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公開番号2024039395
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-22
出願番号2022143918
出願日2022-09-09
発明の名称工作機械
出願人株式会社ジェイテクト
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類B24B 41/06 20120101AFI20240314BHJP(研削;研磨)
要約【課題】工作物を工作機械から降ろすことなくセンタ穴の修正が可能な工作機械を提供する。
【解決手段】工作機械1は、工作物Wと一体として回転可能なセンタ部材20と、回転駆動力を発生させる駆動機構30と、工作物W及びセンタ部材20の一方の回転を抑制する回転抑制機構40と、工作物W及びセンタ部材20を一体として回転させて工作物Wの加工を行う加工制御部3aと、回転抑制機構40により工作物W及びセンタ部材20の一方の回転を抑制した状態で、回転駆動力により工作物W及びセンタ部材20の他方を回転させることにより、工作物Wとセンタ部材20とを相対回転させてセンタ部材20とセンタ部材20が嵌入されるセンタ穴W1、W2とをすり合わせてセンタ穴W1、W2の修正を行うセンタ穴修正制御部3bと、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
工作物の端部に設けられたセンタ穴に嵌入して、上記工作物を軸方向に支持するとともに、上記工作物と一体として回転可能なセンタ部材と、
回転駆動力を発生させる駆動機構と、
上記工作物及び上記センタ部材の一方の回転を抑制する回転抑制機構と、
上記工作物の加工時に、上記回転駆動力により上記工作物及び上記センタ部材を一体として回転させて上記工作物の加工を行う加工制御部と、
上記センタ穴を修正するセンタ穴修正時に、上記回転抑制機構により上記工作物及び上記センタ部材の一方の回転を抑制した状態で、上記回転駆動力により上記工作物及び上記センタ部材の他方を回転させることにより、上記工作物と上記センタ部材とを相対回転させて上記センタ部材と上記センタ穴とをすり合わせて上記センタ穴の修正を行うセンタ穴修正制御部と、を備える、工作機械。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
上記センタ部材は、上記駆動機構を有する主軸台に備えられ、上記センタ穴として上記工作物の端部に設けられた主軸側センタ穴に嵌入する主軸側センタ部材を含み、
上記回転抑制機構は、上記工作物の回転を抑制する主軸側回転抑制機構を含み、
上記加工制御部は、上記工作物の加工時に、上記回転駆動力によって上記工作物及び上記主軸側センタ部材を一体として回転させて上記工作物の加工を行い、
上記センタ穴修正制御部は、上記センタ穴修正時に、上記主軸側回転抑制機構により上記工作物の回転を抑制した状態で、上記回転駆動力により上記主軸側センタ部材を回転させることにより、上記工作物と上記主軸側センタ部材とを相対回転させて上記主軸側センタ穴の修正を行う、請求項1に記載の工作機械。
【請求項3】
上記駆動機構は、上記回転駆動力を発生させる駆動力発生部と、上記工作物に接続された駆動金具と、上記駆動金具に係合して上記回転駆動力を上記工作物に伝達する係合状態と、上記駆動金具との係合を解除して上記回転駆動力を上記工作物に伝達しない非係合状態とを切り替え可能な回転駆動力伝達部とを含み、
上記センタ穴修正制御部は、上記センタ穴修正時に、上記回転抑制機構により上記工作物の回転を抑制した状態で、上記回転駆動力伝達部と上記駆動金具とを非係合状態にして上記回転駆動力により上記主軸側センタ部材を回転させることにより、上記工作物と上記主軸側センタ部材とを相対回転させて上記主軸側センタ穴の修正を行う、請求項2に記載の工作機械。
【請求項4】
上記センタ部材は、上記工作物を軸方向の一方に押し付ける心押台に備えられ、上記センタ穴として上記工作物の端部に設けられた心押側センタ穴に嵌入する心押側センタ部材を含み、
上記回転抑制機構は、上記心押側センタ部材の回転を抑制する心押側回転抑制機構を含み、
上記加工制御部は、上記工作物の加工時に、上記回転駆動力によって上記工作物及び上記心押側センタ部材を一体として回転させて上記工作物の加工を行い、
上記センタ穴修正制御部は、上記センタ穴修正時に、上記心押側回転抑制機構により上記心押側センタ部材の回転を抑制した状態で、上記回転駆動力により上記工作物を回転させることにより、上記工作物と上記心押側センタ部材とを相対回転させて上記心押側センタ穴の修正を行う、請求項1又は2に記載の工作機械。
【請求項5】
上記駆動機構は、上記回転駆動力を発生させる駆動力発生部と、上記工作物に接続された駆動金具と、上記駆動金具に係合して上記回転駆動力を上記工作物に伝達する係合状態と、上記駆動金具との係合を解除して上記回転駆動力を上記工作物に伝達しない非係合状態とを切り替え可能な動力伝達部とを含み、
上記センタ穴修正制御部は、上記センタ穴修正時に、上記心押側回転抑制機構により上記心押側センタ部材の回転を抑制した状態で、上記動力伝達部と上記駆動金具とを係合状態にして上記回転駆動力により上記工作物を回転させることにより、上記工作物と上記心押側センタ部材とを相対回転させて上記心押側センタ穴の修正を行う、請求項4に記載の工作機械。
【請求項6】
上記駆動機構は、上記回転駆動力として、第1方向の回転駆動力と、上記第1方向と反対方向の第2方向の回転駆動力とを切り替えて発生させるように構成されており、
上記回転抑制機構は、上記工作物及び上記センタ部材の一方が上記第1方向に回転することを許容して上記第2方向に回転することを抑制するラチェット部材を備え、
上記加工制御部は、上記第1方向の回転駆動力により、上記工作物及び上記センタ部材を一体として回転させて上記工作物の加工を行い、
上記センタ穴修正制御部は、上記回転抑制機構により上記工作物及び上記センタ部材の一方の回転を抑制した状態で、上記第2方向の回転駆動力により上記工作物及び上記センタ部材の他方を回転させることにより、上記工作物と上記センタ部材とを相対回転させて上記センタ穴の修正を行う、請求項1又は2に記載の工作機械。
【請求項7】
上記工作物の加工精度を判定する加工精度判定部と、
上記工作物の加工精度の判定結果に基づいて、上記センタ穴の修正の要否を判定するセンタ穴修正要否判定部と、をさらに備え、
上記センタ穴修正制御部は、上記センタ穴修正要否判定部により上記センタ穴の修正が要と判定されたときに上記センタ穴の修正を行う、請求項1又は2に記載の工作機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、工作機械に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、円筒研削盤や旋盤などの工作機械には、特許文献1に示すように、工作物をセンタ部材で軸方向に支持する構成を有するものがある。当該構成では、センタ部材は工作物を端部のセンタ穴に嵌入するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-180934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示の構成においてセンタ穴の成形精度が低い場合は、センタ部材と工作物との接触状態(当たり)が悪化し、工作物の支持状態を適正に維持することができず、工作物の加工精度が低下する。このような場合には、センタ穴の修正を行う必要がある。そして、センタ部材が工作物と一体的に回転する構成の場合は、機上でのセンタ穴の修正を行うことができないため、工作物を工作機械から降ろして、センタ穴修正機によりセンタ穴の修正を行う。そのため、センタ穴の修正に手間がかかり、作業効率の低下を招くとともに、センタ穴の修正を自動化することが困難となっている。
【0005】
本発明は、工作物を工作機械から降ろすことなくセンタ穴の修正が可能な工作機械を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、工作物の端部に設けられたセンタ穴に嵌入して、上記工作物を軸方向に支持するとともに、上記工作物と一体として回転可能なセンタ部材と、
回転駆動力を発生させる駆動機構と、
上記工作物及び上記センタ部材の一方の回転を抑制する回転抑制機構と、
上記工作物の加工時に、上記回転駆動力により上記工作物及び上記センタ部材を一体として回転させて上記工作物の加工を行う加工制御部と、
上記センタ穴を修正するセンタ穴修正時に、上記回転抑制機構により上記工作物及び上記センタ部材の一方の回転を抑制した状態で、上記回転駆動力により上記工作物及び上記センタ部材の他方を回転させることにより、上記工作物と上記センタ部材とを相対回転させて上記センタ部材と上記センタ穴とをすり合わせて上記センタ穴の修正を行うセンタ穴修正制御部と、を備える工作機械にある。
【発明の効果】
【0007】
上記態様によれば、センタ穴修正制御部は、回転抑制機構により上記工作物及び上記センタ部材の一方の回転を抑制した状態で、上記回転駆動力により上記工作物及び上記センタ部材の他方を回転させることにより、上記工作物と上記センタ部材とを相対回転させて上記センタ部材と上記センタ穴とをすり合わせて上記センタ穴の修正を行う。そのため、工作物を工作機械から降ろすことなく、センタ穴の修正を行ってセンタ部材とセンタ穴との接触状態を良好とする当たり出しを行うことができる。その結果、センタ穴の修正の作業効率を向上できるとともに、センタ穴の修正を自動化することが容易となる。また、工作物の加工を行う際に工作物を支持するセンタ部材によってセンタ穴の修正を行うため、より高精度にセンタ穴の修正を行うことができる。
【0008】
以上のごとく、上記態様によれば、工作物を工作機械から降ろすことなくセンタ穴の修正が可能な工作機械を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態1における、工作機械の構成を示す概念図。
実施形態1における、センタ部材近傍の拡大図。
図2における(a)IIIa-IIIa線位置断面図、(b)IIIb-IIIb線位置断面図、(c)IIIc-IIIc線位置断面図
実施形態1における、センタ穴修正制御のフロー図。
実施形態2における、IIIb-IIIb線位置相当での断面図。
実施形態3における、IIIb-IIIb線位置相当での断面図。
実施形態4における、(a)第1状態でのIIIb-IIIb線位置相当での断面図、(b)第2状態でのIIIb-IIIb線位置相当での断面図。
実施形態5における、工作機械の構成を示す概念図。
実施形態1における、センタ穴修正要否判定制御のフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施形態1)
1.工作機械1の構成
本実施形態1における工作機械1について、図1を参照して説明する。工作機械1は、加工装置としての研削盤2と、処理部3とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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