TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024074940
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-31
出願番号2024061551,2020084986
出願日2024-04-05,2020-05-14
発明の名称フィルタ部材及び該フィルタ部材を含む浄水カートリッジ
出願人ユニチカ株式会社
代理人
主分類C02F 1/28 20230101AFI20240524BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】 フィルタ部材がケーシングにより軸方向に押圧する押圧力により弾性変形された状態で前記ケーシング内部に収容される浄水カートリッジに用いられた場合に、遊離残留塩素を含む原水を通水した初期に遊離残留塩素除去性能を発揮することができ、クロロホルムのろ過能力を発揮し得るフィルタ部材を提供すること。
【解決手段】 繊維状活性炭を含む、空洞部を有する円筒状に形成されたフィルタ部材であって、前記フィルタ部材が、軸方向の両端に第1面と第2面を有し、前記第1面及び前記第2面の両方にシール剤が塗布されており、前記フィルタ部材は弾性を有しており、下記測定方法による前記フィルタ部材の軸方向の硬さが150N以上700N以下である、フィルタ部材
【選択図】 図15
特許請求の範囲【請求項1】
繊維状活性炭を含む、空洞部を有する円筒状に形成されたフィルタ部材であって、
前記フィルタ部材が、軸方向の両端に第1面と第2面を有し、
前記第1面及び前記第2面の両方にシール剤が塗布されており、
前記フィルタ部材は弾性を有しており、下記測定方法による前記フィルタ部材の軸方向の硬さが150N以上700N以下である、フィルタ部材。
<測定方法>
測定器として株式会社島津製作所製オートグラフAG-1000を用い、前記フィルタ部材を軸方向に速度5mm/minで1mm圧縮したときにかかる力を前記硬さとする。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
原水が流入する流入部、及び浄水が流出する流出部を有する筒状のケーシングと、
前記ケーシングの内部に収容され、前記原水をろ過するための、請求項1に記載のフィ
ルタ部材と、
を備え、
前記ケーシングは、
前記フィルタ部材の第1面をカバーする第1カバー部と、
前記フィルタ部材の第2面をカバーする第2カバー部と、
前記フィルタ部材の外周面を覆う側壁部と、
を備え、
前記第1カバー部には、前記空洞部の外周を囲むように前記フィルタ部材の第1面に環状に接触し、前記フィルタ部材を軸方向に押圧し弾性変形させる第1接触部が形成され、
前記第2カバー部には、前記空洞部の外周を囲むように前記フィルタ部材の第2面に環状に接触し、前記フィルタ部材を軸方向に押圧し弾性変形させる第2接触部が形成され、
前記フィルタ部材は、前記第1接触部及び前記第2接触部の押圧力により弾性変形された状態で前記ケーシング内部に収容されている、
浄水カートリッジ。
【請求項3】
前記第1接触部及び前記第2接触部の少なくとも一方は、環状の突部である、
請求項2に記載の浄水カートリッジ。
【請求項4】
前記ケーシングは、プラスチック材料からなり、
前記フィルタ部材は、硬度が86以下である、
請求項2又は3に記載の浄水カートリッジ。
【請求項5】
前記第1カバー部及び前記第2カバー部の少なくとも一方は、前記フィルタ部材の軸方向に延びるリブを備え、
前記フィルタ部材は、該リブによって前記フィルタ部材の外周面と前記ケーシングの側壁部との間の空間を備えるように位置決めされた状態で収容されている、
請求項2~4のいずれか1項に記載の浄水カートリッジ。
【請求項6】
前記第1接触部と前記フィルタ部材の第1面との間、及び前記第2接触部と前記フィル
タ部材の第2面との間に、弾性部材又はキャップを有さない、
請求項2~5のいずれか1項に記載の浄水カートリッジ。
【請求項7】
前記ケーシングの前記流入部から流入した前記原水が、前記第1カバー部を介して前記フィルタ部材の前記空洞部に流入し、当該フィルタ部材を径方向外方に通過して前記フィルタ部材の外周面と前記ケーシングの側壁部との間の空間に前記浄水として流出し、前記流出部から外部に排出されるように構成される、
請求項2~6のいずれか1項に記載の浄水カートリッジ。
【請求項8】
前記ケーシングは、前記フィルタ部材の外周面と前記流出部との間において、前記フィルタ部材の外周面と前記ケーシングの側壁部との間の空間に流出した前記浄水の流れに対して抵抗となる第1抵抗部をさらに有する、
請求項7に記載の浄水カートリッジ。
【請求項9】
前記ケーシングの前記流入部から流入した前記原水が、前記第1カバー部を介して前記フィルタ部材の外周面と前記ケーシングの側壁部との間の空間に流入し、当該フィルタ部材を径方向内方に通過して前記フィルタ部材の前記空洞部に前記浄水として流出し、前記流出部から外部に排出されるように構成される、
請求項2~6のいずれか1項に記載の浄水カートリッジ。
【請求項10】
前記ケーシングは、前記フィルタ部材の前記空洞部と前記流出部との間において、前記空洞部に流出した前記浄水の流れに対して抵抗となる第2抵抗部をさらに有する、
請求項9に記載の浄水カートリッジ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルタ部材及び該フィルタ部材を含む浄水カートリッジに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ポット型浄水器用の浄水カートリッジを開示する。この浄水器では、原水が流入する水流入部が形成される蓋体と、浄水が流出する水流出部が形成されるケーシング本体とを備える。蓋体がケーシング本体に装着されている状態において、水流入部と水流出部との間に中空円筒状の成型浄水材が充填される。このような成形浄水材としては、粒状活性炭からなる成形体が使用される。
【0003】
また、特許文献2は、浄水カートリッジとして、繊維状活性炭であり弾力を有する筒状の濾材の下方端を、円板状の端板に設けた環状ビードに圧着して、上方に出口孔、底部に入口孔を有するケーシング内に配設し、濾材の上方端を、ケーシング内壁の出口孔のまわりに設けた環状ビードに圧着し、端板の位置をケーシングに対し固定する固定手段を設けて、濾材を端板とケーシング内壁との環状ビードで挟持させてなる活性炭フィルタを開示する。
【0004】
また、特許文献3は、通水入口と通水出口とを有し、その途中に吸着材と中空糸膜を順に配置した浄水カートリッジにおいて、両端が開放された筒状の前記中空糸膜が充填された中空糸膜ケースと、筒状で内部に通水路を形成して水が外から内方向に向かって流れる前記吸着材が充填された吸着材ユニットを有し、前記吸着材ユニットは、前記吸着材の片端面が水密的に支持されるように穴付キャップが、もう一方の端面には水密的に支持されるようにキャップが、各々設けられ、かつ前記穴付キャップ側が前記中空糸膜ケース接続側となるように配されており、前記穴付キャップと前記キャップが前記吸着材の内部の通水路を通るスリット筒を介して連結されており、前記中空糸膜ケースと前記吸着材ユニットが各々略同一の断面積を有して直列かつ水密的に接続されて設けられていることを特徴とする浄水カートリッジを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6204820号公報
実公平7-37682号公報
特開2002-346550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の浄水カートリッジでは、成型浄水材の中空部分に中央流路が形成され、成型浄水材とケーシング本体との間に外部流路が形成される。水流入部は、中央流路と連通接続する。原水は、水流入部から中央流路へ流入し、成型浄水材を径方向外方に通過し、外部流路を通り、水流出口から浄水として流出する。中央流路と外部流路とは、成型浄水材の上方側端面と蓋体の下方側端面とに密着する第1弾性部材、及び成型浄水材の下方側端面とケーシング本体の底面とに密着する第2弾性部材により隔てられる。これにより、原水と浄水の混合が防止される。該浄水カートリッジは、成型浄水材の端面、及び成型浄水材とケーシング及び蓋体との間のシールのため、弾性部材を必要とする。しかしながら、より簡易な構造で原水と浄水とを分離することのできる浄水カートリッジの開発が望まれていた。
【0007】
この点、特許文献2によれば、活性炭濾材の端面を端板とカバー内面に設けたリブで挟んで保持し、接着剤を用いていないので、接着剤への埋入、あるいは接着剤の吸い上げによって活性炭が吸着能力を失う部分がないこと、従って活性炭全量が有効な吸着作用をするので夾雑物などの吸着除去効率が高く小型化が可能であること、またリブの活性炭濾材への食込量により濾材端面と端板あるいはケーシンング内壁との間の隙間が調整可能であるから、同一寸法の濾材およびケーシングのものに関し、吸着能力と圧力損失についての特性を調整することができること、また接着工程不要で、構造簡単であり製造コストの低減となること等、が開示されている。
【0008】
また、特許文献3によれば、吸着材を固定する際、固定前の吸着材の円筒長手方向の厚みを、穴付キャップとキャップの間の距離より1~2mm程度大きくしておくこと、そうすることによって吸着材が圧縮され、その際に弾性を発揮し、固定時の確かな水封性が得られること、吸着材とキャップ(特許文献1の第1弾性部材及び第2弾性部材に相当)との間の中心方向への水スルーパスを遮断し、かつ吸着材にめりこんで、ずれ等の発生しない確実な固定をおこなうべく、キャップには、高さ0.5~1mmの円状の三角突起を設けること等が開示されている。
【0009】
しかしながら、本発明者等の検討によれば、特許文献2及び3の場合、フィルタ部材(活性炭濾材又は吸着材)の種類、特許文献2におけるリブの食込量、及び特許文献3における吸着材を固定する際のフィルタ部材の圧縮率によっては、遊離残留塩素を含む原水を通水した初期に当該遊離残留塩素除去性能を十分発揮できない、又は、クロロホルムのろ過能力を十分発揮できない場合がある、という問題があることを知得した。
【0010】
そこで、本発明は、上記問題を解決し、特許文献1のような弾性部材を備えず、原水が流入する流入部、及び浄水が流出する流出部を有する筒状のケーシングと、前記ケーシングの内部に収容され、前記原水をろ過するためのフィルタ部材とを備える浄水カートリッジであって、フィルタ部材がケーシングにより軸方向に押圧する押圧力により弾性変形された状態で前記ケーシング内部に収容される浄水カートリッジに用いられた場合に、遊離残留塩素を含む原水を通水した初期に遊離残留塩素除去性能を発揮することができ、クロロホルムのろ過能力を発揮し得るフィルタ部材、及び該フィルタ部材を備える浄水カートリッジを提供することを主な課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ユニチカ株式会社
ガラス長繊維用集束剤
2日前
株式会社オメガ
水質浄化装置
20日前
栗田工業株式会社
純水製造装置
1か月前
株式会社環境機器
磁気処理装置
23日前
トヨタ自動車株式会社
海藻資源化システム
1か月前
株式会社発明工房
浄水器及び浄水器の運転方法
5日前
株式会社環境機器
磁気処理装置の取付方法
23日前
東芝ライテック株式会社
液体処理装置
18日前
栗田工業株式会社
水回収装置及び水回収方法
25日前
株式会社クボタ
電解水生成装置
4日前
株式会社クボタ
電解水生成装置
4日前
大成建設株式会社
循環式濾過システム
10日前
キョーラク株式会社
水質浄化システム
13日前
巴工業株式会社
固液分離装置、固液分離装置の分離液監視装置
3日前
株式会社テックコーポレーション
電解水生成装置
1か月前
アクアス株式会社
リン含有排水の処理方法
13日前
水ing株式会社
脱水システムの運転制御方法および脱水システム
17日前
三菱ケミカル株式会社
液体処理装置及び廃水処理方法
4日前
メタウォーター株式会社
添加システム及び処理システム
24日前
株式会社ディーピーエス
有価金属回収装置及び有価金属回収装置の運転方法
6日前
JFEエンジニアリング株式会社
有機性排水の処理方法及び有機性排水の処理装置
26日前
太平洋セメント株式会社
有機汚泥処理装置の制御方法
1か月前
西日本高速道路エンジニアリング関西株式会社
スカム除去装置
10日前
ニッコー株式会社
排水処理装置及び排水処理装置の製造方法
6日前
メタウォーター株式会社
気体供給システム及び発電システム
24日前
メタウォーター株式会社
水処理システム、制御装置及び水処理方法
13日前
太平洋セメント株式会社
廃液の処理方法
1か月前
太平洋セメント株式会社
廃液の処理方法
1か月前
株式会社 堀場アドバンスドテクノ
船舶用汚水処理監視装置及び船舶用汚水処理監視方法
3日前
国立研究開発法人土木研究所
下水処理水中のアンモニア性窒素とレボフロキサシンの低減方法及び装置
24日前
ユニチカ株式会社
フィルタ部材及び該フィルタ部材を含む浄水カートリッジ
23日前
株式会社タカノ機械製作所
感光性樹脂版の現像廃液の処理方法、及び、感光性樹脂版の現像廃液処理装置
24日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
バブルおよびバブル集合体、バブル水、酸化剤、還元剤、バブル製造方法
27日前
株式会社合同資源
フッ化物イオンとリン酸イオンの選択除去性を持つ無機系凝集剤によるヨウ素成分含有水溶液の製造方法
12日前
大和ハウス工業株式会社
バイオガス発生装置およびバイオガス発電システム
5日前
インストラクション・ゲーエムベーハー
飲料水精製装置
19日前
続きを見る