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公開番号2024055202
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161929
出願日2022-10-06
発明の名称固定ピース
出願人株式会社かいわ
代理人弁理士法人ドライト国際特許事務所
主分類B24B 45/00 20060101AFI20240411BHJP(研削;研磨)
要約【課題】壁部に疵がつくことを防止でき、対向する一対の壁部を有する溝に固定し易い固定ピースを提供すること。
【解決手段】対向する一対の壁部を有する溝内に固定される固定ピース8は、一対の壁部の間に、一対の壁部と直交する面内に固定ねじを挿入する開口部が形成され、固定ねじの螺合方向の先端が縮径する有底の雌ねじ穴85と、雌ねじ穴85のねじ軸を通り、一方の壁部側と他方の壁部側に分割される第1ピース部材86及び第2ピース部材87と、第1ピース部材86及び第2ピース部材87を、それぞれの壁部に接近、離間可能な隙間を有して連結する連結部と、を備え、連結部は、連結解除を規制する解除規制構造を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
対向する一対の壁部を有する溝内に固定される固定ピースであって、
前記一対の壁部の間に、前記一対の壁部と直交する面内に固定ねじを挿入する開口部が形成され、前記固定ねじの螺合方向の先端が縮径する有底の雌ねじ穴と、
前記雌ねじ穴のねじ軸を通り、一方の壁部側と他方の壁部側に分割される第1ピース部材及び第2ピース部材と、
前記第1ピース部材及び前記第2ピース部材を、それぞれの壁部に接近、離間可能な隙間を有して連結する連結部と、を備え、
前記連結部は、連結解除を規制する解除規制構造を有する、
固定ピース。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記解除規制構造は、前記第1ピース部材が前記壁部から前記雌ねじ穴に向かって次第に幅広となる凸部を有し、前記第2ピース部材が前記壁部から前記雌ねじ穴に向かって次第に幅狭となる凹部を有し、前記第2ピース部材が前記第1ピース部材を挟持する、
請求項1に記載の固定ピース。
【請求項3】
前記解除規制構造は、前記第1ピース部材及び前記第2ピース部材を前記一対の壁部の対向方向から挟持する補助ピース部材を有する、
請求項1に記載の固定ピース。
【請求項4】
前記第1ピース部材及び前記第2ピース部材の少なくともいずれかを分割する複数のピース片を備え、
それぞれの前記ピース片の間を連結する連結部は、前記解除規制構造を有する、
請求項1に記載の固定ピース。
【請求項5】
回転体に着脱自在に装着されるバランサに固定され、前記バランサの回転軸回りに形成された溝に挿入され、前記回転体の回転バランスを調整するバランスピースである、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の固定ピース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、対向する一対の壁部を有する溝内に固定される固定ピースに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、対向する一対の壁部を有する溝内に固定ピースを固定することはよく行われる。
例えば、特許文献1には、回転体に着脱自在に装着されるバランサに、回転方向に沿って溝を形成し、溝内に固定ピースとなるバランスピースを取り付けて、回転バランスを調整する技術が開示されている。バランスピースは、溝内で固定される必要があるが、特許文献1に開示された従来技術では、バランスピースの回転軸方向に沿った雌ねじ孔を形成し、雌ねじ孔にねじ軸に直交する方向に孔を開け、その孔に一部を雌ねじ孔に露出させた状態で鋼球を埋め込んでおく。雌ねじ孔にイモネジ等の固定ねじを螺合させると、鋼球が溝の壁部に押し出され、その際の押付力によりバランスピースが固定される。
【0003】
また、特許文献1の実施形態として開示された技術では、バランスピースに回転軸方向に沿った貫通雌ねじ孔を形成しておき、バランスピースを押板で回転軸方向から押さえつける。貫通ねじ孔にイモネジを螺合させると、イモネジの先端がバランスピースの底部から露出して、イモネジの先端が溝の底部を押さえつけ、その際の押付力によりバランスピースが固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-175164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術及び実施形態では、バランスピースを鋼球の先端で溝の壁部に押し付けたり、イモネジの先端で溝の底に押し付けたりしているため、バランサの溝部に疵がつく可能性があるという課題がある。また、バランスピースの一方の壁部側と他方の壁部側の複数のピース部材に分割し、イモネジをバランスピースに形成された雌ねじ孔に螺合することにより、それぞれのピース部材を壁部に押し付けることも考えられるが、イモネジ螺合時にピース部材を組み合わせる必要があり、固定作業が難しいという課題がある。
【0006】
本発明の目的は、壁部に疵がつくことを防止でき、対向する一対の壁部を有する溝に固定し易い固定ピースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の固定ピースは、対向する一対の壁部を有する溝内に固定される固定ピースであって、前記一対の壁部の間に、前記一対の壁部と直交する面内に固定ねじを挿入する開口部が形成され、前記固定ねじの螺合方向の先端が縮径する有底の雌ねじ穴と、前記雌ねじ穴のねじ軸を通り、一方の壁部側と他方の壁部側に分割される第1ピース部材及び第2ピース部材と、前記第1ピース部材及び前記第2ピース部材を、それぞれの壁部に接近、離間可能な隙間を有して連結する連結部と、を備え、前記連結部は、連結解除を規制する解除規制構造を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、固定ピースが、先端が縮径する有底の雌ねじ穴を備えることにより、固定ねじを螺合すると、第1ピース部材及び第2ピース部材が互いに離間する方向に押し出され、それぞれの壁部に押付力を作用させることができる。従って、第1ピース部材及び第2ピース部材全体で壁部への押付力を作用させることができるため、壁部に疵がつくことを防止できる。また、連結部が解除規制構造を有することにより、第1ピース部材及び第2ピース部材の連結時に連結が解除されることを防止できるため、固定ピースを溝内に固定し易くなり、固定作業を簡単化できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1実施形態に係る工作機械の構造を示す断面図である。
第1実施形態におけるナット(バランサ)の構造を示す斜視図である。
第1実施形態における固定ピース(バランスピース)の構造を示す斜視図である。
第1実施形態における固定ピース(バランスピース)の構造を示す分解斜視図である。
第1実施形態における第1ピース部材及び第2ピース部材の螺合状態を示す断面図であり、図5(A)は固定ねじが浅く螺合している状態であり、図5(B)は固定ねじの螺合が進み、壁部に当接した状態である。
第1実施形態における固定ねじの変形となる螺合状態を示す断面図である。
本発明の第2実施形態に係る固定ピースの構造を示す上面図(図7(A))及び図7(A)のB-B線における断面図である。
実施形態の変形となる固定ピースの構造を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1には、本発明の第1実施形態に係る工作機械1が示されている。工作機械1は、被加工物の表面を研削する研削盤であり、工作機械1の回転軸2に着脱自在の砥石3を装着して研削作業を行う。装着に際しては、砥石3を回転軸2とともに回転する固定フランジ4と、バランサとなるナット5とで挟持し、締付ねじ6を螺合することにより、回転体となるフランジ付き砥石を組み立てる。組み立てられたフランジ付き砥石は、固定フランジ4を回転軸2にねじ7を螺合させて回転軸2に固定される。
(【0011】以降は省略されています)

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