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公開番号2024066662
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-16
出願番号2022176216
出願日2022-11-02
発明の名称円筒研削盤
出願人オークマ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B24B 41/06 20120101AFI20240509BHJP(研削;研磨)
要約【課題】心押台をワークの長さの違いに合わせて自動的に移動して固定することができ、生産性を向上しうる円筒研削盤を提供する。
【解決手段】NC円筒研削盤1は、ベースとしてのテーブル4と、テーブル4上に配置された主軸台5およびNC心押台6と、主軸台5およびNC心押台6のうちの少なくともいずれか一方をZ軸方向に移動させる移動機構7と、テーブル4に設けられて移動機構7を保護する保護カバー8とを備えている。主軸台5とNC心押台6との間の部分における保護カバー8よりも上方の高さ位置に、ツーリング機器設置用のツーリング台9がZ軸方向に移動自在に配置されている。テーブル4とツーリング台9との間に、ツーリング台9をZ軸方向に案内するとともにテーブル4に対して所要の位置で固定しうるガイド機構が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ベースと、前記ベース上に配置されてワークの一端を回転可能に支持する主軸台と、前記ベース上に配置されて前記ワークの他端を回転可能に支持する心押台と、前記ベースに設けられて前記主軸台および前記心押台のうちの少なくともいずれか一方を前記ワークの軸線方向であるZ軸方向に移動させる移動機構と、前記ベース上に設けられて前記移動機構を保護する保護カバーとを備えており、
前記主軸台と前記心押台との間の部分における前記保護カバーよりも上方の高さ位置に、ツーリング機器設置用のツーリング台が前記Z軸方向に移動自在に配置され、前記ベースと前記ツーリング台との間に、前記ツーリング台を前記Z軸方向に案内するとともに前記ベースに対して所要の位置で固定しうるガイド機構が設けられている円筒研削盤。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ツーリング台における前記保護カバーの作業者側の部分および反作業者側の部分のうちの少なくともいずれか一方に、下方に延びる脚部が固定状に設けられており、前記ガイド機構が、前記ベースの上面に形成されて前記Z軸方向に延びるガイド溝と、前記ガイド溝内に前記Z軸方向に移動自在に嵌め入れられたクランプコマと、前記ツーリング台の前記脚部に設けられかつ前記クランプコマを前記ガイド溝内の所要の位置で固定して前記ツーリング台を前記ベースに対して固定するクランプボルトとを備えている請求項1記載の円筒研削盤。
【請求項3】
前記ベースの上面における前記保護カバーの作業者側の部分および反作業者側の部分のうちの少なくともいずれか一方に、上方に突出して前記ツーリング台を支持する支持部材が固定状に設けられており、前記ガイド機構が、前記支持部材の上面に形成されて前記Z軸方向に延びるガイド溝と、前記ガイド溝内に前記Z軸方向に移動自在に嵌め入れられたクランプコマと、前記ツーリング台に設けられかつ前記クランプコマを前記ガイド溝内の所要の位置で固定して前記ツーリング台を前記ベースに対して固定するクランプボルトとを備えている請求項1記載の円筒研削盤。
【請求項4】
前記ツーリング台における前記保護カバーの作業者側の部分および反作業者側の部分のうちのいずれか一方に、下方に延びる脚部が固定状に設けられるとともに、前記ベースの上面における前記保護カバーの作業者側の部分および反作業者側の部分のうちのいずれか他方に、上方に突出して前記ツーリング台を支持する支持部材が固定状に設けられており、前記ガイド機構が、前記ベースの上面に形成されて前記Z軸方向に延びる第1のガイド溝と、前記第1のガイド溝内に前記Z軸方向に移動自在に嵌め入れられた第1のクランプコマと、前記ツーリング台の前記脚部に設けられかつ前記第1のクランプコマを前記第1のガイド溝内の所要の位置で固定して前記ツーリング台を前記ベースに対して固定する第1のクランプボルトと、前記支持部材の上面に形成されて前記Z軸方向に延びる第2のガイド溝と、前記第2のガイド溝内に前記Z軸方向に移動自在に嵌め入れられた第2のクランプコマと、前記ツーリング台に設けられかつ前記第2のクランプコマを前記第2のガイド溝内の所要の位置で固定して前記ツーリング台を前記ベースに対して固定する第2のクランプボルトとを備えている請求項1記載の円筒研削盤。
【請求項5】
前記ベースが、ベッド上に設けられたテーブルである請求項1記載の円筒研削盤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は円筒研削盤に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【0002】
以下の説明において、図1、図3、図5、図7、図9、図11および図12の下側を前、これと反対側を後といい、同図の左右を左右というものとする。また、図2、図4、図6、図8、図10および図13の上下を上下というものとする。
【背景技術】
【0003】
従来の標準心押台を備えた円筒研削盤600を図11に示す。図11において、円筒研削盤600は、ベッド601と、ベッド601上にX軸方向(図11の上下方向)に移動可能に配置された砥石台602と、砥石台602に設けられかつ先端に砥石603を保持する回転自在な砥石軸(工具主軸)と、砥石軸を回転させる砥石軸モータ(工具主軸モータ)と、砥石台602の前側(作業者側)においてベッド601上にZ軸方向(左右方向)に移動可能に配置されたテーブル604と、テーブル604上に配置されかつワークWの一端を保持する主軸台605と、テーブル604上に配置されかつワークWの他端を保持する心押台606と、テーブル604上の主軸台605および心押台606の間に配置されかつ定寸装置やワークレストなどのツーリング機器Tが設置されたツーリング台607とを備えている。この円筒研削盤600では、ツーリング台607は、主軸台605や心押台606とともに、ワークWの長さに合わせて手動でZ軸方向に移動させられて固定されるようになっている。
【0004】
円筒研削盤において、心押台として、加工するワークの長さに合わせてZ軸方向に自動的に移動させることができるNC心押台を用いることが考えられている。図12および図13に、数値制御されるNC心押台を備えたNC円筒研削盤の一例を示す。図12および図13において、この種の円筒研削盤700は、テーブル604上にZ軸方向に移動可能に配置されかつワークWにおける主軸台605に保持された側とは反対側の端部を保持するNC心押台701と、NC心押台701を案内するZ軸方向に延びる前後1対のガイドレール702と、数値制御によりNC心押台701をガイドレール702に沿ってワークWの軸線方向であるZ軸方向に移動させる移動機構703と、ガイドレール702および移動機構703をクーラントなどから保護する保護カバー704とを備えており、移動機構703は、両ガイドレール702間に配置されたZ軸方向に延びるボールねじ軸およびボールねじ軸に複数のボールを介してねじ嵌められたボールナットからなるボールねじ705と、NC心押台701の右側に配置されかつボールねじ705のボールねじ軸を回転させるモータ706とよりなり、モータ706が図示しない制御装置により数値制御されるようになる。その他の構成は図11に示す円筒研削盤600と同様であり、同一物には同一符号を付す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図11に示す円筒研削盤600では、心押台606を、主軸台605およびツーリング台607と同様に、ワークWの長さに合わせて手動でZ軸方向に移動させて固定するようになっているので、その作業が面倒であった。
【0006】
また、図12および図13に示すNC円筒研削盤700では、NC心押台701をワークWの長さに合わせて自動的にZ軸方向に移動させて固定することができるので作業が容易になるが、テーブル604上にはガイドレール702、移動機構703およびこれらをクーラント等から保護する保護カバー704が設けられているので、定寸装置やワークレストなどのツーリング機器が設置されたツーリング台をテーブル604上に設置することができないという問題がある。一般的に、円筒研削盤では、ツーリング機器の取付頻度が高いので、ツーリング台をテーブル上に設置できないということは致命的な問題であり、旋盤では一般的なNC心押台が円筒研削盤では普及せず、円筒研削盤による生産性向上の阻害要因となっている。
【0007】
この発明の目的は、上記課題を解決し、心押台をワークの長さの違いに合わせて自動的に移動して固定することができ、生産性を向上しうる円筒研削盤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
【0009】
1)ベースと、前記ベース上に配置されてワークの一端を回転可能に支持する主軸台と、前記ベース上に配置されて前記ワークの他端を回転可能に支持する心押台と、前記ベースに設けられて前記主軸台および前記心押台のうちの少なくともいずれか一方を前記ワークの軸線方向であるZ軸方向に移動させる移動機構と、前記ベース上に設けられて前記移動機構を保護する保護カバーとを備えており、
前記主軸台と前記心押台との間の部分における前記保護カバーよりも上方の高さ位置に、ツーリング機器設置用のツーリング台が前記Z軸方向に移動自在に配置され、前記ベースと前記ツーリング台との間に、前記ツーリング台を前記Z軸方向に案内するとともに前記ベースに対して所要の位置で固定しうるガイド機構が設けられている円筒研削盤。
【0010】
2)前記ツーリング台における前記保護カバーの作業者側の部分および反作業者側の部分のうちの少なくともいずれか一方に、下方に延びる脚部が固定状に設けられており、前記ガイド機構が、前記ベースの上面に形成されて前記Z軸方向に延びるガイド溝と、前記ガイド溝内に前記Z軸方向に移動自在に嵌め入れられたクランプコマと、前記ツーリング台の前記脚部に設けられかつ前記クランプコマを前記ガイド溝内の所要の位置で固定して前記ツーリング台を前記ベースに対して固定するクランプボルトとを備えている上記1)記載の円筒研削盤。
(【0011】以降は省略されています)

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