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公開番号2024058285
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165553
出願日2022-10-14
発明の名称純水製造装置
出願人栗田工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C02F 1/32 20230101AFI20240418BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】 紫外線酸化装置を備えた使用水量などに追従して処理水量が変動しても過酸化水素の発生を抑制可能な純水製造装置を提供する。
【解決手段】 一次純水装置3は、紫外線酸化装置13の後段に流量計41を有するとともに、この流量計41の検出値に基づいて紫外線酸化装置13の紫外線の照射量を制御可能な制御手段を有する。紫外線酸化装置13としては、複数の紫外線ランプのブロックから構成されていて、制御手段により点灯するブロック数を制御するとともに各ブロックの紫外線ランプの照度を調光することにより、紫外線酸化装置13における紫外線の照射量を制御可能なものを用いる。そして、紫外線酸化装置13の後段で流量計41により処理水量を測定し、あらかじめ設定した基準とする流量に対する処理水量の増減に応じて、紫外線酸化装置13における紫外線の照射量を増減するように制御する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
処理水量が設定値に対して5流量%以上増減する被処理水中のTOC成分を処理する紫外線酸化装置を備えた純水製造装置であって、
前記紫外線酸化装置の後段又は前段にH



の濃度に直接あるいは間接的に関連する指標を検知する検知手段を有し、この検知手段の検出値に基づいて紫外線酸化装置における紫外線の照射量を制御する制御手段を備えた、純水製造装置。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記検知手段が流量計であり、前記制御手段は前記流量計の流量の検出値の増減に伴い紫外線の照射量を増減するように制御する、請求項1に記載の純水製造装置。
【請求項3】
前記検知手段が紫外線酸化装置の後段に設けられたH



計または溶存水素計であり、前記制御手段は前記H



計または溶存水素計の検出値の増減に伴い紫外線の照射量を増減するように制御する、請求項1に記載の純水製造装置。
【請求項4】
前記純水製造装置が紫外線酸化装置の後段にイオン交換装置を有し、前記検知手段が前記イオン交換装置の後段に設けられた溶存酸素計であり、前記制御手段は前記溶存酸素計の検出値の増減に伴い紫外線の照射量を増減するように制御する、請求項1に記載の純水製造装置。
【請求項5】
前記紫外線酸化装置への単位流量当たりの電力投入量が0.01~0.3kWh/m

であり、前記紫外線酸化装置の照度の最大値を100%として30~100%の範囲でコントロール可能である、請求項1に記載の純水製造装置。
【請求項6】
前記紫外線酸化装置の前段にTOC測定手段と流量計とを備える、請求項1~5のいずれか1項に記載の純水製造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線酸化装置を備えた純水製造装置に関し、特に使用水量などに追従して流量が変動する紫外線酸化装置を備えた純水製造装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、半導体等の電子産業分野で用いられている超純水は、前処理装置、一次純水装置及び一次純水を処理する二次純水装置(サブシステム)で構成される超純水製造装置で原水を処理することにより製造されている。
【0003】
一般に超純水製造装置1は、図1に示すように前処理装置2、一次純水装置3、及び二次純水装置(サブシステム)4といった3段の装置で構成されている。このような超純水製造装置1の前処理装置2では、原水Wの濾過、凝集沈殿、精密濾過膜などによる前処理が施され、主に懸濁物質が除去される。
【0004】
一次純水装置3は、例えば、前処理水W0のタンク11と、逆浸透膜装置12と、紫外線(UV)酸化装置13と、再生型イオン交換装置(混床式又は4床5塔式など)14と、膜式脱気装置15とを有する、なお、16は予熱器である。ここで前処理水W0中の電解質、微粒子、生菌等の大半の除去を行うとともに有機物を分解する。
【0005】
サブシステム4は、例えば、前述した一次純水装置3で製造された一次純水W1を貯留するサブタンク21と、このサブタンク21に貯留された一次純水W1を送給するポンプ22と、この一次純水W1を処理する紫外線酸化装置24と、白金族金属触媒樹脂塔25と、膜式脱気装置26と、逆浸透膜装置27と、非再生型混床式イオン交換装置28と、膜濾過装置としての限外濾過(UF)膜29とで構成されている、なお、23は熱交換器である。このサブシステム4では、紫外線酸化装置24で一次純水W1中に含まれる微量の有機物(TOC成分)を紫外線により酸化分解し、この紫外線の照射により生じた過酸化水素を白金族金属触媒樹脂塔25で分解し、その後段の膜式脱気装置26で混入しているDO(溶存酸素)などの溶存ガスを除去する。続いて逆浸透膜装置27及び非再生型イオン交換装置28で処理することで、残留した炭酸イオン、有機酸類、アニオン性物質、さらには金属イオンやカチオン性物質を除去する。そして、限外濾過(UF)膜29で微粒子を除去して超純水(二次純水)W2とし、これを送給管30からユースポイント5に供給して、未使用の超純水は返送管31からサブタンク21に還流する。
【0006】
上述したような超純水製造装置1において、紫外線酸化装置13は185nmの波長を発生して下記式(1)によりTOCの分解を行うことを主目的としているが、紫外線の照射により過酸化水素(H



)が生成することが知られている。
【0007】
TIFF
2024058285000002.tif
67
170
【0008】
ここで生成された過酸化水素は、後段の設備、特にイオン交換装置(再生型イオン交換装置14、非再生型イオン交換装置、あるいは電気脱イオン装置など)に流入すると、分解されてDO(溶存酸素)が発生する。あるいは、過酸化水素がイオン交換樹脂を分解してTOCを生じることもある。純水製造装置では、DO<1μg/Lレベルの保証が必要なことが多い。そこで、イオン交換装置14の後段あるいは前段に膜式脱気装置15を設けてDOを除去したり、膜式脱気装置15の前段にさらに白金族金属触媒樹脂塔を設けて、過酸化水素自体を完全に酸素に分解したりしている。
【0009】
ところで、図1に示すように従来の超純水製造装置1では、ユースポイント(POU)5の使用量の最大値の超純水水W2を製造して、余剰水を循環利用しているが、近年純水製造装置の省エネルギー化の取り組みが推進されており、その一環として従来循環していた余剰水をユースポイント(POU)5での要求水量に応じて必要な分だけ送水することで、純水製造装置の中で電力使用量の大きな送水ポンプ、特に逆浸透膜(RO)の供給ポンプの運転エネルギーを削減する技術が検討されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、ユースポイント5の使用水量に追従して、純水製造装置(一次純水装置3)の造水量を増減させる運転を行った場合、例えば造水量が減少するとUV酸化装置による紫外線が過照射(給水のTOC負荷に対して紫外線酸化装置のUVランプの照射エネルギーが過多)となり、過酸化水素の発生量が増加する。そうすると紫外線酸化装置13の後段でイオン交換装置の出口のDOが上昇することになる。
(【0011】以降は省略されています)

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