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公開番号2024058603
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2023169425
出願日2023-09-29
発明の名称研磨パッド
出願人富士紡ホールディングス株式会社
代理人個人
主分類B24B 37/24 20120101AFI20240418BHJP(研削;研磨)
要約【課題】 優れたディフェクト性能、優れた平坦化性能及び優れたドレス性を有する研磨パッドを提供する。
【解決手段】 イソシアネート末端プレポリマー及び硬化剤を原料とするポリウレタン樹脂発泡体からなる研磨層を有する研磨パッドであって、パルスNMR法により40℃で測定される前記研磨層における結晶相の重量割合が50重量%以上、70重量%以下であり、パルスNMR法により20℃で測定される前記研磨層における結晶相の重量割合が55重量%以上、80重量%以下であり、動的粘弾性試験により20~100℃で測定されるtanδで、40/80℃比が0.30以上、0.85以下である、研磨パッド。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
イソシアネート末端プレポリマー及び硬化剤を原料とするポリウレタン樹脂発泡体からなる研磨層を有する研磨パッドであって、
パルスNMR法により40℃で測定される前記研磨層における結晶相の重量割合が50重量%以上、70重量%以下であり、
パルスNMR法により20℃で測定される前記研磨層における結晶相の重量割合が55%重量以上、80重量%以下であり、
動的粘弾性試験により20~100℃で測定されるtanδで、40/80℃比が0.30以上、0.85以下である、研磨パッド。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記ポリウレタン樹脂発泡体のプレポリマーは、ポリイソシアネート化合物由来の構成単位とポリオール由来構成単位とを含み、ポリオール由来構成単位は、少なくともポリエステルジオール構成単位と、PTMG構成単位とを含む、請求項1に記載の研磨パッド。
【請求項3】
ポリエステルジオール構成単位を形成するポリエステルジオールが、600以上、2500以下の数平均分子量を有する、請求項2に記載の研磨パッド。
【請求項4】
PTMG構成単位の重量が、高分子量ポリオール由来の構成単位の全重量に対して、30重量%以上、80重量%である、請求項2に記載の研磨パッド。
【請求項5】
前記ポリウレタン樹脂発泡体のプレポリマーのNCO当量が300~600である、請求項1に記載研磨パッド。
【請求項6】
前記研磨層の密度が0.75g/cm

以上、0.95g/cm

以下である、請求項1に記載の研磨パッド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は研磨パッドに関する。本発明の研磨パッドは、光学材料、半導体デバイス、ハードディスク用のガラス基板等の研磨に用いられ、特に半導体ウエハの上に酸化物層、金属層等が形成されたデバイスを研磨するのに好適に用いられる。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
光学材料、半導体ウエハ、半導体デバイス、ハードディスク用基板の表面を平坦化するための研磨法として、化学機械研磨(chemical mechanical polishing,CMP)法が一般的に用いられている。
CMP法について、図1を用いて説明する。図1のように、CMP法を実施する研磨装置1には、研磨パッド3が備えられ、当該研磨パッド3は、保持定盤16及び被研磨物8がずれないように保持するリテーナリング(図1では図示しない)に保持された被研磨物8に当接するとともに、研磨を行う層である研磨層4と研磨層4を支持するクッション層6を含む。研磨パッド3は、被研磨物8が押圧された状態で回転駆動され、被研磨物8を研磨する。その際、研磨パッド3と被研磨物8との間には、スラリー9が供給される。スラリー9は、水と各種化学成分や硬質の微細な砥粒の混合物(分散液)であり、その中の化学成分や砥粒が流されながら、被研磨物8との相対運動により、研磨効果を増大させるものである。スラリー9は溝又は孔を介して研磨面に供給され、排出される。
【0003】
ところで、半導体デバイスの研磨には、イソシアネート成分(トルエンジイソシアネート(TDI)など)及び高分子量ポリオール(ポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)など)を含むプレポリマーとジアミン系硬化剤(4,4’-メチレンビス(2-クロロアニリン)(MOCA)など)を反応させて得られた硬質ポリウレタン材料を研磨層として用いた研磨パッドを用いることが一般的である。プレポリマーに含まれる高分子量ポリオールはウレタンのソフトセグメントを形成し、その取り扱いやすさや適度なゴム弾性を示すPTMGが高分子量ポリオールとして従来からよく用いられていた。しかし、近年、半導体デバイスの配線の微細化に伴い、従来の研磨パッドではディフェクト性能が不十分である場合があり、高分子量ポリオールとしてPTMG以外を用いる検討がなされている。
特許文献1には、プレポリマーの高分子量ポリオールとして、PPG及びPTMGの混合物を用いることで、欠陥率を低減した研磨パッドがそれぞれ開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-040737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の研磨パッドは、依然としてディフェクト性能、平坦化性能、さらにはドレス性能が十分なものではなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ディフェクト性能、平坦化性能及びドレス性に優れた研磨パッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、40℃で測定される研磨層の結晶相と、20℃で測定される研磨層の結晶相がそれぞれ特定の範囲であり、また、動的粘弾性試験で測定されるtanδが特定の範囲である研磨層を備える研磨パッドは、ディフェクト性能、平坦化性能のみならず、ドレス性能も優れることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は以下を包含する。
[1]イソシアネート末端プレポリマー及び硬化剤を原料とするポリウレタン樹脂発泡体からなる研磨層を有する研磨パッドであって、
パルスNMR法により40℃で測定される前記研磨層における結晶相の重量割合が50重量%以上、70重量%以下であり、
パルスNMR法により20℃で測定される前記研磨層における結晶相の重量割合が55%重量以上、80重量%以下であり、
動的粘弾性試験により20~100℃で測定されるtanδで、40/80℃比が0.30以上、0.85以下である、研磨パッド。
[2]前記ポリウレタン樹脂発泡体のプレポリマーは、ポリイソシアネート化合物由来の構成単位とポリオール由来構成単位とを含み、ポリオール由来構成単位は、少なくともポリエステルジオール構成単位と、PTMG構成単位とを含む、[1]に記載の研磨パッド。
[3]ポリエステルジオール構成単位を形成するポリエステルジオールが、600以上、2500以下の数平均分子量を有する、[2]に記載の研磨パッド。
[4]PTMG構成単位の重量が、高分子量ポリオール由来の構成単位の全重量に対して、30重量%以上、80重量%である、[2]に記載の研磨パッド。
[5]前記ポリウレタン樹脂発泡体のプレポリマーのNCO当量が300~600である、[1]に記載研磨パッド。
[6]前記研磨層の密度が0.75g/cm

以上、0.95g/cm

以下である、[1]に記載の研磨パッド。
【発明の効果】
【0007】
本発明の特定の研磨層を備える研磨パッドは、優れたディフェクト性能、優れた平坦化性能及び優れたドレス性能を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、研磨の状態を示す模式図である。
図2は、研磨パッドの断面図である。
図3は、実施例及び比較例の研磨層の動的粘弾性試験によって得られたtanδの結果である。
図4は、実施例及び比較例の研磨パッドを用いた平坦化性能試験の結果である。
図5は、実施例及び比較例の研磨パッドを用いディフェクト性能試験の結果である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、発明を実施するための形態に限定されるものではない。
【0010】
<<研磨パッド>>
研磨パッド3の構造について図2を用いて説明する。研磨パッド3は、図2のように、研磨層4と、クッション層6とを含む。研磨パッド3の形状は円盤状が好ましいが、特に限定されるものではなく、また、大きさ(径)も、研磨パッド3を備える研磨装置1のサイズ等に応じて適宜決定することができ、例えば、直径10cm~2m程度とすることができる。
なお、本発明の研磨パッド3は、好ましくは図2に示すように、研磨層4がクッション層6に接着層7を介して接着されている。
研磨パッド3は、クッション層6に配設された両面テープ等によって研磨装置1の研磨定盤10に貼付される。研磨パッド3は、研磨装置1によって被研磨物8を押圧した状態で回転駆動され、被研磨物8を研磨する。
(【0011】以降は省略されています)

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