TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025102211
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219534
出願日
2023-12-26
発明の名称
部材の表面処理方法、硬質膜付き工具鋼及び部材
出願人
株式会社不二WPC
代理人
個人
主分類
B24C
11/00 20060101AFI20250701BHJP(研削;研磨)
要約
【課題】 焼結複合材料或いは合金工具鋼を基材としその表面に硬質膜を成膜した部材の基材表面と硬質膜の両方を強化し、耐久性、耐摩耗性などを向上させる。
【解決手段】 焼結複合材料或いは合金工具鋼を基材とし当該基材の表面に硬質膜を成膜した部材に対して、当該部材の基材より硬度の低いHv500以下の延性金属材料或いはその化合物からなる微粒子メディアを用いて微粒子投射処理を施すことを特徴とする。または、焼結複合材料或いは合金工具鋼を基材とし当該基材の表面に硬質膜を成膜した部材に対して、当該部材の基材より硬度の低い、タングステン、モリブデン、或いは比重9g/cm
3
以上の金属材料の何れか、またはこれらを主成分とする化合物の何れか、またはこれらの少なくとも2つを混合した微粒子メディアを用いて微粒子投射処理を施すことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
焼結複合材料或いは合金工具鋼を基材とし当該基材の表面に硬質膜を成膜した部材に対して、当該部材の基材より硬度の低いHv500以下の延性金属材料或いはその化合物からなる微粒子メディアを用いて微粒子投射処理を施すことを特徴とする部材の表面処理方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記微粒子メディアは、ステンレス鋼、銅、二硫化モリブデン、鉄、ニッケル、クロムの何れか、或いはこれらを主成分とする化合物の何れか、またはこれらの少なくとも2つを混合した微粒子メディアであることを特徴とする請求項1に記載の部材の表面処理方法。
【請求項3】
焼結複合材料或いは合金工具鋼を基材とし当該基材の表面に硬質膜を成膜した部材に対して、当該部材の基材より硬度の低い、タングステン、モリブデン、或いは比重9g/cm
3
以上の金属材料の何れか、またはこれらを主成分とする化合物の何れか、またはこれらの少なくとも2つを混合した微粒子メディアを用いて微粒子投射処理を施すことを特徴とする部材の表面処理方法。
【請求項4】
前記硬質膜は、TiNを基本とする硬質膜、CrNを基本とする硬質膜、或いはTiNとCrNを融合した硬質膜であることを特徴とする請求項1~請求項3の何れか1つに記載の部材の表面処理方法。
【請求項5】
前記焼結複合材料は、超硬合金或いはサーメットであることを特徴とする請求項1~請求項3の何れか1つに記載の部材の表面処理方法。
【請求項6】
前記超硬合金は、WC-Co系合金であることを特徴とする請求項5に記載の部材の表面処理方法。
【請求項7】
前記合金工具鋼は、高速度工具鋼であることを特徴とする請求項1~請求項3の何れか1つに記載の部材の表面処理方法。
【請求項8】
請求項1~請求項3の何れか1つに記載の部材の表面処理方法を用いて生産された硬質膜付き工具鋼。
【請求項9】
焼結複合材料或いは合金工具鋼を基材とし当該基材の表面に硬質膜を成膜した部材であって、その表面に、当該部材の基材より硬度の低いHv500以下の延性金属材料或いはその化合物からなる微粒子メディアを用いて微粒子投射処理が施されたことを特徴とする部材。
【請求項10】
前記微粒子メディアは、ステンレス鋼、銅、二硫化モリブデン、鉄、ニッケル、クロムの何れか、或いはこれらを主成分とする化合物の何れか、またはこれらの少なくとも2つを混合した微粒子メディアであることを特徴とする請求項9に記載の部材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、微粒子投射処理(ショット材投射処理、微粒子ピーニング処理などとも称する)による表面処理技術に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
硬質化合物の粉末を金属の結合材と混合して焼結した焼結複合材料(以下、単に焼結複合材料とも称する)の一つである超硬合金等は、ダイヤモンドやセラミックスに次ぐ高い硬度を有しており、工具鋼などに比べて優れた耐摩耗性が期待できるため、金型・機械部品や切削工具などに幅広く用いられている。
【0003】
しかし、超硬合金やサーメット等の硬質化合物の粉末を金属の結合材と混合して焼結した焼結複合材料は、割れや欠けなどが生じ易く靭性が低いといった問題があるため、実際のところ高い負荷がかかる金型等への適用は難しいといった実情がある。その一方で、負荷(例えば、プレス荷重など)の大きい加工や高精度の製品など、超硬合金金型の需要の増大が期待されている。
【0004】
このようなことから、本出願人等は、特許文献2において、超硬合金やサーメットなどに対して、これら処理対象物より低硬度で高比重なメディアを用いてショットすることで、抗折力、破壊靭性値の向上を図ることができる技術を提案した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-124649号公報
特許第6823303号公報
特開2016-16466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、超硬合金、サーメット、鉄系合金などの焼結複合材料から造形された工具類の刃先などにおいては、基材である焼結複合材料の表面にコーティング(成膜)を施し、これによって耐摩耗性を筆頭に耐酸化性、潤滑性、離型性などの機能を付与することが行われている。
【0007】
このため、例えば、特許文献3においては、切削工具の刃先にTiN膜(窒化チタン硬質膜)やDLC膜(ダイヤモンド状カーボン硬質膜)などを施し、その上から550HV以上の硬度の小径投射粒子をショットピーニングによって投射することで、これら硬質膜の硬度を高め、耐摩耗性を改善するといった提案がなされている。
【0008】
更に、最近では、焼結複合材料の表面に施したコーティング層(硬質膜)の一層の高硬度化、延いては耐摩耗性等を一層改善したいといった要求がある。
【0009】
すなわち、基材が焼結複合材料であって、その表面に硬質膜を成膜した場合に、基材表面と硬質薄膜の両方を強化して、折損や剥離などを抑制し、耐久性、耐摩耗性などを改善できる技術が求められている。
【0010】
また、高速度鋼(高速度工具鋼)などの合金工具鋼に対しても、その表面に硬質膜を成膜した場合に、基材表面と硬質薄膜の両方を強化して、折損や剥離などを抑制し、耐久性、耐摩耗性などを改善できる技術があれば有益である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社不二WPC
部材の表面処理方法、硬質膜付き工具鋼及び部材
11日前
個人
両軸回転ヤスリ
6か月前
個人
研磨体
1か月前
株式会社タカトリ
研削装置
6か月前
個人
バレル研磨用メディア材
3か月前
株式会社サンポー
ブラスト装置
2か月前
株式会社クボタ
管研削装置
11日前
株式会社村田製作所
切削装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
外径測定方法
6か月前
大同特殊鋼株式会社
疵研削順序決定方法
2か月前
株式会社ニッチュー
ブラスト装置
10日前
不二空機株式会社
可搬型動力工具
1か月前
シンクス株式会社
ボード切断装置
1か月前
株式会社リブラ
ブラスト加工装置
3か月前
株式会社精工技研
研磨装置および研磨方法
3か月前
オークマ株式会社
円筒研削盤
23日前
株式会社IHI
ブラストガン
4か月前
トヨタ自動車株式会社
バリ取り装置
3か月前
キヤノン電子株式会社
加工工具、及び、加工装置
3か月前
株式会社ディスコ
砥石
1か月前
株式会社ディスコ
加工方法、及び、切削装置
3か月前
株式会社東京精密
ワーク加工装置
2か月前
日本特殊研砥株式会社
超弾性砥石
3か月前
NTN株式会社
加工装置
4か月前
嘉澤端子工業股分有限公司
グラインダー
1か月前
JFEスチール株式会社
鋼帯のブラシ研削方法
2か月前
中村留精密工業株式会社
レンズ保持装置
1か月前
株式会社ディスコ
加工装置
4か月前
株式会社ディスコ
加工方法
1か月前
信越半導体株式会社
洗浄処理装置
5か月前
リックス株式会社
ドライアイス噴射装置
5か月前
株式会社東京精密
ワーク加工装置
2か月前
セイコーインスツル株式会社
研削盤
1か月前
株式会社プロテリアル
焼結磁石の製造方法
3か月前
株式会社荏原製作所
研磨装置
2か月前
トヨタ紡織株式会社
プレス金型の研磨方法
2か月前
続きを見る
他の特許を見る