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公開番号2024073955
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-30
出願番号2022184957
出願日2022-11-18
発明の名称感光性樹脂版の現像廃液の処理方法、及び、感光性樹脂版の現像廃液処理装置
出願人株式会社タカノ機械製作所
代理人弁理士法人英知国際特許商標事務所
主分類C02F 1/52 20230101AFI20240523BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】 感光性樹脂版の現像廃液を処理して、環境負担の少ない水、あるいは、感光性樹脂版の洗い出し液として再度利用可能な水とすることを課題とする。
【解決手段】 (a)前記現像廃液を加熱するステップと、(b)前記現像廃液にUV照射するステップと、(c)前記現像廃液に無機凝集剤を添加するステップと、を含む。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
感光性樹脂版の現像廃液の処理方法であって、
(a)前記現像廃液を加熱するステップと、
(b)前記現像廃液にUV照射するステップと、
(c)前記現像廃液に無機凝集剤を添加するステップと、
を含む、感光性樹脂版の現像廃液の処理方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記(a)前記現像廃液を加熱するステップを実施し、加熱を継続しながら前記(b)前記現像廃液にUV照射するステップを実施し、加熱及びUV照射を継続しながら前記(c)前記現像廃液に無機凝集剤を添加するステップを実施する、請求項1に記載の感光性樹脂版の現像廃液の処理方法。
【請求項3】
前記(c)前記現像廃液に無機凝集剤を添加するステップのあとに、前記(a)前記現像廃液を加熱するステップ、及び、前記(b)前記現像廃液にUV照射するステップを実施する、請求項1に記載の感光性樹脂版の現像廃液の処理方法。
【請求項4】
前記(c)前記現像廃液に無機凝集剤を添加するステップのあとに、前記(a)前記現像廃液を加熱するステップを実施し、そのあとに、前記(b)前記現像廃液にUV照射するステップを実施し、そのあとさらに前記(a)前記現像廃液を加熱するステップを実施する、請求項1に記載の感光性樹脂版の現像廃液の処理方法。
【請求項5】
前記(a)前記現像廃液を加熱するステップ、前記(b)前記現像廃液にUV照射するステップ、及び、前記(c)前記現像廃液に無機凝集剤を添加するステップを同時に実施する、請求項1に記載の感光性樹脂版の現像廃液の処理方法。
【請求項6】
前記(a)前記現像廃液を加熱するステップ、前記(b)前記現像廃液にUV照射するステップ、及び、前記(c)前記現像廃液に無機凝集剤を添加するステップの実施後に、(d)前記現像廃液を濾過するステップをさらに含む、請求項1に記載の感光性樹脂版の現像廃液の処理方法。
【請求項7】
前記(a)前記現像廃液を加熱するステップにおいて、加熱温度は50℃~65℃である、請求項1に記載の感光性樹脂版の現像廃液の処理方法。
【請求項8】
前記(c)前記現像廃液に無機凝集剤を添加するステップにおいて、前記無機凝集剤は金属酸化物を主成分として含む、請求項1に記載の感光性樹脂版の現像廃液の処理方法。
【請求項9】
請求項6に記載の感光性樹脂版の現像廃液の処理方法に用いられる、感光性樹脂版の現像廃液処理装置であって、
容器と、撹拌部と、加熱部と、UV照射部と、濾過部を備え、
前記感光性樹脂版の現像廃液は、前記容器に導入され、
前記撹拌部は前記容器に導入された前記現像廃液を撹拌可能であり、前記加熱部は前記容器に導入された前記現像廃液を加熱可能であり、前記UV照射部は前記容器に導入された前記現像廃液に対してUV照射可能であり、
前記濾過部は、前記現像廃液を濾過するように構成された、感光性樹脂版の現像廃液処理装置。
【請求項10】
制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記容器の入口及び出口のバルブの開閉の制御、前記撹拌部の制御、前記加熱部の加熱温度及び加熱時間の制御、前記UV照射部のUV照射強度及びUV照射時間の制御を行うように構成される、請求項9に記載の感光性樹脂版の現像廃液処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、感光性樹脂の現像廃液の処理方法、及び、感光性樹脂版現像廃液の処理装置に関する。具体的には、感光性樹脂の洗い出しにより生じた現像廃液の処理方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
感光性樹脂版を用いた製版工程で生じる現像廃液には、感光による反応に使われなかった各種樹脂分(さまざまな分子量のポリマー)、未反応モノマー、重合開始剤、添加剤、界面活性剤、水等が含まれる。
【0003】
現像廃液は通常、繰り返し使用され、製版工程に支障が出るような指標(感光による反応に使われなかった各種樹脂部分を洗い流せないようになることや、樹脂が感光性樹脂版に残存するようになること等)に達すると、廃液処理を行う。
【0004】
所定の指標に達した現像廃液に対しては、廃液貯蔵タンクに移送後、逆浸透膜、限外濾過膜、精密濾過膜のいずれか1種類以上の濾過膜を用いて、液中に分散した樹脂を除去して処理する方法が一例として知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、感光による反応に使われなかった各種樹脂分(ポリマー)等が膜を閉塞させてしまうという問題があった。
【0005】
また、所定の指標に達した現像廃液の水分を除去し、固形物を焼却して処理する方法も行われている。
しかしながら、焼却に用いるエネルギーコストが高いという問題があった。
【0006】
その他、蒸留や電気分解等の方法で処理することが検討されており、また、感光性樹脂版メーカーにおいても、現像廃液の処理方法としてさまざまな方法が検討されてきたが、水に溶けた樹脂(さまざまな分子量のポリマー)や未反応モノマー、重合開始剤、添加剤、界面活性剤を処理する方法に決定打はなく、効率的に水とその他成分を分離する方法の開発が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平10-34147
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、感光性樹脂版の現像廃液を処理して、環境負担の少ない水、あるいは、感光性樹脂版の洗い出し液として再度利用可能な水とすることを課題とする。また、かかる感光性樹脂版の現像廃液を処理可能な現像廃液処理装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記事情に鑑みて鋭意検討した結果、感光性樹脂版の現像廃液の処理方法、及び、感光性樹脂版の現像廃液処理装置見出した。
【0010】
すなわち、本発明の感光性樹脂版の現像廃液の処理方法は、(a)前記現像廃液を加熱するステップと、(b)前記現像廃液にUV照射するステップと、(c)前記現像廃液に無機凝集剤を添加するステップと、を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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