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公開番号2024055401
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162308
出願日2022-10-07
発明の名称潤滑剤シール装置、及び回転機械
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16C 33/80 20060101AFI20240411BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】充填時の潤滑剤の漏洩が抑制されることで軸受装置をさらに安定的に動作させることが可能な潤滑剤シール装置、及び回転機械を提供する。
【解決手段】潤滑剤シール装置は、軸線回りに回転可能な回転軸、及び静止側部材との間に設けられた軸受装置に供給される潤滑剤を軸受装置との間の空間内で保持するための潤滑剤シール装置であって、回転軸の外周面に設けられ、外周側に張り出す回転側環状部を有する回転側シール部材と、静止側部材に設けられ、回転側環状部に非接触で対向することで閉止空間を形成する静止側環状部を有する静止側シール部材と、を備え、回転側環状部、及び静止側環状部のいずれか一方は、潤滑剤が充填される際の圧力によって、他方に向かって軸線方向から当接するように変形可能である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
軸線回りに回転可能な回転軸、及び該回転軸を外周側から囲う静止側部材との間に設けられた軸受装置に供給される潤滑剤を該軸受装置との間の空間内で保持するための潤滑剤シール装置であって、
前記回転軸の外周面に設けられ、前記軸線を中心とする環状をなすとともに外周側に張り出す回転側環状部を有する回転側シール部材と、
前記静止側部材に設けられ、前記回転側環状部に非接触で対向することで該回転側環状部との間に閉止空間を形成する静止側環状部を有する静止側シール部材と、
を備え、
前記回転側環状部、及び前記静止側環状部のいずれか一方は、前記空間内に前記潤滑剤が充填される際の圧力によって、他方に向かって前記軸線方向から当接するように変形可能である潤滑剤シール装置。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記回転側環状部は、前記軸線を中心とする円環状の回転側環状部本体と、
該回転側環状部本体から前記静止側環状部に向かって突出するとともに前記軸線を中心とする円環状をなす回転側フィンと、
を有する請求項1に記載の潤滑剤シール装置。
【請求項3】
前記回転側フィンは、前記回転側環状部本体の径方向における先端部に設けられている請求項2に記載の潤滑剤シール装置。
【請求項4】
前記回転側フィンの先端面は、前記回転側環状部が前記軸線方向に変形した際に前記静止側環状部の表面に沿うように、前記軸線に対して傾斜している請求項2又は3に記載の潤滑剤シール装置。
【請求項5】
前記静止側環状部には、前記回転側環状部が前記軸線方向に変形した際に前記回転側フィンの先端部が収容される収容溝が形成されている請求項2又は3に記載の潤滑剤シール装置。
【請求項6】
前記静止側環状部は、前記軸線を中心とする円環状の静止側環状部本体と、
該静止側環状部本体から前記回転側環状部に向かって突出するとともに前記軸線を中心とする円環状をなす静止側フィンと、
を有する請求項1に記載の潤滑剤シール装置。
【請求項7】
前記静止側フィンの先端面は、前記静止側環状部が前記軸線方向に変形した際に前記回転側環状部の表面に沿うように、前記軸線に対して傾斜している請求項6に記載の潤滑剤シール装置。
【請求項8】
前記回転側環状部には、前記静止側環状部が前記軸線方向に変形した際に前記静止側フィンの先端部が収容される収容溝が形成されている請求項6に記載の潤滑剤シール装置。
【請求項9】
前記静止側シール部材は、前記回転側環状部に対して前記軸線方向から対向する静止側第一対向面、及び径方向から対向する静止側第二対向面を有する請求項1に記載の潤滑剤シール装置。
【請求項10】
前記回転側シール部材は、前記静止側環状部に対して前記軸線方向から対向する回転側第一対向面、及び径方向から対向する回転側第二対向面を有する請求項1に記載の潤滑剤シール装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、潤滑剤シール装置、及び回転機械に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
回転機械の回転側部材(回転軸)と、静止側部材(ハウジング等)との間には、回転側部材を回転可能に支持するための軸受装置が設けられる。軸受装置の円滑な動作を維持するために、当該軸受装置には潤滑剤が供給される。潤滑剤の一例として、グリースと呼ばれる粘性の高い物質が用いられることがある。このグリースを軸受装置自体、及びその周囲で保持するために、潤滑剤シール装置が用いられる。
【0003】
潤滑剤シール装置の具体例として、下記特許文献1に記載されたものが知られている。下記特許文献1に係る装置は、回転側部材と静止側部材との間をシールすることで、軸受装置との間で潤滑剤を密封するように構成されている。また、当該装置には、潤滑剤を密封空間に充填する際に、密封空間内の空気(圧力)を逃がすための圧力逃がし流路が形成されている。潤滑剤を密封空間に充填する際には、新しい潤滑剤を高圧で供給することで、密封空間内の古い潤滑剤を、圧力逃がし流路とは異なる排出口を通じて外部に押し出す必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3965559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に係る装置のように、圧力逃がし流路が併設されている場合、新しい潤滑剤が、排出口ではなく、当該圧力逃がし流路を通じて外部に漏洩してしまうことがある。このため、所定の量の潤滑剤が密封空間内に供給されず、軸受装置の安定的な動作を阻害してしまう虞がある。
【0006】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、充填時の潤滑剤の漏洩が抑制されることで軸受装置をさらに安定的に動作させることが可能な潤滑剤シール装置、及び回転機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係る潤滑剤シール装置は、軸線回りに回転可能な回転軸、及び該回転軸を外周側から囲う静止側部材との間に設けられた軸受装置に供給される潤滑剤を該軸受装置との間の空間内で保持するための潤滑剤シール装置であって、前記回転軸の外周面に設けられ、前記軸線を中心とする環状をなすとともに外周側に張り出す回転側環状部を有する回転側シール部材と、前記静止側部材に設けられ、前記回転側環状部に非接触で対向することで該回転側環状部との間に閉止空間を形成する静止側環状部を有する静止側シール部材と、を備え、前記回転側環状部、及び前記静止側環状部のいずれか一方は、前記空間内に前記潤滑剤が充填される際の圧力によって、他方に向かって前記軸線方向から当接するように変形可能である。
【0008】
本開示に係る回転機械は、前記回転軸と、前記静止側部材と、前記回転軸と前記静止側部材との間に設けられた前記軸受装置と、上記の潤滑剤シール装置と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、充填時の潤滑剤の漏洩が抑制されることで軸受装置をさらに安定的に動作させることが可能な潤滑剤シール装置、及び回転機械を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の第一実施形態に係る回転機械、及び潤滑剤シール装置の構成を示す断面図である。
本開示の第一実施形態に係る潤滑剤シール装置の動作の一例を示す説明図である。
本開示の第一実施形態に係る潤滑剤シール装置の第一変形例を示す断面図である。
本開示の第一実施形態に係る潤滑剤シール装置の第二変形例を示す断面図である。
本開示の第一実施形態に係る潤滑剤シール装置の第二変形例を示す図であって、当該潤滑剤シール装置の動作の一例を示す説明図である。
本開示の第一実施形態に係る潤滑剤シール装置の第三変形例を示す断面図である。
本開示の第一実施形態に係る潤滑剤シール装置の第四変形例を示す断面図である。
本開示の第二実施形態に係る潤滑剤シール装置の構成を示す断面図である。
本開示の各実施形態に共通する潤滑剤シール装置の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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