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公開番号2024070441
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022180942
出願日2022-11-11
発明の名称電解水生成装置
出願人株式会社テックコーポレーション
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C02F 1/461 20230101AFI20240516BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】一室型の電解槽で再利用する電解質水溶液の品質を安定化できる電解水生成装置を提供すること。
【解決手段】供給される電解質水溶液を電気分解し、電解質の一部が消費された電解質水溶液を排出する第1中間室と、第1中間室からイオン化した電解質が供給される第1アノード室及び第1カソード室と、を有する第1の三室型電解槽と、一室型電解槽と、電解質供給部と、電解質水溶液が電解質供給部から供給されるとともに、第1中間室との間で電解質水溶液を循環させ、かつ一室型電解槽に電解質水溶液を供給する電解質循環部と、電解質循環部において第1中間室および一室型電解槽への電解質水溶液の供給量よりも電解質供給部および第1中間室からの電解質水溶液の供給量が多いことによる余剰の電解質水溶液を電解質循環部との間で循環させる余剰循環部と、を備える電解水生成装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
供給される電解質水溶液を電気分解し、電解質の一部が消費された電解質水溶液を排出する第1中間室と、前記第1中間室からイオン化した電解質が供給される第1アノード室及び第1カソード室と、を有する第1の三室型電解槽と、
一室型電解槽と、
電解質供給部と、
電解質水溶液が前記電解質供給部から供給されるとともに、前記第1中間室との間で電解質水溶液を循環させ、かつ前記一室型電解槽に電解質水溶液を供給する電解質循環部と、
前記電解質循環部において前記第1中間室および前記一室型電解槽への電解質水溶液の供給量よりも前記電解質供給部および前記第1中間室からの電解質水溶液の供給量が多いことによる余剰の電解質水溶液を前記電解質循環部との間で循環させる余剰循環部と、
を備えることを特徴とする電解水生成装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電解水生成装置において、
前記第1アノード室から酸性電解水が供給される第1配管と、原水が流通し前記第1配管と合流する第2配管と、を備えることを特徴とする電解水生成装置。
【請求項3】
請求項1に記載の電解水生成装置において、
前記電解質循環部は、
前記電解質供給部からの電解質水溶液の第1流入口と、
前記一室型電解槽への電解質水溶液の第1流出口と、
前記第1流入口から前記第1流出口へ電解質水溶液が流れる方向において、前記第1流入口よりも下流にある、前記余剰循環部への電解質水溶液の第2流出口と、
前記流れる方向において、前記第1流入口よりも下流、かつ前記第2流出口よりも上流にある、前記第1中間室からの電解質水溶液の第2流入口と、
前記流れる方向において、前記第2流入口よりも上流にある、前記第1中間室への電解質水溶液の第3流出口と、
前記流れる方向において、前記第1流出口よりも上流にある、前記余剰循環部からの電解質水溶液の第3流入口と、を備えること特徴とする電解水生成装置。
【請求項4】
請求項3に記載の電解水生成装置において、
前記第3流入口は、前記流れる方向において、前記第2流出口の上流および下流にそれぞれあること特徴とする電解水生成装置。
【請求項5】
請求項1または請求項3に記載の電解水生成装置において、
供給される電解質水溶液を電気分解し、電解質が消費された電解質水溶液を排出する第2中間室と、前記第2中間室からイオン化した電解質が供給される第2アノード室及び第2カソード室と、前記第2アノード室と前記第2カソード室とを連結し、前記第2アノード室が生成する酸性電解水を前記第2カソード室に送る第3配管と、を有する第2の三室型電解槽を備え、
前記電解質循環部は、前記第2中間室との間で電解質水溶液を循環させること特徴とする電解水生成装置。
【請求項6】
請求項3に従属する請求項5に記載の電解水生成装置において、
前記電解質循環部は、
前記流れる方向において、前記第1流入口よりも下流、かつ前記第2流出口よりも上流にある、前記第2中間室への電解質水溶液の第4流出口と、
前記流れる方向において、前記第2流出口よりも下流、かつ、前記第1流出口よりも上流にある、前記第2中間室からの電解質水溶液の第4流入口と、を備えることを特徴とする電解水生成装置。
【請求項7】
請求項1に記載の電解水生成装置において、
前記第1の三室型電解槽は、前記アノード室と前記カソード室とを連結し、前記アノード室が生成する酸性電解水を前記カソード室に送る連結配管を有することを特徴とする電解水生成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電解水生成装置に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
三室型の電解水生成装置には、一般に、電気分解後の電解質水溶液を再度、電解槽に送る循環経路が設けられている。循環経路における電解槽の後段にて、高濃度の電解質水溶液が供給され、消費分の電解質が補充される。この補充に伴う余剰の電解質水溶液は、循環経路から装置外に廃棄される。環境及びコストの観点から、電解質水溶液の廃棄を減らすことが望ましい。そこで、本願出願人は、余剰の電解質水溶液を一室型の電解槽で再利用する電解水生成装置を開発した(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6139809号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、循環経路における余剰の電解質水溶液を一室型の電解槽で再利用する場合、一室型の電解槽で一定の品質の酸性電解水を継続して生成する観点から、循環経路において電気分解後の電解質水溶液に高濃度の電解質水溶液が十分に混合され、塩分濃度および酸性度が一室型の電解槽での電気分解に適した状態である、すなわち品質、が安定した電解質水溶液が一室型の電解槽に送られることが望ましい。すなわち、電解水生成装置において、一室型の電解槽で再利用する電解質水溶液の短時間での品質の安定化が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、例えば以下の通りである。以下では、図の符号を参照のために用いている。
(1)供給される電解質水溶液を電気分解し、電解質の一部が消費された電解質水溶液を排出する第1中間室(23)と、前記第1中間室(23)からイオン化した電解質が供給される第1アノード室(22)及び第1カソード室(21)と、を有する第1の三室型電解槽(2、2A)と、
一室型電解槽(3)と、
電解質供給部(4)と、
電解質水溶液が前記電解質供給部(4)から供給されるとともに、前記第1中間室(23)との間で電解質水溶液を循環させ、かつ前記一室型電解槽(3)に電解質水溶液を供給する電解質循環部(5、5A~5D)と、
前記電解質循環部(5、5A~5D)において前記第1中間室(23)および前記一室型電解槽(3)への電解質水溶液の供給量よりも前記電解質供給部(4)および前記第1中間室(23)からの電解質水溶液の供給量が多いことによる余剰の電解質水溶液を前記電解質循環部(5、5A~5D)との間で循環させる余剰循環部(6)と、
を備えることを特徴とする電解水生成装置(1、1A、1B)。
(2)(1)に記載の電解水生成装置(1、1A)において、
前記第1アノード室(22)から酸性電解水が供給される第1配管(88)と、原水が流通し前記第1配管(88)と合流する第2配管(90)と、を備えることを特徴とする電解水生成装置(1、1A)。
(3)(1)に記載の電解水生成装置(1、1A)において、
前記電解質循環部(5、5A~5C)は、
前記電解質供給部(4)からの電解質水溶液の第1流入口(53)と、
前記一室型電解槽(3)への電解質水溶液の第1流出口(54)と、
前記第1流入口(53)から前記第1流出口(54)へ電解質水溶液が流れる方向(X)において、前記第1流入口(53)よりも下流にある、前記余剰循環部(6)への電解質水溶液の第2流出口(55)と、
前記流れる方向(X)において、前記第1流入口(53)よりも下流、かつ前記第2流出口(55)よりも上流にある、前記第1中間室(23)からの電解質水溶液の第2流入口(56)と、
前記流れる方向(X)において、前記第2流入口(56)よりも上流にある、前記第1中間室(23)への電解質水溶液の第3流出口(57)と、
前記流れる方向(X)において、前記第1流出口(54)よりも上流にある、前記余剰循環部(6)からの電解質水溶液の第3流入口(58)と、を備えること特徴とする電解水生成装置(1、1A)。
(4)(3)に記載の電解水生成装置(1、1A)において、
前記第3流入口(58)は、前記流れる方向(X)において、前記第2流出口(55)の上流および下流にそれぞれあること特徴とする電解水生成装置(1、1A)。
(5)(1)または(3)に記載の電解水生成装置(1A)において、
供給される電解質水溶液を電気分解し、電解質が消費された電解質水溶液を排出する第2中間室(23)と、前記第2中間室(23)からイオン化した電解質が供給される第2アノード室(22)及び第2カソード室(21)と、前記第2アノード室(22)と前記第2カソード室(21)とを連結し、前記第2アノード室(22)が生成する酸性電解水を前記第2カソード室(21)に送る第3配管(96)と、を有する第2の三室型電解槽(2A)を備え、
前記電解質循環部(5A、5C)は、前記第2中間室(23)との間で電解質水溶液を循環させること特徴とする電解水生成装置(1A)。
(6)(3)に従属する(5)に記載の電解水生成装置(1A)において、
前記電解質循環部(5A、5C)は、
前記流れる方向(X)において、前記第1流入口(53)よりも下流、かつ前記第2流出口(55)よりも上流にある、前記第2中間室(23)への電解質水溶液の第4流出口(591、591C)と、
前記流れる方向(X)において、前記第2流出口(55)よりも下流、かつ、前記第1流出口(54)よりも上流にある、前記第2中間室(23)からの電解質水溶液の第4流入口(592)と、を備えることを特徴とする電解水生成装置(1A)。
(7)(1)に記載の電解水生成装置(1B)において、
前記第1の三室型電解槽(2A)は、前記アノード室(22)と前記カソード室(21)とを連結し、前記アノード室(22)が生成する酸性電解水を前記カソード室(21)に送る連結配管(96)を有することを特徴とする電解水生成装置(1B)。
【0006】
本発明では、一室型の電解槽で再利用する電解質水溶液の品質を安定化できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態の電解水生成装置の構成を示す図である。
電解質オーバーフロータンクを示す図である。
電解質循環部における電解質水溶液の流入、流出の位置関係を説明するための図である。
第3流入口の他の例を示す図である。
第2実施形態の電解水生成装置の構成を示す図である。
電解質循環部における電解質水溶液の流入、流出の位置関係を説明するための図である。
電解質循環部の第3実施形態の構成を説明するための図である。
電解質循環部の第4実施形態の構成を説明するための図である。
第2実施形態の電解水生成装置の構成の他の例を示す図である。
電解質循環部の第2実施形態の構成の他の例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図を参照して各実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、電解水生成装置1の構成を示す図である。
電解水生成装置1は、三室型電解槽2(本発明の第1の三室型電解槽に相当)、一室型電解槽3、電解質供給部4、電解質循環部5、電解質オーバーフロータンク6(本発明の余剰循環部に相当)を備える。
【0009】
三室型電解槽2は、内部がカソード室21(本発明の第1カソード室に相当)、アノード室22(本発明の第1アノード室に相当)、カソード室21およびアノード室22の間にある中間室23(本発明の第1中間室に相当)に仕切られる。中間室23には、電解質循環部5から電解質水溶液が供給される。電解質水溶液として、例えばNaClが高濃度で溶解する塩水が用いられる。高濃度の塩水は、飽和食塩水であってもよい。電解質水溶液として、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩酸、塩化カリウム、塩化カルシウムまたはその混合物などの電解質が溶解するものが用いられてもよい。
【0010】
カソード室21と中間室23は、陽イオン交換膜211に仕切られる。陽イオン交換膜211は、Na

等の陽イオンを選択的に透過させる。陽イオン交換膜211の背面側にカソード電極24がある。
(【0011】以降は省略されています)

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