原料と有機汚泥の混合物の温度を温度計により測定し、その温度が一定となるように、前記分取装置による予熱原料分取量又は/及び有機汚泥供給量を制御することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社オメガ
水質浄化装置
13日前
株式会社環境機器
磁気処理装置
16日前
株式会社環境機器
磁気処理装置の取付方法
16日前
東芝ライテック株式会社
液体処理装置
11日前
栗田工業株式会社
水回収装置及び水回収方法
18日前
大成建設株式会社
循環式濾過システム
3日前
キョーラク株式会社
水質浄化システム
6日前
アクアス株式会社
リン含有排水の処理方法
6日前
水ing株式会社
脱水システムの運転制御方法および脱水システム
10日前
西日本高速道路エンジニアリング関西株式会社
スカム除去装置
3日前
メタウォーター株式会社
添加システム及び処理システム
17日前
JFEエンジニアリング株式会社
有機性排水の処理方法及び有機性排水の処理装置
19日前
メタウォーター株式会社
気体供給システム及び発電システム
17日前
メタウォーター株式会社
水処理システム、制御装置及び水処理方法
6日前
国立研究開発法人土木研究所
下水処理水中のアンモニア性窒素とレボフロキサシンの低減方法及び装置
17日前
ユニチカ株式会社
フィルタ部材及び該フィルタ部材を含む浄水カートリッジ
16日前
株式会社タカノ機械製作所
感光性樹脂版の現像廃液の処理方法、及び、感光性樹脂版の現像廃液処理装置
17日前
株式会社合同資源
フッ化物イオンとリン酸イオンの選択除去性を持つ無機系凝集剤によるヨウ素成分含有水溶液の製造方法
5日前
インストラクション・ゲーエムベーハー
飲料水精製装置
12日前
株式会社合同資源
ヨウ化物イオンに非選択的な無機系凝集剤で処理したリサイクル水溶液
5日前