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公開番号2024128694
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037829
出願日2023-03-10
発明の名称積層造形品の処理方法
出願人新東工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B24B 31/14 20060101AFI20240913BHJP(研削;研磨)
要約【課題】金属を含む積層造形品の表面の粗さを適切に低減させると共に、積層造形品に残留応力を付与できる積層造形品の処理方法を提供する。
【解決手段】金属を含む積層造形品と金属で構成されたメディアとをバレル研磨装置内に収容する工程と、積層造形品とメディアとを撹拌させて、積層造形品の表面の粗さを低減させるとともに積層造形品に残留応力を付与する工程と、を含み、メディアの表面は、湾曲面で構成されている、積層造形品の処理方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
金属を含む積層造形品と金属で構成されたメディアとをバレル研磨装置内に収容する工程と、
前記積層造形品と前記メディアとを撹拌させて、前記積層造形品の表面の粗さを低減させるとともに前記積層造形品に残留応力を付与する工程と、
含み、
前記メディアの表面は、湾曲面で構成されている、
積層造形品の処理方法。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記付与する工程では、砥粒を用いることなく、前記積層造形品と前記メディアとを撹拌させる、請求項1に記載の積層造形品の処理方法。
【請求項3】
前記メディアは、鋼球メディアである、請求項1又は2に記載の積層造形品の処理方法。
【請求項4】
前記積層造形品は、航空機エンジンのブレード又は医療用部品である、請求項1又は2に記載の積層造形品の処理方法。
【請求項5】
前記バレル研磨装置は、遠心バレル研磨装置であって、
前記メディアは、球状であって、前記メディアの径は、20mm以下である、請求項1又は2に記載の積層造形品の処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、積層造形品の処理方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ショットピーニング方法を開示する。この方法は、第一部材と第二部材とが溶接部を介して接合された構造体である被処理対象物に対して、投射材を投射する方法であって、被処理対象物の表面において溶接部と隣り合う溶接周囲部に対して、ノズルの先端を向けた状態で、ノズルから投射材を投射する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/008901号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、積層造形品は、他の金属加工によって製造された金属部材に比べて、積層造形直後においては、面粗度が大きい場合、及び、残留応力が小さい場合がある。特許文献1に記載のショットピーニング方法では、対象物の表面に残留応力を付与することができるものの、対象物の表面の粗さを十分に低減できる旨の開示がない。よって、積層造形品の表面の粗さを適切に低減するためには、他の処理をさらに実行する必要があり得るため、積層造形品の処理に係る工数が増大する場合がある。よって、積層造形品の表面の粗さを適切に低減させると共に、積層造形品に残留応力を付与できる積層造形品の処理方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る積層造形品の処理方法は、金属を含む積層造形品と金属で構成されたメディアとをバレル研磨装置内に収容する工程と、積層造形品とメディアとを撹拌させて、積層造形品の表面の粗さを低減させるとともに積層造形品に残留応力を付与する工程と、を含み、前記メディアの表面は、湾曲面で構成されている。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、金属を含む積層造形品の表面の粗さを適切に低減させると共に、積層造形品に残留応力を付与できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態に係る積層造形品の処理方法のフローチャートである。
実施形態に係る積層造形品の処理方法に用いられるバレル研磨装置を概略的に示す正面図である。
実施例に係る加工条件に対する積層造形品の表面の粗さの試験結果である。
実施例に係る加工条件に対する積層造形品の残留応力の試験結果である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示の実施形態の概要]
最初に、本開示の実施形態の概要を説明する。
【0009】
(条項1) 本開示の一側面に係る積層造形品の処理方法は、収容する工程と、付与する工程とを含む。収容する工程は、金属を含む積層造形品と金属で構成されたメディアとをバレル研磨装置内に収容する。付与する工程は、積層造形品とメディアとを撹拌させて、積層造形品の表面の粗さを低減させるとともに積層造形品に残留応力を付与する。メディアの表面は、湾曲面で構成されている。
【0010】
この積層造形品の処理方法によれば、付与する工程において積層造形品とメディアとが撹拌されることで積層造形品にメディアが押し当てられる。メディアが金属で構成されており、例えばプラスティック等の他の構成材料に比べて比重が大きいため、メディアは、積層造形品により大きい力で押し当てられる。このため、この方法は、積層造形品に容易に残留応力を付与することができる。また、金属を含む積層造形品の表面の粗さは、一般的に他の金属加工によって製造された金属部材の表面の粗さより大きい。金属で構成されたメディアは、表面の粗さの小さい対象物の表面加工時に用いられ得る。しかし、この積層造形品の処理方法では、金属を含む積層造形品と金属で構成されたメディアとを撹拌させることで、積層造形品を変形(塑性変形)させることができるため、積層造形品の表面の粗さを適切に低減させることができる。さらに、メディアの表面が湾曲面で構成されていることで、鋭角な角部を含むメディアに比べて、積層造形品の表面における打痕の形成が抑制され、積層造形品の表面の粗さの増大を抑制できる。よって、この積層造形品の処理方法は、金属を含む積層造形品の表面の粗さを適切に低減させると共に、積層造形品に残留応力を付与できる。
(【0011】以降は省略されています)

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