TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024058600
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2023160086
出願日2023-09-25
発明の名称改良型嫌気性装置
出願人南京環美科技股フン有限公司,Nanjing Beautiful Environment Science & Technology Co., Ltd.
代理人SK弁理士法人,個人,個人
主分類C02F 3/28 20230101AFI20240418BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】汚泥床押し流しの死角を小さくし、廃水と嫌気性菌の反応を強化する嫌気性廃水処理装置を提供する。
【解決手段】タンク1の底部に給水管11が設けられ、タンク内に三相分離器が設けられ、タンクの最上端に排気管13が設けられ、タンクの側壁に排水管14が接続され、排水管は三相分離器の上方に位置し、タンクの底部に同軸に分布する複数のコイル管が設けられ、各コイル管の直径は外から内へ順次小さくなり、隣接する2つのコイル管は分岐管によって接続され、各コイル管にいずれも周方向に分布するノズルが設けられ、各ノズルは同じ時計の針の方向に傾斜して設けられ、そのうち1つのコイル管は給水管に接続される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
タンク(1)を含み、前記タンク(1)の底部に給水管(11)が設けられ、前記タンク(1)内に三相分離器(12)が設けられ、前記タンク(1)の最上端に排気管(13)が設けられ、前記タンク(1)の側壁に排水管(14)が接続され、前記排水管(14)は三相分離器(12)の上方に位置し、前記タンク(1)の底部に同軸に分布する複数のコイル管(15)が設けられ、各前記コイル管(15)の直径は外から内へ順次小さくなり、隣接する2つの前記コイル管(15)は分岐管(151)によって接続され、各前記コイル管(15)にいずれも周方向に分布するノズル(152)が設けられ、各前記ノズル(152)は同じ時計の針の方向に傾斜して設けられ、そのうち1つの前記コイル管(15)は給水管(11)に接続され、
前記タンク(1)の内壁にスライドレール(2)が設けられ、前記スライドレール(2)にスライドブロック(21)がスライド可能に接続され、前記スライドブロック(21)に2つの支持ロッド(22)がヒンジ接続され、2つの前記支持ロッド(22)のスライドブロック(21)から離れる端にいずれも泥取りボックス(23)が設けられ、前記スライドブロック(21)に2つの泥取りボックス(23)の回転を駆動するための駆動モジュール(3)が設けられ、前記タンク(1)にスライドブロック(21)の移動を駆動するための昇降モジュール(4)が設けられ、
前記駆動モジュール(3)はガイドロッド(31)を含み、前記ガイドロッド(31)は前記タンク(1)の底部に固定され、2つの前記支持ロッド(22)の間に位置し、前記ガイドロッド(31)の上下両端にいずれも傾斜したガイド斜面(32)が設けられ、前記ガイドロッド(31)の各端にいずれも2つのガイド斜面(32)が設けられ且つ前記ガイドロッド(31)の各端面と対応する2つの前記ガイド斜面(32)とは等脚台形を成し、前記支持ロッド(22)の前記ガイドロッド(31)に向かう側にローラ(221)が回転可能に接続され、2つの前記支持ロッド(22)の前記泥取りボックス(23)から離れる端にバネ(33)が接続され、前記ガイドロッド(31)は前記支持ロッド(22)のヒンジ接続点と前記バネ(33)との間に位置し、
前記昇降モジュール(4)はコンベア(41)及び電磁石(42)を含み、前記コンベア(41)はタンク(1)の側壁に取り付けられ、スライドレール(2)に平行であり、前記電磁石(42)はコンベア(41)の搬送ベルトに設けられ、前記スライドブロック(21)の側壁に電磁石(42)に対応する鉄片(43)が設けられ、前記鉄片(43)と前記タンク(1)の内壁との間、及び前記電磁石(42)と前記タンク(1)の外壁との間にいずれも隙間が存在し、前記タンク(1)及び前記駆動モジュール(3)、前記昇降モジュール(4)における各部材はいずれも前記電磁石(42)と磁気を生成しない材質を用い、
前記泥取りボックス(23)の側壁に複数の貫通孔(231)が開設され、
前記泥取りボックス(23)にホース(5)が接続され、前記給水管(11)はタンク(1)の内外両側にいずれも管継手(50)が螺着され、前記ホース(5)の泥取りボックス(23)から離れる端は順次2つの管継手(50)から通ってタンク(1)の外に出、
前記タンク(1)の側壁にタンク(1)の高さ方向に沿って配列した第1の枝管(51)及び第2の枝管(52)が接続され、前記第1の枝管(51)及び第2の枝管(52)は送水管(53)によって接続され、前記送水管(53)に循環ポンプ(54)が取り付けられ、前記ホース(5)は第2の枝管(52)に接続され、
前記泥取りボックス(23)の底部に貫通する第1の透水孔(61)が複数開設され、前記泥取りボックス(23)の底部に各第1の透水孔(61)に連通するシュート(62)が開設され、前記シュート(62)内に封板(63)がスライド可能に接続され、前記封板(63)に第1の透水孔(61)と一対一に対応する第2の透水孔(631)が開設され、前記ガイドロッド(31)に封板(63)の移動を駆動するための連動モジュール(64)が設けられ、前記封板(63)が初期位置にある時、前記封板(63)は各前記第1の透水孔(61)を遮り、
前記連動モジュール(64)はストッパ板(641)を含み、前記ストッパ板(641)は前記ガイドロッド(31)の前記泥取りボックス(23)に向かう側に設けられるとともに前記ガイドロッド(31)の下端に近づいて分布し、前記ストッパ板(641)は傾斜して下向きに設けられ、前記封板(63)の一端は前記泥取りボックス(23)の外に位置し、且つ牽引ロープ(642)が接続され、前記牽引ロープ(642)の前記封板(63)から離れる端は前記ガイドロッド(31)の側壁とつながる、ことを特徴とする改良型嫌気性装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は廃水処理装置の分野に関し、特に改良型嫌気性装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来技術では、UASB反応器は廃水処理プロセスによく用いられる装置であり、CN109368916Aに開示されているように、廃水が給水管から反応器に送り込まれた後、廃水が汚泥床内の嫌気性菌と接触し反応してメタンを生成し、メタンが上昇し、続いて三相分離器により固体、液体、気体を三相分離させ、分離した気体、液体がそれぞれ集気室及び集水室に収集され、汚泥粒子が汚泥床に落ちる。
【0003】
この構造を用いれば、給水管の給水は汚泥床の汚泥の一部しか圧力を有する水に衝撃されて転がるようにできず、このように、タンク内の水に衝撃されない他の部分が死水領域を形成することを引き起こしやすく、廃水を汚泥床内の嫌気性菌と十分に反応させることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、廃水と汚泥床内の嫌気性菌が十分に反応できないという問題を改善するために、改良型嫌気性装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願にて提供される改良型嫌気性装置は以下の技術的解決手段を採用する。
改良型嫌気性装置はタンクを含み、前記タンクの底部に給水管が設けられ、前記タンク内に三相分離器が設けられ、前記タンクの最上端に排気管が設けられ、前記タンクの側壁に排水管が接続され、前記排水管は三相分離器の上方に位置し、前記タンクの底部に同軸に分布する複数のコイル管が設けられ、各前記コイル管の直径は外から内へ順次小さくなり、隣接する2つの前記コイル管は第1の枝管によって接続され、各前記コイル管にいずれも周方向に分布するノズルが設けられ、各前記ノズルは同じ時計の針の方向に傾斜して設けられ、そのうち1つの前記コイル管は給水管に接続される。
【0006】
上記技術的解決手段を採用することにより、工業廃水は給水管から各コイル管内に搬送され、各ノズルは上向きに水流を噴出し、ノズルが傾斜して設置されるため、各本の水流は周辺の水の回転を駆動し、汚泥床内の汚泥をかき回し上昇させるとともに上層水系中を拡散させ、汚泥と廃水を十分に接触させ、また、各コイル管におけるノズルのカバー範囲が広く、汚泥床押し流しの死角を小さくし、廃水と嫌気性菌の反応効果を増強する。
【0007】
選択可能には、前記タンクの内壁にスライドレールが設けられ、前記スライドレールにスライドブロックがスライド可能に接続され、前記スライドブロックに2つの支持ロッドがヒンジ接続され、2つの前記支持ロッドのスライドブロックから離れる端にいずれも泥取りボックスが設けられ、前記スライドブロックに2つの泥取りボックスの回転を駆動するための駆動モジュールが設けられ、前記タンクにスライドブロックの移動を駆動するための昇降モジュールが設けられる。
【0008】
上記技術的解決手段を採用することにより、駆動モジュールは2つの泥取りボックスを、汚泥を挟み取るように駆動し、昇降モジュールはスライドブロックを、上向きにスライドレールの最上端まで移動するように駆動し、駆動モジュールは2つの泥取りボックスを、互いに離れるように駆動し、汚泥を泥取りボックスから落下させ、汚泥が落下中に水系中を徐々に分散し、汚泥の拡散速度が速くなる。
【0009】
選択可能には、前記駆動モジュールはガイドロッドを含み、前記ガイドロッドの両端にいずれも傾斜したガイド斜面が設けられ、前記ガイドロッドの各端のガイド斜面はいずれも2つ設けられ、且つ2つのガイド斜面は対称に分布し、2つの前記支持ロッドの間にバネが接続され、2つの前記泥取りボックスが互いに当接する時、前記バネが引っ張られる状態にある。
【0010】
上記技術的解決手段を採用することにより、スライドブロックが移動する時、支持ロッドはバネの弾性力の作用でガイド斜面に沿って移動し、ガイド斜面の傾斜分布により、2つの支持ロッドはガイド斜面間の間隔の変化に伴って回転し、それにより泥取りボックスの回転を駆動し、便利で迅速である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
立体型緩速濾過
17日前
サンデン株式会社
電解水生成装置
1か月前
三浦工業株式会社
ボイラの運転方法
5日前
ハイモ株式会社
汚泥処理水のリン除去方法
1か月前
株式会社クボタ
浄化槽
27日前
睦月電機株式会社
ナノバブル液剤の利用方法
27日前
栗田工業株式会社
純水製造装置
17日前
株式会社エフ・シー・シー
濾過膜ユニット
5日前
大阪油化工業株式会社
排水処理装置
1か月前
東芝ライテック株式会社
流体処理装置
3日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
水浄化装置
1か月前
栗田工業株式会社
シアン含有排水の処理方法
1か月前
オリオン機械株式会社
ドレン処理機のドレン分流システム
17日前
個人
水の浄化装置、及び水の浄化方法
1か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
水処理装置
1か月前
パナソニックIPマネジメント株式会社
軟水化装置
1か月前
テック大洋工業株式会社
液体浄化装置
3日前
国立大学法人鳥取大学
リン回収装置及びリン回収方法
1か月前
株式会社クボタ
有機性排水処理方法及び有機性排水処理装置
19日前
フジクリーン工業株式会社
水処理装置
1か月前
株式会社アイシーティー
水質管理装置及び水質管理システム
5日前
水ing株式会社
排水処理方法及び排水処理装置
26日前
積水化学工業株式会社
廃水処理装置
1か月前
水ing株式会社
排水処理方法及び排水処理装置
26日前
積水化学工業株式会社
廃水処理システム
1か月前
株式会社日本トリム
機能水生成装置及び機能水生成方法
1か月前
株式会社清水合金製作所
電解次亜生成装置とこの装置を備えた可搬式浄水装置
12日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
機能水利用機器
1か月前
栗田工業株式会社
廃水の濃縮装置及び濃縮方法
25日前
前田建設工業株式会社
バイオガス生成システム及び溶解槽
1か月前
株式会社片山化学工業研究所
重金属含有排水の処理方法
1か月前
日鉄エンジニアリング株式会社
汚泥処理装置
1か月前
水ing株式会社
脱水システム
1か月前
日本アルシー株式会社
固液分離装置および活性汚泥処理方法
1か月前
株式会社ササクラ
海水淡水化システム及び海水淡水化方法
24日前
株式会社ササクラ
排水処理方法および排水処理装置
19日前
続きを見る